初めてのお教室での ランチタイム。 思い出深いものがありますが、ここでは割愛。
二階に戻り、裁断の続きに入りました。
まず、袖のへら付け。 その日、家に戻り整理してまとめ、書き直したノートがあります。
女物単衣長着(綿の場合)
寸法について
3分 … 縫い代
5分 … くけ代(裾・褄下)
ヘラつけの前に
① 断ち切った部分の横糸を1本抜いて地の目を通す。(片側2枚)
② 2枚の袖布を中表に重ね、裁ち切り部分をそろえて、広げる。
(無理にひっぱらない)
③ 2枚の長さをそろえるようにして、横糸の糸目を通して、切りそろえる。
(もう片方の裁ち目)
④ 2枚重ねた布をさらに二つに折り、裁ち目を4枚きっちりと揃えて、マチ針を5か所に打つ。
⑤ 端から2分のところを、しつけ糸1本どりで、並み縫いをする。
⑥ 左側にわがくるようにヘラ台に袖布をおき、地の目を通す。
⑦ 平らにおいた袖布のなかほどに5か所、マチ針を打つ。
(最初に中央、次に耳近く2か所、残りをその間に。)
このメモのあと、袖の印つけの図が書いてあります。
その図は 先生の口頭での説明と
私の袖布へ先生がヘラ付けしていく過程を記録してあるのですが、
例えば、一番最初は
「まず、布の手前の輪の部分に山べらをつけます。」
「袖丈寸法にきせ分を足したものを、袖山から5か所へらで印しなさい」
「きせ分は5リンだよ」
といった感じでした。
私は先生に言われたことを 時にへらを持ちながら、
時にノートにメモを取りながら ヘラ付けをしていきました。
そして きせ分5リンとメモをとる時、リンの漢字が思い出せないのです。
「先生 リンって どういう漢字書くのでしたっけ 」
先生は
「厂書いて 中は里ですよ。 」
色々なとまどいがありました。
一番のとまどいは、鯨尺の物差しを初めて扱うので、すぐに寸法をあたれないことでした。
というのは 自分の中で 尺 寸 分という単位の大きさの概念がなく、尺で言われて、寸の寸法あたりで数えてみたり
物差しひとつに右往左往といった感じでした。
袖の印つけが終わり、身頃の印付けです。
ここで 初めて衿肩あきが 身頃の中央で開ける衿繰り越しを習いました。
知識としては 知っていましたが、自分でこのやり方でへら付けするのは 初めてでした。
身頃のへら付けは、
衿肩あき 肩幅 袖付け 身八つ 後ろ幅 繰り越し揚げの印 おくみ下がりの印 これだけです。
後ろ幅は 身八つの印をつけた場所一カ所のみの幅印を付けただけでした。
そして 先生は
「おくみのへら付けしますよ」 と言われました。
私は 下手に知識があるものですから、
「先生、後ろ幅は裾まで付けないのですか?」 と 疑問をぶつけます。
すると
「後ろ幅は通しだから、一カ所つけとけば いいのです」 と言われるのみ。
次に
「前幅の印は付けないのですか? 」と 尋ねますと、
「前幅は まだつけません!」 とのお返事。
私の頭の中で ?マークがいくつも渦巻いていました。
その後 おくみのへら付け。
これは、さほど 混乱なく終了。
そして なんと 午後のお稽古は ここで時間切れとなったのです。
あまりの進度の遅さには がっかりしたのですが、
今までやったことのない ほんとに私が知らない事を習うことになったのだということはわかり、
とまどいながらも うきうきした気分になったのでした。
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