浴衣もいよいよ 衿付けに入りました。
衽下がりの位置から 褄下までは 問題なく 衿付けの線は決まります。
三つ衿の衿付けのカーブは 私はそれまで2㎝(約5分)の繰りでしか つけたことはありませんでした。
ところが、先生は 「あなたは 若くはないから 8分(約3㎝)の衿のカーブでいいでしょう」と言われました。
「5分だと、自然に衿を抜くことが難しいけど、8分だと着付けた時に 衿が自然に抜けますよ。」とのことです。
先生は 着付けの資格もお持ちでした。
衿付けのカーブ(衿の付け込み寸法)が大きくなれば、衿付けの時、直線の衿に対し、曲線の衿付け線になります。
これは 三つ衿の縫い代の始末がちょっと難しいことは、縫う前から 理解出来る事でした。
また、
「着付けた時に 衿元にしわが出ないように、衽下がりの衿付けの線を 外側に1分から2分なだらかなカーブをつけます。」とも言われました。
そして 三つ衿の部分も 衽下がりの部分も 厚紙で作った型を渡して下さり、
「この型を写して以後お使いなさい」と指示されました。
衿つけのまち針打ちは 右半分は 先生が打って下さり、私はその様子を必死にノートに記録です。
衿肩あきの付近は 左の人差し指を内側に入れ、まるで小さな万十の上でするように指の腹の丸みを使って
衿にゆるみが入るようなまち針の打ち方でした。
また 衿の印しは衿の背縫い位置の山印のほかに 衿肩あき寸法+ゆるみ、衽下がり、衿先の3か所入れましたが、
計って印しした寸法より、身頃に衿をのせていきながら、衿の張り加減を 感に頼りながら釣り合いをとっているように見えました。
(衿に付けた印しは あくまでも目安といった感じでした)
縫い始めは それまで 私が縫っていたより はるかに丁寧に 返し縫いをしながらスタートです。
そして 衽の衿付けは 初めの5㎝ほどは とても丁寧な返し縫いでしたが、あとはザクザクと
大きな張り目で剣先(衽下がり位置)まで縫いなさいとのことです。
先生の針目の大きさをみて 不安になるほど 大きい針目で 思わず
「そんなに荒い針目で大丈夫なのですか?」
と聞いてしまいました。
先生は
「 大丈夫です。衿先は 丈夫に返し縫いで縫ってあるから、これでいいのです。
あまり こまかな針目で縫うと、仕上がりが波打って きれいではありません」
との説明でした。
そして 剣先で 一針返し。
この 一針返しも 縫った糸を割って返してあるので、縫い目が動かないということが 着物を2枚目あたりを縫う頃にはわかりましたが、
初めての浴衣を縫っているときは 一針返しの意味を半分しか理解していませんでした。
ただ 丈夫にするだけと思っていたのです。
衽下がりを衿肩あきの手前まで縫うと、また 先生が 「どれお貸しなさい」 と 私の浴衣を手に取り、
衿肩周りの縫い方の説明をお手本を示しながら教えて下さいました。
「ここだけは ちょっと針目を細かく、そして 衿の緩みを右手の親指でためるように針を出し、
出した針は身頃では衿より縫った手前側に戻すように縫っていきます」
といったような説明でした。
言葉での説明は 歯がゆいほどうまく出来ません。
それは どんなに素晴らしい仕立て方の本を見ても 理解するのに限界があるということで、
先生の針の持ち方 布のさばき方、糸のしごき方など、どれをとっても 実際に見て覚えるということは 大きなメリットがありました。
また、おけいこの最初から、技術は目で盗んで覚えなさいという言葉をよく口にされていました。
「持っている知識はすべて 教えてあげますよ」とも また
「私が教えるやり方と違うやり方もあります。自分で納得していいと思ったら 真似しておやりなさい
他のやり方がいいと思ったら そちらでもいいのです」ともおっしゃっていました。
浴衣もあと少しで 出来上がりという頃になると、
『あぁ この先生の教室に 出会えてよかったなぁ。
中途半端な気持ちではなく、しっかりと欲を出して おけいこしよう』
と とても前向きな気持ちになっていました。
