いやな名卯吉改称し。
1877年田口卯吉『日本開化小史』
[point]
1.歴史学の田口卯吉の主著は、『日本開化小史』である。
[解説]
1.田口卯吉(1855~1905)は、幕臣の家に生まれる。英語を学び、さらに医学を目指すが転向、大蔵省翻訳局に入る。洋書翻訳がきっかけで経済学や歴史学に目覚める。1877年に『日本開化小史』を自費出版し、以後1882年までに全6巻を著す。以後、『群書類従』など史書を編纂、在野の歴史家として多大な業績を残した。両毛鉄道の経営、衆議院議員をつとめるなど多方面で活躍した。。
〈2017関西大・全学部
問13 この史料は『日本開化小史』であるが、著者は誰か。
ア久米邦武 イ津田左右吉 ウ田口卯吉」
(答:ウ)〉
〈2016早大・人間科学
問5 下線部d自由主義・功利主義に関連して、以下に挙げた人物とその著作(翻訳書を含む)の組み合わせのうち、誤っているものはどれか、1つ選べ。もし該当するものがなければ、カをマークせよ。
ア 田口卯吉『日本開化小史』
イ 中江兆民「民約訳解」
ウ 中村正直『西国立志編』
エ 西周『自由之理』
オ 福沢諭吉『西洋事情』」
(答:エ×、※『自由之理』はJ.S.ミル『On Liberty』の中村正直による訳書名)〉
〈2012明大・文
近代的な学問研究は、当初、お雇い外国人らに学ぶかたちで開始されたが、やがて日本人学者自身による各分野の専門研究・教育ができるようになった。日本史の分野では、在野の史学者・経済学者である[ e ]が『日本開化小史』を発表し、新しい歴史観が示された。
問5.空欄eにあてはまる人物の氏名を記せ。」
(答:田口卯吉)〉
〈2012立命館大・文系A方式
問e 下線部2『日本開化小史』の著者は誰か。」
(答:田口卯吉)〉