これってやはり化石? 私のライフスタイル!

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2015年 正倉院展 と 興福寺

2015-11-02 | 10月 着物
今年の正倉院展が始まる十日ほど前の夜、急にトトさんが 

『 正倉院展に行ってこよう!』 と言い出し、では一泊で 宇治の平等院も見たいと言ってみたのですが、

『 この時期 京都は外国人観光客で混雑しているし 宿も取れない 』 と 却下されました

さらに

『 朝 早く起きて出かけるから 起きなきゃ置いてきぼり! 早く行って さっとみてさっさと帰ってくる 』 と 意地悪連発です

開催日三日目の26日に行ってきました

正倉院展は 5回目ぐらいですが、何回行っても飽きることなく 満足できる展覧会です

開館とほぼ同時に入ることが出来ました

正倉院の中の宝物は 日本の宝どころか 世界の宝です

聖武天皇と光明皇后の暮らしていた時代(8世紀)の物を 自分の目で見ることが出来るとは ほんとに奇跡といっても過言ではありません

展示された飾り物や道具から 高貴な方の当時の生活がしのばれます

鏡の裏側の装飾の美しいこと

そして 今回はその鏡を入れておく箱も展示されていました

漆皮とよばれる動物の皮で形をつくり 漆で塗ったものだそうです

ちょっとみただけでは 皮とは想像もつきません

紫檀木画槽琵琶の裏面の美しい模様は 見ていてため息が出るほどでした

そして石でできた縦笛と横笛

石の中をくりぬいて音が出るようにしてあり、笛の回りは文様が刻まれていました

石なのに笛のデザインは竹です

一体どのような道具で石の中をくり抜いたのでしょう

七夕祭りで飾り 願い事がされたのではないだろうかと説明のある 装飾用の大きな銀製の縫い針も今回は展示してありました

七夕に お針が上手になりますようにと 針を飾り付ける ‥‥ 七夕生まれの私が 縫物好きなのもちょっとは関係ありそう

何回か前の正倉院展でも展示されてあった古文書の一つは 徴税基本台帳の一部

この台帳の内容の細かさと縦横整然と書かれていることに 日本人はほんとに昔から几帳面だったんだと 前回見たときと同じ感想が出てきます


前回(5年前)の正倉院展よりよかったねと 夫婦で語り合って会場を出ました

予定では地下のレストランで早めの昼食をとるつもりでしたが、西側ピロティに設けてある茶席で一服お抹茶をいただいたら小腹も満たり、どんどん混雑してくるので早々に博物館をあとにしました



奈良国立博物館内の庭園にある茶室 八窓庵を見ながらの一服でした

中は非公開ですが、外観と庭も十分に美しい


興福寺にも立ち寄り 国宝ごろごろの国宝館で 再び阿修羅像にご対面もかないました

なんとも魅力いっぱいの阿修羅像です

まるでサラリーマンの出張のようなあわただしい奈良でしたが、濃い鑑賞が出来て素敵な一日となりました


この日の着物は 前日関東では 木枯らし一番が吹いて 震える寒さだったので、盆地の奈良も寒かろうと 今秋初めての無双袖の袷仕様長襦袢に藍染の縮緬の袷に 袷の道中着にしました

家を出るときは 寒かったものの 日中の奈良はコートは必要なしの気持ちのいい秋晴れでした



朝5時過ぎに撮った着画の後ろ姿はピンボケ

帯は母が締めていた漆箔の名古屋帯 ‥‥ 今回初めて締めましたが 締めやすくてお気に入りになりそうです

どうってことない組み合わせなのですが、帯揚げは鹿ならぬトナカイが染めてあるもの

めったに帯どめは使わないものの 手作りの馬の絵の切手をデコパージュしたブローチ転用の帯どめ

柔らか物を着ての旅行は 初めての経験でしたが、最後まで着崩れることなもなく過ごせました










コメント
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