カンボクの木にたくさんの鳥が群れ、入れ替わり実をついばんでいる。よく見ればヒレンジャクの100羽以上の大きな群れである。裏磐梯の深い雪の中ではとても珍しい。何かの事情で迷い込んだのであろうか。好きなヤドリギの実がまだ残っているとは思えないのだが。よほど空腹だったのか、見事に実っていたカンボクの実をあらかた食べつくし、去っていった。(窓越しに)
ヤマウルシの実が豊作、どの木もたくさん実をぶら下げている。昔、同じウルシの仲間、ハゼノキの生育しない寒冷地域では30パーセントほどのワックス成分を含むこの実から木蝋の生産が行われていた。ハゼノキに比べ生産性が悪いのか、今ではこの実から木蝋を作っているという話を聞いた事がない。会津地方では和蝋燭の生産が盛んである。このヤマウルシを使って和蝋燭を作ったら面白いと思うのだが。(庭にて)
ロウバイの香り漂う2月の花見山花き畑、ロウバイ以外に目立つものはサンシュユの鈴なりの赤い実。野鳥も食べないのだろうか。今日では3月に咲く黄色い花の鑑賞目的で花きや庭木として植えられているが、本来は薬用として江戸時代に朝鮮から種子が持ち込まれたという。薬効は、補腎、強壮薬、インポテンツ、遺精、頻尿、老人の夜尿症など。あれあれ、知らなかった。(2月6日花見山にて撮影)
春を探しにロウバイ咲く丘陵地帯を訪れる。今年もロウバイの香り漂う季節が巡ってきたのだ。気温4℃、とても暖かく感じる。ヒヨドリがうるさく鳴き、開きかけた椿のつぼみに強引に蜜を求めてくちばしを差し込んでいる。裏磐梯と比べたら花や木の実の多いこの丘陵地帯は野鳥の天国なのだろう。(花見山にて)
餌台の常連、ヤマガラ。シジュウカラ、ヒガラ、コガラ、ゴジュウカラなどのカラ類のモノクロの色彩と違い、茶色のヤマガラはすぐわかる。一番人懐っこく愛嬌がある。森の中から一直線に餌台に飛んでくる様子は小太りの見かけと違って、スピードがあり、すばしっこい。
立春。南南東を向き、最近流行の恵方巻きを食べる。立春といっても名ばかり。激しい風と雪。買い物の途中、R49で3件の車の衝突事故を目撃。夕方には気温-5℃、道路はツルツル。雪に慣れている人ばかりと思うのだが。いずれもカーブでの事故、スピードの出し過ぎが原因か。(R49にて)
2月に入るや、朝から水分をたっぷり含んだ暖かい春の雪。春の雪といえば三島由紀夫、豊饒の海、第一巻。明日もこの雪が降り続くという。久しぶりに春の雪を見ながら、読みながら時空を超えた古い東洋の思想の世界、三島の世界を彷徨とするか。(窓辺にて)