抜けるような青空。ギラギラと夏の日差。今日の裏磐梯は一年に何度とない酷暑。そんな秋元湖でバッシングを楽しむアングラーたち。遊覧船、モーターボートの行き交う事のない秋元湖は湖面静か、安心してバッシングを楽しめる。だが残念ながら今日のこの暑さでは苦戦する事だろう・・・
家業が忙しく、ほとんど庭に出られない。芝生の水遣りにスプリンクラーをセットするときだけ。そんな時、強い香りを漂わせてカサブランカが咲き始めたことに気づく。その香りは親のヤマユリそのもの。カサブランカ、白い家、、ハンフリー・ボガード、早く映画三昧、自分の時間がほしい。
タモラ、新しいシュートが2mを超えるほど伸び、たくさんのつぼみを付け咲き始めた。その一枝を切り窓辺に。強いミルラの香りと美しさにうっとり。Tamora とはご存知、シェークスピアの戯曲、タイタス・アンドロニカス(Titus Andoronicus)の登場人物、ゴート族の女王の名である。この戯曲は血で血を洗うすざましい残酷復讐劇、なぜこの美しいバラにDavid AustinはTamoraという名を与えたのであろうか。理解に苦しむ。タイタスは1999年、ジュリー・テイモア監督、アンソニー・ホプキンス主演で映画化された。興味ある方はご覧あれ。
今日は暑い夏らしい一日だった。そんな日の高原の夕暮れは特にすばらしい。磐梯高原の貴重な夏の一日・・・時刻21時、すでに気温下がり20℃、窓を閉める。虫の鳴き声、忍び寄る秋。季節は否応なしに突き進む。明日は薪ストーブの取材チームが来る。薪ストーブに火を入れなければならない。(暮れゆく甲府沼)
早くもここ数日の暑さにバテたのか無気力。窓越しに眺めた庭にポツンと咲くグルス・アン・アーヒェンに引き出されるように庭に出る。庭に数本植えてあるがそれぞれが花形、花色を変え咲く不思議なバラである。Gruss an Aachen(アーヒェンへの挨拶の意)1909年、ドイツのGeduldig, Philippが育種、公表したが、果たして彼の故郷Aachenとはどんな町であろうか。あまりなじみのない町であるが、世界文化遺産に登録された大聖堂とゴシック様式の市庁舎、モダンなCarolus温泉とカジノなどある観光名所だという。知らなかった。今度ドイツを訪ねる機会があったら是非、立ち寄ってみたい。
1メートルを超えるワラビのジャングルの中に2本のブルーベリーがある。植えてからすでに10年以上は経ったであろうか。忘れ去られ、晩秋、ワラビ枯れ、見事な紅葉、そしてその存在を思い出す。今日、そんな哀れなブルーベリーに初めて実が付いているのを驚き、感動をもって発見する。
台風5号、日本海沖合い遠く通過。ここ裏磐梯はまったく影響を受けず一安心。台風一過、すっきりとした夏空を期待したが、午後からまた雨。思い通りにゆかないものです。雨の薄暗い庭にうつむいて咲くマドモワゼル・フランチェスカ・クリューガーがこの上なく美しい。剣弁高芯、ティーローズの美か。
デルフィニュームの枯れた花殻にオニヤンマが止まっている。尻尾をたらして止まるオニヤンマ独特の姿は大空を飛び回り、いかにも疲れ果てたという感じがする。カーティスクリークの小川を行き交うヤンマ。それを狙い網を振るう親子、これからしばしば見られるほほえましい夏の風景。裏磐梯で楽しい夏の思い出をたくさん作ってほしいものです。
とんぼの めがねは 水色めがね あおいお空を とんだから とんだから
とんぼの めがねは 水色めがね あおいお空を とんだから とんだから