野鳥に餌を与えるために朝一回外に出ただけ。
朝10頃から自室に閉じこもり『海辺のカフカ』を読み始める。
部屋に流れるは本を読むに邪魔にならぬベートーヴェン、MP3で焼いたCD、3枚。
一枚で通常のCD6枚,6時間以上収録できる。フルニエ、グルダのチェロソナタ、
イッセルシュテット、ハイティング指揮の2種の『シェリングのバイオリン協奏曲』
そしてグリュミオー、ハスキルのバイオリンソナタ、モノラル録音、いずれも古いベートーヴェン。
メガネを外して降り続く窓外の雪を眺めるたり、美しいベートーヴェンの調べに思わず聴き入り、本を閉じてしまったり、
昼食、夕方のルーチン、長い入浴時間までに読んだページ、150ページほどか。読書スピードの落ち、驚く程。
だが、長い持て余す時間、オムニバス風に展開される、おそらく青年期の春樹の投影、創造された田村カフカの成長、成り行き、
展開された物語の絡合をゆっくり楽しもうと思う。