バスク3日目の朝は、サン・ジャン・ド・リュズの町中のホテルで迎えました
寝入ってまもなく喉が痛くて、一晩中口と鼻を濡タオルで覆っていたものの、痛みは収まらず
お風呂にゆっくりと入って温まった後、葛根湯を念のために服用
プーさんもお風呂から出てきたので、紅茶を飲んでから、近くのブーランジェリーへ
この日は、ホテルの朝食を無しにして、焼きたてのパン買って部屋で食べようねと計画してあったのです
プーランジェリーの開店は7時半
半前に外に出ると、まだ真っ暗です
昨夜の賑わいはどこへやら、人影のないサン・ジャン・ド・リュズの中心地
300mも歩かない所に、プーランジェリーの灯り
可愛らしい看板
7時32分、すでに先客有り
焼きたてパンの他に、ケーキもあります
クロワッサンやクロワッサンオザマンドなど4種類4個選んで、カフェオレも作ってもらいました
小さな店で、外には数人の列が出来ていました(人気のパン屋さん❗️)
ホテルの部屋で、軽い朝食
焼きたての美味しさは格別です
今日の予定を立てます
行きたい所は沢山あるけど、ないのが時間
教会は必須・・・歴史的にとても有名な教会があり、サン・ジャン・ド・リュズが観光の街として長く続いている理由のひとつかもしれないほど
教会と関係のある建物や博物館もあるけど、昨日見つけた湾内クルーズもしてみたい
バスク3日目は、国境を超えてスペインのバスク地方へ移動の予定
鉄路ではなくバスを使うことにし、オンラインで昼過ぎのチケットを購入
荷物を軽くまとめて、チェックアウトまでを目安に早々に出発です
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
まずは教会🛕
サン・ジャン・ド・リュズ中心地にある教会は、石造りのゴツい建物でゴシック様式のサン・ジャン・バティスト教会
前日の夕方は結婚式が終わったカップルとその関係者で教会前は大混雑でした
外観はほんとに無愛想で無表情の石造教会
このサン・ジャン・バティスト教会は歴史的出来事で有名なのですが、それはルイ14世(フランスブルボン王朝で黄金期を作った王)が、ここで結婚式を挙げているのです
ベルサイユ宮殿も作ったルイ14世ですが、結婚式を挙げた教会にしては、何とも地味
当時スペインとの長い戦争(30年戦争)をしていたフランスは、ピレネー条約を結びその講和として、スペインのフェリペ4世の娘マリー・テレーズと結婚する事になります
1660年のことです
その結婚式の場所としてサン・ジャン・バティスト教会が選ばれたらしい
教会の外に、当時の結婚式の様子の絵画の写しと説明文(だと思う)
教会の外壁に石碑があり、ルイ14世とマリー・テレーズがここで結婚式を挙げたと書いてあります(多分)
フランスはスペインの王女を迎え入れるにあたり、スペインの王位継承権を放棄し、その代わりに持参金を支払うと約束したらしいのです
ところが、スペインは持参金を払わず、そこをフランス王はつついてスペインの王位継承権を主張し、再度スペインに戦争を仕向けたという史実があると
その頃の日本は、すでに徳川幕府の江戸時代
それ以前は、武将や大名の娘は政争の道具として散々悲惨な目にあっているのですから、洋の東西を問わず、女に人権はなかったわけです
400年後の今を知ったら、当時の王女や姫様たちは、どんなに羨むことやら
さて、サン・ジャン・バティスト教会は日曜日朝のミサが始まっていました
でも、中に入れたのです
ミサ中だったので、私達もしばらく参加
聖歌隊の歌、パイプオルガンの演奏、神父のミサの儀式などを、まるで映画の中のような感じで体験
でもミサ中なので、撮影なしで一旦教会を出ました
この後、湾内クルーズが気になり船着場へ
二カ所あるクルーズ船乗り場は、どうやらシーズンオフに入ったようで、営業無し
