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『浮世風呂』式亭三馬

2017-06-01 | ベック式!日本史用語集

いや奥の風呂仕切ってさ。

風呂(うきよぶろ)・(うきよどこ))(式亭三馬(しきていさんば))(滑稽本(こっけいぼん))


[句意]浮き浮き気分で風呂の床を仕切って滑稽なサンバを踊った、という句。広く大きな銭湯を想定して下さい。ただし『浮世床』の「床」は「床(ゆか)」ではなく「髪結床(かみゆいどこ)」(今で言う床屋さん)なので念のため。

[ポイント]
1.式亭三馬の代表作は、滑稽本の『浮世風呂』『浮世床』。

[解説]

1.滑稽本は、上方から始まり、江戸で流行し、町人の日常生活に題材をとった、滑稽さや笑いをネタに、庶民の生活をいきいきと描いた小説。寛政の改革以後文化期を中心に天保までつづく。多くは対話文をとる。代表作家は十返舎一九(1765~1831)と式亭三馬(1776~1822)である。

2.式亭三馬は、浅草の生まれ。父は版木師。8歳で戯作本などの版元(はんもと)に奉公し、やがてその流れで黄表紙、合巻を書く戯作者となる。滑稽本で本領を発揮し、代表作は『浮世風呂』(1809)、『浮世床』(1813)。戯作のかたわら出版屋、古本屋を兼業したのち創業した売薬の製造販売業が当たるなど、波乱に富んだ生活だった。また肉筆浮世絵もこなすなど多才でもあった。


3.『浮世風呂』『浮世床』は、庶民の社交場である湯屋(ゆや)(銭湯)、および髪結床(かみゆいどこ)に集う人びとの威勢の良い江戸弁の会話から庶民の生態を生き生きと描写している。


4.なお三馬と並ぶ十返舎一九の代表作に、弥次郎兵衛(やじろべえ)、喜多八(きたはち)による珍道中を描いた『東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)』(1802)がある。

2016関西大・全学部2/8:「
D 手紙の形式でさまざまな語彙や知識を学ぶ往来物は、江戸時代に広く教科書として使用された。また、戯作者のなかには新しい教科書を作る動きもみられ、駿河生まれの戯作者で、滑稽本『東海道中膝栗毛』などを著した[ア曲亭馬琴 イ十返舎一九 ウ式亭三馬]は、1815年から10年余りの間に約60種類もの教材を作ったといわれる。」

(答:イ)〉


2015早大・社会科学:「

問2 下線部(2)文学作品に関連して、著者と作品の組み合わせとして、不適切なものはどれか。1つ選べ。

 イ 式亭三馬―『浮世風呂』

 ロ 十返舎一九―『東海道中膝栗毛』
 ハ 山東京伝―『江戸生艶気樺焼』
 ニ 曲亭馬琴―『雨月物語』
 ホ 為永春水―『春色梅児誉美』」

(答:問2ニ×『雨月物語』は上田秋成)

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661年 〈ウマイヤ朝の成立〉★

2017-06-01 | Weblog

 ▲預言者ムハンマドの時代はアラビア半島のみがイスラーム勢力の範囲内であったが、正統カリフ時代にはシリア・エジプト・ペルシャが、ウマイヤ朝時代には東はトランスオクシアナ、西はモロッコ・イベリア半島が勢力下に入った。

●イスラム(ウマイヤ朝)

Mu’awiyah succeeds Ali as caliph and founds the Umayyad dynasty. He moves the seat of government to Damascus.

無論(むろん)言うまい だまし討ち。

661

 ムアーウィヤ ウマイヤ朝  ダマスクス

カリフの位を巡り、シリア総督ムアーウィヤは第4代カリフのアリーが暗殺された後、ダマスクスを都にウマイヤ朝を樹立。

カリフ選出を巡る混乱を回避するため、子のヤジードを次期カリフに指名、以後カリフ位は世襲制となった。

アリーの支持者はウマイヤ朝を認めず、後のシーア派となった。

ウマイヤ朝には多数の非アラブ人改宗者(マワーリー)がいたが、改宗してもジズヤ(人頭税)とハラージュ(地租)が課せられ、差別された。このため、被征服民の抵抗運動が激化し、750年アッバース朝に滅ぼされた。 

▼アラビア半島とイスラーム教関連の重要地名

アラビア半島とイスラーム教関係の重要地名

 イスラーム国家の都
  1. メッカ 
  2. メディナ 
  3. ダマスクス 
  4. バグダード 
 その他の重要地名
  a. バスラ 
  b. クーファ 
  c. カーディシーヤの戦い 
  d. ニハーヴァンドの戦い 
  e. カルバラーの戦い 
  f. クテシフォン 
  g. フスタート 
  h. コンスタンティノープル 
  i. イェルサレム 

 

 

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