学問空間

「『増鏡』を読む会」、第9回は2月22日(土)、テーマは「上西門院とその周辺」です。

他の自治体の対応

2011-03-29 | 東日本大震災と研究者
他の自治体の対応 投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2011年 3月29日(火)07時35分46秒

河北新報の3月21日付記事によると、

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 東松島市は最も早く22日から土葬を始める方針で、旧クリーンセンター跡地に1000人以上規模の墓地を建設する。気仙沼市は旧気仙沼斎場周辺を土葬用地にする。石巻市は北鰐山墓地ほか2カ所に墓地を設ける。

 仙台市は、市内で発見された身元不明の遺体を土葬できるようにする市霊園条例の一部改正を、近く専決処分する方針。青葉区の葛岡墓園に、最大約1600人の遺体を埋葬できる用地を確保し、墓地の造成や一時安置所の設置に着手した。

 南三陸町は現在、登米市の火葬場へ遺体を搬送しているが、今後、町内数カ所に土葬用地を用意する。女川町は火葬希望者を除き、鷲の神公園で土葬する方針。山元町は金泉寺に土葬用墓地を整備する。

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/03/20110321t13057.htm

ということで、ゴミ捨て場で処理しようとする自治体は東松島市だけのようですね。
「東松島市」+「土葬」で検索して、ネットで入手できる限りの新聞記事を読んでみましたが、みんなずいぶん物分りがよいですね。
しかし、私は到底納得できないし、こんなことは許されるべきではないと思います。
津波被害を受けた地域での遺体捜索活動の実態がどのようなものか、地元の消防団員や警察、また自衛隊員らがどれほど苦労しているかは、非常に残酷な描写にならざるをえないので、テレビや新聞より週刊誌等で報道されることが多いですが、そのようにして集めた遺体をゴミ捨て場で処理してよいのか。
衛生面だけを考えて山間部のゴミ捨て場で処理するなら、口蹄疫や鳥インフルエンザで殺処分した家畜の扱いと同じではないかと思います。
別に東松島市全域が被災した訳ではなく、土地なんかいくらでもあります。
必要な土地はせいぜい1ヘクタールなのだから、公園や野球場、サッカー場など適当な市有地はいくらでもあるはずです。

【注記】ここで書いた内容は、当時、東松島市のおかれていた状況を考えると極めて不適切・不謹慎であり、東松島市関係者には許しがたいものと受け取られても仕方ありませんが、土葬の問題は私が被災地を訪問しようとした直接のきっかけであり、修正すると前後の記事の流れも理解できなくなりますので、このままにしておきます。
(2011年5月7日)



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