●フランク王国(カロング朝)
Revival of the Western Roman Empire; Charlemagne, King of the Franks, is crowned by Pope Leo Ⅲ as Charles Ⅰ, emperor of the Western Roman Empire.
晴(は)れて王さん カールにし。
800年 レオ3世 カール大帝 西ローマ帝国皇帝
ピピンの子カール大帝(シャルルマーニュ)はイタリア半島のランゴバルト王国を征服、北東のザクセン、東のモンゴル系のアヴァール人、南のイスラム教徒を撃退、ゲルマン諸部族をローマ=カトリックに改宗させ、西ヨーロッパ主要部分の大半を統一した。
800年、ローマ教皇レオ3世はカール大帝にローマ皇帝の帝冠を与え、西ローマ帝国の復活を宣言した。このことをカールの戴冠といい、ここに西ヨーロッパ中世世界が誕生した。
▼カール時代のフランク王国とその周辺

1 アングロ=サクソン七王国 2 ザクセン人 3 スラブ諸民族 4 マジャール人
5 ランゴバルト 6 ローマ教皇領 7 ビザンツ帝国 8 後ウマイヤ朝
a アーヘン b パリ c トゥール d ポワティエ e ラヴェンナ
f ローマ g ヴェネツィア h モンテ=カシーノ
《カロリン=ルネサンスの登場》
カールの戴冠によって、ローマ・ゲルマン・キリスト教的要素の結合した一つの文化圏としての西ヨーロッパ中世世界の基盤が成立。このカロリング=ルネサンスは、カール大帝に仕え、アーヘンに学校を開設したイングランド出身の神学者アルクィンによって指導された。
「アルクィン」の〈ア〉でアーヘンを、「ル」でカール大帝を「ィン」でイングランドをそれぞれ覚えよう!