大川小学校の「裏山」、草付きの部分を実際に測量された「2011年旭市の津波被害を記録する会」代表の春川光男氏と少し議論をしていますので、この問題に興味のある方は見て下さい。
1段目の平場までの角度は33度、1段目から2段目の平場までは40度近いとのことです。
http://chingokokka.sblo.jp/article/54643398.html
コメント欄にも書きましたが、
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大川小学校の問題で不可解なのは、教頭以下の職員が、長時間逡巡したとはいえ結局は避難の必要性を認めたにもかかわらず、なぜ平行移動して「三角地帯」を目指したのか、ですね。
私もいろいろ考えたのですが、もしかすると「安全配慮義務」への過度の懸念が原因だったのかな、と想像しています。
学校で事故が発生した場合、在学関係にも「安全配慮義務」を認めて学校側の損害賠償責任を肯定する判例が最近目立っており、一般理論としては決して間違ってはいないのですが、学校側の責任ある立場の人から見れば、児童がちょっとでも怪我をしたら親から訴えられてしまう、といった発想になりがちなのかもしれません。
「裏山」を具体的にどこと考えるかはともかく、杉林・草付・竹藪など、いずれも避難時に多少の怪我をする可能性はある場所ですが、それに比べれば「三角地帯」までは道路を歩くだけで、怪我の恐れはありませんからね。
後から見れば、多少の怪我の心配などより命が大事なのは明らかですが、責任問題を避けたいという発想に慣れていると、本当の緊急時に本末転倒の結論を出してしまうのかもしれません。
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というのが、現時点での私の考え方です。