久しぶりに仙台に買い物に出かける。2月にオープンしたばかりのダイアモンドシティーに寄る。ウイークデーにもかかわらず、広大な駐車場はほぼ満車。驚きである。そういえば一年ほど前、オープン直後の表参道ヒルズのただならぬ大混雑に仰天させられた。何があるわけでもない、わかっていても吸い寄せられてしまうミーハーの自分にも驚く。まー言葉通り都会の散歩道をぶらついたという事にしよう。
今日も風が強く、真冬日。とても寒い。暖かい早秋の光はどこ行ってしまったのであろうか。寒い寒いと嘆く事なかれ。明るい早春の森で歌うゴジュウカラの透明な歌声でも聴いて憂さを晴らそう。もうすぐそこに春が来ているのだから。本物のゴジュウカラの歌声が森に響きわたるのだから。
風雪が続いている。ここ数日の積雪は40cmを超えたであろうか。積雪よりも風の強さに驚く。明日の午後にはこの天気も回復するであろう。裏磐梯の春は1週間ほど後退してしまった。忘れていた除雪作業の復活である。
冬に逆戻り、願いもむなしく大雪となってしまった。野鳥たちもこの春の嵐にびっくり大慌て。混雑するフィーダーを独占しようと懸命なゴジュウカラ。小柄ながらここでは一番の攻撃的な乱暴者。ヒマワリはたくさんある。仲良くしてほしい。この時期命を落す野鳥が多いという。彼らでさえ間近な春の足音を聞き、油断するのだろうか。
ザ・グレンリベット、何本飲み干したであろうか。300本、いや500本以上?いつも手元にある。もっと美味しいシングルモルトは他にたくさんあるにもかかわらず、THE GLENLIVETが好きである。古い話で恐縮だが、40年ほど前は一本10,000円であった。初任給40,000円(位だったと思う)の身ではチョッと。ミニチュアボトルで我慢していた思い出がある。今や数千円でどこでも手に入れることができる。感動を失った寂しさはあるものの、いい時代になったものである。最近THE GLENLIVETの新しい飲み方、ONE ROCKを知った。まだご存じない方、ウイスキーをこよなく愛される方、お試しあれ。
猪苗代から家に帰る途中、磐梯山の裾野の水田にハクチョウが羽を休めている。すでに猪苗代湖のハクチョウはシベリアへ飛び立ってしまったはずである。車を止めて水田を見渡せば、2~300羽はいるだろうか。デジカメを忘れた。しからば携帯電話で・・・ここ数日西高東低の冬型、強い北風が吹いている。暖かい南風、追い風を待っている北帰行途中のハクチョウ達であろう。人間もハクチョウも暖かい南風の吹くことを心待ちにしている。
朝から暖かい春の雨が降っている。暖かいシャワーを浴び、汚れた残雪は一気に解ける、気持ちよいことである。薪ストーブの炎を見つめながら静かに音楽でも聴くとしよう。久しぶりにマーラー、交響曲4番。マーラーの交響曲の中では作品の規模も編成も一番小さい。だが、マーラーだけが成し得るロマンチックな楽想、比類のない至純な美しさ、色彩感溢れるオーケストレーション・・・ああ、神のごとく晴朗、かつ清らかな美しさと悲しみに満ち溢れる三楽章。天上の生活、透明なソプラノ、今日はキャスリーン・バトル。消え行くような終楽章・・・外は春の雨、マーラーと過ごす至高の時間。
はや3月。そして雪の庭を眺めればいつの間にやら木の周りには春の印、スプリングディンプルが出来上がっている。スプリングディンプルとは庭を眺めていて本日勝手に名づけたのであるが。そういえばヘイグに窪みの付いたボトルのディンプルというウイスキーがあった。棚にもあるはず。今宵はスプリングディンプルを、春を祝して封を切るとするか。