これってやはり化石? 私のライフスタイル!

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単の着物 2枚完成 ‥‥ 夏用と冬用

2015-11-12 | 着物
暖冬と予報されている今年の冬ですが、さすがに今朝は冷え込んで、外の風は冷たく冬が近いことを感じます

今日 ウールの単の着物を仕上げました

仕上げた着物の出番もすぐにありそうです。

先週の水曜日に 反物をスチームアイロンで地直しして、裁ちと印つけを始めて 1週間ほどかかりましたが、私にしては早い方

この着物は 昔母が腕が長くて体が細い私の体用に工夫していた仕立て方を真似ました

背縫いを肩から2尺下がった位置から下は2cmほどの背縫い代をとってあります

こうすると 袖付け部分の傾斜を緩やかになります

背縫いと脇縫いと衽付けはミシン縫い

縫い代の始末は 耳ぐけです

ざっくりした感触のウールの織物なので、すべりよさと防寒を兼ねて 手持ちのキュプラ(ベンベルグ)の裏地を思いっきり使いました

肩当と居敷き当ての間は1寸空いているだけです

この裏地をつけるのに一般的な仕立ての単よりは 二日は余分にかかったと思います

キュプラの裏地は裁ち目からどんどん綿のような繊維がほつれてくるし 滑りやすいし 自分でもなんでこんな厄介なことを考えたんだろうと後悔しながらの針仕事でした

柄は笹の葉っぱのようなものが織り出されていて 地色は青みがかったグレイです

70代まで確実に着れそうな 地味な色と柄です

最初は同系色の裏地を使うつもりでしたが、せめて裏だけでもきれいな色にしたほうがいいように思えて エンジ系の赤を使いました



柄は




もう一枚は 5月半ばから9月頃まで着る縮緬地の単です

こちらは 取り掛かってから3年ほど経過

鎌倉鶴岡八幡宮の巴会の茶会の帰りに 先生と一緒に入ったリサイクル着物の店で見つけたものです

単のお稽古着が欲しいと思っていたころで、着丈は全く足りなかったものの 内揚げがたっぷりあったので、半額で5千円というお値段に惹かれました

もうひとつは 着用感がほとんどなかったことと、お仕立てがうっとりするほど綺麗だったことです

でもアバウトな目測で寸法を読んだのは大間違いで 身幅がどうにもこうにも狭すぎました

街着にはどうにかセーフにも思える身幅でも お稽古には無理でした

そこで 恨めしくも全部解くことになりました

洗い張りの手間とお金をかけるのも悔しくて 解いたあと自分でアイロンかけての仕立て直し

新反から仕立てるより3倍は余計な時間がかかったことになります

解いてほってあったものを 9月の後半からとりかかり のんびりと縫っていたところ 二か月も要してしまいました

お稽古着なので、付いていた居敷きあてをそのままつけました

丈を出す前は 内上げの部分から下全部が覆われていましたが、丈を出したので、衿先から2寸ほど上がったところまでしかありませんが、補強にはなるし 単部分が多いので暑くなくてかえってよさそうです



色といい 柄といい ウールと似ています

こちらも地味な一枚



早くても来年の5月まで出番はないので、しっかり押しが効きそうです


単の仕立ては 165㎝ほどの着丈の着物では くける部分が長くて くけるだけで飽きがきてしまいます

縫いながら 袷が仕立てたいと思うことでした

コメント (2)
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