夕暮れの甲府沼。風なく静か、水面に磐梯山を映し込んでいる。
沼に浮かぶ小島のヤマウルシが赤く色づき始めた。
日暮れが早くなった。
ああ、一気に秋がやってくる・・・
胸が締め付けられるように寂しさがこみ上げてくる。
夕暮れの甲府沼。風なく静か、水面に磐梯山を映し込んでいる。
沼に浮かぶ小島のヤマウルシが赤く色づき始めた。
日暮れが早くなった。
ああ、一気に秋がやってくる・・・
胸が締め付けられるように寂しさがこみ上げてくる。
トライアンフ・デ・ルクセンブルグ咲く。このティーローズも、この庭にあって印象の薄いバラ、存在を忘れてしまうバラ。
Triomphe du Luxembourg(ルクセンブルグの成功)、白バラで最も美しいバラ、と賞されることの多い名花、マダム・アルディーの生みの親、ルクセンブルク庭園の庭師アルディー作出のバラ、Triomphe du Luxembourg、
美しい、彼のよほどの自信作だったんだろう・・・
降った猪苗代は真夏日、気温31℃。
青空、夏雲、青く霞む山、猪苗代湖、遥か沖合いに浮かぶ白い船、夏に戻ってしまった。
だが季節は確実に進んでいる、稲穂は色づき始めているし、よく見れば白いソバの花もすでに結実しはじめている。
ソバの収穫は早い。10月も下旬になれば新ソバの季節、今年も香り高いソバを楽しむことができる。
実に些細なことだが幸せなことだ。
やっとティプシー・インペリアル・コンキュバインが咲いてくれた。
このティーローズを完全に咲かせるのはとても難しい。
ぎゅっと詰まった薄い花びら、雨に弱いのが解る。
初めて無傷で咲いた、つぼみ、咲きかけ、満開、すべてそろって・・・
この庭にやってきた何年になるのだろうか。時間がかかった。
美しい、なんという植物だろうか?
帰宅後調べればセイヨウノコギリソウ。
このなんとも野暮な名前の植物、北海道のいたるところで見受けた。
帰化植物、英名 (yarrow) ヤロウ、聞いたことがある、そうハーブだ。
今度庭に植えてみたい、そう思わせる美しい花、和名のノコギリ、葉っぱのギザギザもいい。
あわただしい北海道の旅から帰る。
台風12号上陸のさなか、何とか欠航することなく千歳に飛び立つことができた。
追うように北上する台風の影響下、釧路湿原、霧多布湿原、納沙布岬、知床、野付半島、阿寒湖を巡る旅は毎日小雨降る霧深い中の旅となった。
それでも暗い原生林の中で草を食むエゾシカ、湿原にじっと佇むタンチョウに何度も出会えた。
霧の流れる知床の湖、見え隠れする羅臼岳、鉛色の海の向こう、見えぬものの霧の向こうたった20数キロ先の国後島の存在、領土問題の重さ、
うねうねと連なる牧草地、美瑛の美しさ、それら道東のさまざまな風景を深く心の底に焼き付けることができた旅でもあった。
中でも野付半島の散策中、原生花園で出会った風景、花々の盛りはとうに過ぎていたが霧に濡れ、風に震えて咲いていたエゾフウロの美しさは特別であった。
旅行の目的、孫たちと過ごした札幌の2日間も特別楽しい時間、幸せな時間であった・・・
暗い、重苦しい一日。時々雨。
庭に20kgの肥料一袋撒く。足らない、また買ってこなければならない。
重いのでどうしても毎度億劫になってしまう買い物。
明日から1週間の夏休み。
たぶん台風の影響で飛行機が飛ばない可能性が高い。
残念なことだが東京で遊んで帰ることになり、北海道行きの計画は立て直しになるだろう。
暗い庭に咲くスーベニール・ド・ラ・マルメゾンが美しい。このバラの魅力にますます引き込まれてしまう。いまやベストのバラと思ってしまうほどのお気に入り・・・
アルハンブラ宮殿の庭に咲いていた数輪のスーベニール・ド・ラ・マルメゾン、宮殿の美しさとともに記憶に強烈に残り、今も美意識の形成に強い影響を与えているのかもしれない。