衽下がりの位置から 褄下までは 問題なく 衿付けの線は決まります。
三つ衿の衿付けのカーブは 私はそれまで2㎝(約5分)の繰りでしか つけたことはありませんでした。
ところが、先生は 「あなたは 若くはないから 8分(約3㎝)の衿のカーブでいいでしょう」と言われました。
「5分だと、自然に衿を抜くことが難しいけど、8分だと着付けた時に 衿が自然に抜けますよ。」とのことです。
先生は 着付けの資格もお持ちでした。
衿付けのカーブ(衿の付け込み寸法)が大きくなれば、衿付けの時、直線の衿に対し、曲線の衿付け線になります。
これは 三つ衿の縫い代の始末がちょっと難しいことは、縫う前から 理解出来る事でした。
また、
「着付けた時に 衿元にしわが出ないように、衽下がりの衿付けの線を 外側に1分から2分なだらかなカーブをつけます。」とも言われました。
そして 三つ衿の部分も 衽下がりの部分も 厚紙で作った型を渡して下さり、
「この型を写して以後お使いなさい」と指示されました。
衿つけのまち針打ちは 右半分は 先生が打って下さり、私はその様子を必死にノートに記録です。
衿肩あきの付近は 左の人差し指を内側に入れ、まるで小さな万十の上でするように指の腹の丸みを使って
衿にゆるみが入るようなまち針の打ち方でした。
また 衿の印しは衿の背縫い位置の山印のほかに 衿肩あき寸法+ゆるみ、衽下がり、衿先の3か所入れましたが、
計って印しした寸法より、身頃に衿をのせていきながら、衿の張り加減を 感に頼りながら釣り合いをとっているように見えました。
(衿に付けた印しは あくまでも目安といった感じでした)
縫い始めは それまで 私が縫っていたより はるかに丁寧に 返し縫いをしながらスタートです。
そして 衽の衿付けは 初めの5㎝ほどは とても丁寧な返し縫いでしたが、あとはザクザクと
大きな張り目で剣先(衽下がり位置)まで縫いなさいとのことです。
先生の針目の大きさをみて 不安になるほど 大きい針目で 思わず
「そんなに荒い針目で大丈夫なのですか?」
と聞いてしまいました。
先生は
「 大丈夫です。衿先は 丈夫に返し縫いで縫ってあるから、これでいいのです。
あまり こまかな針目で縫うと、仕上がりが波打って きれいではありません」
との説明でした。
そして 剣先で 一針返し。
この 一針返しも 縫った糸を割って返してあるので、縫い目が動かないということが 着物を2枚目あたりを縫う頃にはわかりましたが、
初めての浴衣を縫っているときは 一針返しの意味を半分しか理解していませんでした。
ただ 丈夫にするだけと思っていたのです。
衽下がりを衿肩あきの手前まで縫うと、また 先生が 「どれお貸しなさい」 と 私の浴衣を手に取り、
衿肩周りの縫い方の説明をお手本を示しながら教えて下さいました。
「ここだけは ちょっと針目を細かく、そして 衿の緩みを右手の親指でためるように針を出し、
出した針は身頃では衿より縫った手前側に戻すように縫っていきます」
といったような説明でした。
言葉での説明は 歯がゆいほどうまく出来ません。
それは どんなに素晴らしい仕立て方の本を見ても 理解するのに限界があるということで、
先生の針の持ち方 布のさばき方、糸のしごき方など、どれをとっても 実際に見て覚えるということは 大きなメリットがありました。
また、おけいこの最初から、技術は目で盗んで覚えなさいという言葉をよく口にされていました。
「持っている知識はすべて 教えてあげますよ」とも また
「私が教えるやり方と違うやり方もあります。自分で納得していいと思ったら 真似しておやりなさい
他のやり方がいいと思ったら そちらでもいいのです」ともおっしゃっていました。
浴衣もあと少しで 出来上がりという頃になると、
『あぁ この先生の教室に 出会えてよかったなぁ。
中途半端な気持ちではなく、しっかりと欲を出して おけいこしよう』
と とても前向きな気持ちになっていました。
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