学問空間

「『増鏡』を読む会」、第9回は2月22日(土)、テーマは「上西門院とその周辺」です。

上毛新聞「みんなのひろば」にて

2024-12-18 | 鈴木小太郎チャンネル2024
12月17日(火)、群馬県の地方紙・上毛新聞の「みんなのひろば」で、私の下記投稿が掲載されました。

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『増鏡』を読む会

 東京で会社員生活を送っていた頃から中世史の勉強を始め、約30年たちました。歴史好きの方でも、中世となれば多くの人が関心を抱くのは戦国大名で、それに次ぐのは鎌倉幕府草創期、そして南北朝動乱期あたりかと思います。私は鎌倉時代の公家社会という本当にマイナーな領域を研究しています。
 鎌倉幕府成立後も、朝廷は決して衰退期に入ったわけではなく、荘園公領制の下でなお相当な経済力を維持しており、150年間に十もの勅撰集が編まれるなど、文化的活動も活発です。
 私はこの時代の面白さを伝えるために、今月から「『増鏡』を読む会」なるものを始めてみました。『増鏡』は『大鏡』以下の「四鏡」の掉尾を飾る歴史物語で、激動の鎌倉時代を『源氏物語』並みの優美な文体で描いた作品であり、公武の協調と対立を俯瞰するには絶好の書物です。
 毎週1回、土曜日の午後3時から5時まで、甘楽町公民館で開催しています。興味を持たれた方はネットで「『増鏡』を読む会」を検索してみてください。無償です。
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12月21日(土)の第3回については下記内容で案内済みですが、新規の参加者が来られた場合には若干変更し、改めて『増鏡』の概要等の入門的なお話をしたいと思っています。

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『増鏡』を読む会(第3回)

毎週土曜日に開催しています。
『増鏡』を基軸として、『吾妻鏡』『承久記』『六代勝事記』『五代帝王物語』『とはずがたり』『太平記』『梅松論』等にも随時言及し、中世史と中世文学の中間領域を探求して行きます。
第3回は「第一 おどろのした」を振り返り、第1・2回の補足を行うとともに、四鏡との関係、特に『今鏡』冒頭との類似性について少し検討したいと思っています。
テキストは、

井上宗雄『増鏡(上)全訳注』(講談社学術文庫、1979)
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000150062
河北騰『増鏡全注釈』(笠間書院、2015)
https://shop.kasamashoin.jp/bd/isbn/9784305707741/

としますが、両書とも品切れなので、当方でコピーを用意します。

日時:12月21日(土)午後3時~5時
場所:甘楽町公民館

群馬県甘楽郡甘楽町大字小幡 161-1
上信越自動車道の甘楽スマートICまたは富岡ICから車で5分程度。
https://www.town.kanra.lg.jp/kyouiku/gakusyuu/map/01.html

連絡先:
iichiro.jingu※gmail.com
※を @ に変換して下さい。
またはツイッターにて。
https://x.com/IichiroJingu
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