学問空間

「『増鏡』を読む会」、第9回は2月22日(土)、テーマは「上西門院とその周辺」です。

今週はダメダメだった。

2017-10-21 | ナチズムとスターリニズム
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2017年10月21日(土)23時29分20秒

暫く風邪気味だったのですが、熱はそれほどなくて本を読もうと思えば読めたはずなのに、ついついサボってしまいました。
ロシア・ソ連史は全くの門外漢なので、当面の手がかりにと思って読み始めた栗生沢猛夫氏の『図説 ロシアの歴史 増補新訂版』(河出書房新社、2014)がやっと八割程度、下斗米伸夫編著『ロシアの歴史を知るための50章』(明石書店、2016)が二割ほど、アーチー・ブラウン著・下斗米伸夫監訳『共産主義の興亡』(中央公論新社、2012)に至っては約800ページのうちの30ページ程度を眺めただけです。
ただ、この掲示板でナチズムとスターリニズムを、素人なりにある程度納得できるような形でやろうと思ったら前者・後者でそれぞれ半年、ティモシー・スナイダーを参考にして両者の関係を調べて更に半年くらいかかりそうなので、どこまでやるかはけっこう悩みますね。

書評『共産主義の興亡』、東京大学教授・塩川伸明氏
同、ノンフィクション作家・保阪正康氏

>筆綾丸さん
1932年生まれというと、峰岸純夫氏は85歳ですか。
私も何度かお見かけしたことがありますが、峰岸氏は気さくな人柄で、研究者だけでなく一般のファンも多いようですね。
ま、私はもともと戦国時代に全然興味がないので、『享徳の乱 中世東国の「三十年戦争」』も特に読みたいとは思いませんが。

※筆綾丸さんの下記投稿へのレスです。

天才と苦役 2017/10/16(月) 20:34:27
小太郎さん
http://www.bunkamura.co.jp/cinema/lineup/17_bloom.html
https://de.wikipedia.org/wiki/Die_Blumen_von_gestern
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%82%AC%E3%83%BB%E3%82%B2%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BC
脈絡がなくて恐縮ですが、『ブルーム・オブ・イエスタディ(Die Blumen von gestern)』のホロコーストを巡るブラックユーモアは凄まじいもので、この映画をみたドイツ人やユダヤ人がどんな感情を抱いたのか、想像もつきません。
主人公の男性(ラトビア・リガの強制収容所の責任者親衛隊ブルーメン大佐の孫)と女性(収容所で殺されたユダヤ人女性ローゼンクランツの孫)の性愛は、なんとも際どいものでした。女性が言う、加害者と被害者が融合して無意識の超自我に達するのだ、というフロイト的言説は、Blumen(花々)=ゲルマン民族とRosenkranz(薔薇のロザリオ)=ユダヤ人が孫の世代で交配して超越的な何かを残す、という暗喩のように思われました。
ラストシーンには不満が残りましたが、レベルの高い秀作ですね。

https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000885322017.html
-------------------
 学校が生徒に宿題を課すのはおかしいのではないか、というのが藤井の自説である。宿題となれば、答えを引き写して提出する子もいる。そういう不合理が生じるよりも、授業を真面目に聞いている方がいいし、それで十分ではないか、という趣旨の理屈だ。
 「宿題が終わらないと、居残りしてくる時もあるんですけど、その居残りについてまた文句があるらしくて。これは憲法に違反しているんじゃないか、とか(笑)」(裕子)
 藤井も、母にそんなことを言ってもしょうがないのはわかっている。実際に、学校の先生に向かって直談判したこともあった。(同書214頁)
-------------------
憲法第18条「何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない。又、犯罪に因る処罰の場合を除いては、その意に反する苦役に服させられない。」が該当するのでしょうが、天才はさらりとオシャレなことを言ってのけるものですね。

追記
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062586641
少し立ち読みしてみました。あとがきに、40万部を超えるベストセラーである呉座勇一氏『応仁の乱』における東国への無関心(?)にいささかの不満を覚えた、というようなことが書いてあり、なんとも元気な爺さん(1932生)ではありますね。飽きもせず同工異曲のことを続けられる、その地獄のような不気味な情熱はどこから来るのか。九十歳に垂んとすれば、享徳の乱なんて、もう、どうでもいいじゃねえか、と思うのですがね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする