着物をよく着るようになって二~三年たった頃に 洒落袋帯を買いました
和裁を習っていたころで、説明されたようにして 芯を入れたのですが、 好きな色と柄で選んだ帯なのに、締めたことが一度もありません
理由は 重たい!
三河芯の中では とても軽くて薄手の芯をいれたのにもかかわらずです
もう一つは、どうも芯を入れた後の 仕上がりがもっさりとしている
数年前から 芯を入れなおそうと思っていたのですが、帯の仕立ては大嫌い
ついつい後回しにしていましたが、このままでは締めないで終わってしまうので、今回思い切って 仕立てた帯を解きました
手も垂れ側も細かい千鳥くけがしてあり その上に たれ先も手先も3寸ほど入った所で 眠り止めまでしてあるので、解くのも結構手間がかかりました
取り出した芯を計ってみると きっちり8寸2分弱に切ってあります
裏返した帯の幅を計ってみると ところどころで幅足らずに縫い合わせてあることに 今回気が付きました
もっさりあか抜けない帯になっているのは、この二枚の帯を合わせて縫うときの幅が不ぞろいだからだったとわかりました
そこで 次は二枚の帯を解いていきました
長さを再度計ってみると、表も裏も同じ寸法なのに、片方の縫い終わりは帯地が1寸ほど余っています
もう一度糸を通して布目を正してみると 寸法は合っているので 片方だけ 縫いずれが生じた状態になっていたことがわかりました
十年前はそこまで気が付かずに芯を入れたようです
そして4.8mあった出来上がりの帯丈を詰めて締めやすい寸法に変えることもしました
還暦過ぎて袋帯で角出しを締めることも滅多にしなくなったし、これからはますますやらないだろうから、二重太鼓が気持ちよく結べる長さにすることにしました
もう一点 大きく変えたところがあります
それはたれ先に無地場を持ってくるように仕立て直したことです
この帯は全通の染め帯(表)で、垂れ先も同じ柄でした
でも解いてみると 垂れ先の縫込みの中に無地の部分があったのです
ネットでウロウロと洒落袋帯の仕立てを探していたら、こういう書き物に出会いました
書いてあることが自分の思っていることとぴったりとあったので、仕立て直すにあたり、垂れ先を無地に変えることにしました
二枚の反物の両側を縫うことからはじめて 新しい絹芯の幅を切り取り、芯を入れて 表に返し 手先 垂れ先を閉じて 帯の周りを一周抑えしつけをかけて やっと完成
三日かかりの仕事になってしまいましたが、張りもあるのに 軽くて 締めやすそうに仕上がりました
ところで この帯を二重太鼓で閉める時 手の柄の出し方を選ぶとしたら 帯の締め方も決まってしまうということが今回わかりました
手の柄に一本のラインを出す締め方はトップの画像です
このように締めるには、私の場合、帯の手と垂れを背中で交差させて(一ひねりさせて)手を右から左へとお太鼓の中を潜らせなければならないと気が付きました
昔は仮紐一本使って 背中心で下におろした手ともう一度上に上げて 仮紐で結ぶやり方で締めていました
この結び方だと手はそのまま左側にあるので、最後にお太鼓に通すときに左側から右側へ通すと柄のだけになってしまうのです
ちいさなこだわりですが、気分としては腹と同じような柄にしたい
絹芯は三河芯に比べて 捻じりに弱そうな気がして 帯芯をダメにしないように 仮紐を使って結ぶ締め方にしようと思ったのですが、柄優先にすると無理だとわかりました

↑は 仮紐を使った場合のお太鼓の形です

↑は、仕立て直した後ですが、手を垂れに見立てて 仕立て直す前の帯の結んだ時のイメージに形作ってみました
写真に撮って比べてみると こだわるほどのことはなかったのかなぁと思いますが、着物着て帯締めた着画ではかなり違うような気がします
気に入らなければ、またやり直しますか
垂れ先の無地場を縫いこんでも十分長さは残っています
最後に 幅が不ぞろいだったために 幅をきちんと揃えて縫い直したら出てしまった前のミシンの針穴

↑の画像では 元の縫ってあったミシンの針穴がポツポツと見えています
こういう前の縫った後が帯の三分の一ほどはありますが、膨れ織なので、スチームアイロンで穴を潰す度胸はなく そのままです
ちょっと見にはわからないだろうと 慰めながら
和裁を習っていたころで、説明されたようにして 芯を入れたのですが、 好きな色と柄で選んだ帯なのに、締めたことが一度もありません
理由は 重たい!
三河芯の中では とても軽くて薄手の芯をいれたのにもかかわらずです
もう一つは、どうも芯を入れた後の 仕上がりがもっさりとしている

数年前から 芯を入れなおそうと思っていたのですが、帯の仕立ては大嫌い
ついつい後回しにしていましたが、このままでは締めないで終わってしまうので、今回思い切って 仕立てた帯を解きました
手も垂れ側も細かい千鳥くけがしてあり その上に たれ先も手先も3寸ほど入った所で 眠り止めまでしてあるので、解くのも結構手間がかかりました
取り出した芯を計ってみると きっちり8寸2分弱に切ってあります
裏返した帯の幅を計ってみると ところどころで幅足らずに縫い合わせてあることに 今回気が付きました
もっさりあか抜けない帯になっているのは、この二枚の帯を合わせて縫うときの幅が不ぞろいだからだったとわかりました
そこで 次は二枚の帯を解いていきました
長さを再度計ってみると、表も裏も同じ寸法なのに、片方の縫い終わりは帯地が1寸ほど余っています
もう一度糸を通して布目を正してみると 寸法は合っているので 片方だけ 縫いずれが生じた状態になっていたことがわかりました
十年前はそこまで気が付かずに芯を入れたようです
そして4.8mあった出来上がりの帯丈を詰めて締めやすい寸法に変えることもしました
還暦過ぎて袋帯で角出しを締めることも滅多にしなくなったし、これからはますますやらないだろうから、二重太鼓が気持ちよく結べる長さにすることにしました
もう一点 大きく変えたところがあります
それはたれ先に無地場を持ってくるように仕立て直したことです
この帯は全通の染め帯(表)で、垂れ先も同じ柄でした
でも解いてみると 垂れ先の縫込みの中に無地の部分があったのです
ネットでウロウロと洒落袋帯の仕立てを探していたら、こういう書き物に出会いました
書いてあることが自分の思っていることとぴったりとあったので、仕立て直すにあたり、垂れ先を無地に変えることにしました
二枚の反物の両側を縫うことからはじめて 新しい絹芯の幅を切り取り、芯を入れて 表に返し 手先 垂れ先を閉じて 帯の周りを一周抑えしつけをかけて やっと完成
三日かかりの仕事になってしまいましたが、張りもあるのに 軽くて 締めやすそうに仕上がりました
ところで この帯を二重太鼓で閉める時 手の柄の出し方を選ぶとしたら 帯の締め方も決まってしまうということが今回わかりました
手の柄に一本のラインを出す締め方はトップの画像です
このように締めるには、私の場合、帯の手と垂れを背中で交差させて(一ひねりさせて)手を右から左へとお太鼓の中を潜らせなければならないと気が付きました
昔は仮紐一本使って 背中心で下におろした手ともう一度上に上げて 仮紐で結ぶやり方で締めていました
この結び方だと手はそのまま左側にあるので、最後にお太鼓に通すときに左側から右側へ通すと柄のだけになってしまうのです
ちいさなこだわりですが、気分としては腹と同じような柄にしたい
絹芯は三河芯に比べて 捻じりに弱そうな気がして 帯芯をダメにしないように 仮紐を使って結ぶ締め方にしようと思ったのですが、柄優先にすると無理だとわかりました

↑は 仮紐を使った場合のお太鼓の形です

↑は、仕立て直した後ですが、手を垂れに見立てて 仕立て直す前の帯の結んだ時のイメージに形作ってみました
写真に撮って比べてみると こだわるほどのことはなかったのかなぁと思いますが、着物着て帯締めた着画ではかなり違うような気がします
気に入らなければ、またやり直しますか
垂れ先の無地場を縫いこんでも十分長さは残っています
最後に 幅が不ぞろいだったために 幅をきちんと揃えて縫い直したら出てしまった前のミシンの針穴

↑の画像では 元の縫ってあったミシンの針穴がポツポツと見えています
こういう前の縫った後が帯の三分の一ほどはありますが、膨れ織なので、スチームアイロンで穴を潰す度胸はなく そのままです
ちょっと見にはわからないだろうと 慰めながら