プーさんに、プランは山ほどよ(笑) マルシェ始まる頃だから‼️と、慰められながら、マルシェのある方へ向かいます
左手奥には、スペイン王女マリー・テレーズが婚姻のために使った館が写っています
漁港にもなっている河口は、今は護岸工事してありますが、400年前とほぼ変わらぬ姿で建つ館に不思議な気持ちになります
ルイ14世広場を通り過ぎ、道をそれてマルシェの建物へ
外には市も準備中
建物の入り口です
開場になっていたので、入ってみました
専門店の殆どが営業開始
一番奥は魚屋さん
2人の好物の牡蠣が❣️
店の人に、ここで牡蠣を食べられないか尋ねたら、そんなサービスしてないと断られました
そこで、外に出て色々物色
何と牡蠣を運んできているテント発見
3種類の牡蠣があり、どれも1個1€
安‼️
ここで食べたければ、牡蠣を開けてくれると言います
試しに大きな牡蠣2個、小ぶりな牡蠣6個注文
私たちがこの日一番のりの客
仮設テーブルと椅子がずらりと作ってあり、そこで朝から生牡蠣食べる2人
昨夜レストランで食べた牡蠣より美味しい
足りずに追加も
この時、プーさんは2人に何か話しかけていて、売り手の2人が笑いながら応えていました
2回目は大ぶりな牡蠣を・・・こちらが好みでした
何聞いて、何笑われたの?ってプーさんに聞くと
朝から私たちみたいに生牡蠣食べますか?って聞いてみたと
もちろん‼️と言ってくれたけど
春にノルマンディのマルシェで朝から生牡蠣食べていたら、漁師に朝から牡蠣なんて食べないよって言われたことがあったんだとか
これで湾内クルーズ諦められたでしょ、と言われた満足の牡蠣でした
その後果物持ってきている生産者から、洋梨、プラム、オレンジなど買ってマルシェを後にしました
教会はミサが終わっています
もう一度中へ
豪華な教会内の装飾(祭壇部)
天井の一部
ミサで使われていた背面のパイプオルガン
後部は階段があり階上へ上がれます
右手に見えるのは、木製のバルコニー
こんな木製のバルコニーのある教会なんて初めて見ました
これはバスク様式と言われるバルコニーだそうで、バスク地方の教会の特徴のようです
最上階まで行き、バルコニーにも立ってみました
バルコニーから見たところ
下に降りて、もう一度左右がわかるように撮影
石だけより、温かみを感じる教会内の造りです
左右の一番上のバルコニーも、ルイ14世とマリー・テレーズの挙式の時は人々で埋め尽くされたのでしょう
次のミサの準備が始まりだしたので外へ
この後、これも有名だというシュークリームや、また別の専門店でカヌレ、ミニスーパーで水など買ってホテルへ
ホテルの部屋で、ハーブティとシュークリーム
とても小さなシュークリームなのに、2.1€
円安を痛感😢
チェックアウトし、荷物はフロントに預けて、ビーチをもう一度散歩
バスの時間まで、2時間ほどあります
気温が上がり、サーフィンする人、泳ぐ勇者、犬の散歩する人、風があって波は高め
海岸通りの店は半分はシーズンオフに入ったようで閉店
海岸通りを歩いて湾の先端の展望台へ
足元の芝生は可憐な花々
海岸通りに面する豪華な建物は別荘やコンドミニアムでしょうか
すでにシーズンが終わったと思わせる外観
気持ちいい散歩してホテルに戻り、リュックを取って、バス乗り場へ
ギリギリで乗り込みました
乗車時間は50分ほど
フランスの国教を超えて、スペインのサンセバスチャンの町へ向かいます
車中で、買ったカヌレ取り出して
右手には昨日登山鉄道で登ったラ・リューヌの山頂も見えて
高速道路の国境ゲートはチェック無しで通過
国境は川だったような
国境は川だったような
大満足のサン・ジャン・ド・リュズの町でした
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