朝熊峠からはアスファルトの道に変わる。 アスファルトの道がとても苦手な私はここで躊躇してしまった。 くだり歩けるかな? ひざに負担がかかるので どんどん自信をなくしていく。
ボンネットバスが走るぐらいだもの そりゃ仕方ないよね ま いけるところまで行こう。
ふむふむ これが金剛證寺の全容かぁ どうやってまわると効率良いかな?・・・としばし考える。
ん?お○ん○地蔵? 何だか怪しげな名前に目が点になって 興味津々 後でいこ~
まず八大竜王社に向かう。 ここが最高地点で標高555メートルだから
アスファルトの道をよたよた歩いていると おっ 巻き道か? 方向から見たら絶対ここの方が近そう。
車で行く人が圧倒的に多いからだろう 道はせまくて上にやや閉塞感があったけれど(ちなみに閉所恐怖症) 良く踏まれていて 思った通り 近道だった。ただし竜王社の裏に出た。
良くそろえたなぁ と思える5並びの標高の頂上は見事な展望。
先客が一人食事中
地形は良く分らないものの伊勢湾に浮かぶ島々 あ 安土城の模型みたいな建物があるぞ あれは戦国時代村 と言うことは あの辺が二見浦?
しばらく景色を眺めていて 金剛證寺の山内が大きかったことを思い出し先に進む お○ん○地蔵も気になるしね
8大竜王社は 山頂にあって風雪に耐えるためだろうか鉄筋のお社になっていて 何だかありがたみが。。。それでも ここまで無事に来られたお礼に。。とお詣りしようと思ったら 賽銭箱等は ドアの中 あけてはいるのも憚られて 鳥居の前で 手を合わせる。
次は左回りに朝熊山経塚群へ
長いこと知られないでいたらしい経塚群 伊勢湾台風でこのあたりの木々がたくさん倒れて 発見されたとか。。。
今40基ほど残っている卒塔婆の様子は静かな異空間 山内では離れていることもあって全く人の気配が無い。
それにしても無知な私に素朴な疑問が 経塚と言うことは経文のお墓? 時々経塚って見るけれど 経文は埋めておくものなの? 経蔵にしまっておく物では無いの?
お墓のようにも思える場所を後にして左側から降りて行く。
あれれ? 思ったより登っているらしく 本道になかなか着かない。 左回りが正解だったね。
そろそろお腹空いたな
やがて おびただしい卒塔婆の建つ場所の上に出る。 亡くなった人の霊は朝熊山に集まりそこから天に昇るとか
箱根十国峠にもそんなお寺があったけれど 私が旅立つときはここからかしら? ひょっとしたら父に会えるのかしら?
そんな事を考えて門へ出る。
確かに天国への入口みたいに見える。この先卒塔婆で出来た垣根の様な道を(卒塔婆のトンネル)通って奥の院へ行く。
さてどうしようか? よく見るとあまりのたくさんの卒塔婆に迷子になる人が出そうなのか 住所の様な物が書かれていて そのことが私を現実に引き戻した。
父に会えるわけ無いじゃん 実家に戻れば父はまだ小さな箱に入っている。 それに生きていたときよりもずっとずっと私のそばにいるもん
と言うわけで 今回は中に入るのをやめた。
さて 右に行けば金剛證寺本堂 左に行けば スカイラインのレストハウス。 迷ってまず左に・・・ こちらの方が近そうだったので まず展望を楽しんで お昼を食べて・・・
お詣り前にお昼 そんな不埒な考えだったから罰が当ったに違いない。 伊勢神宮と金剛證寺の両詣りは 思いがけない結果になってしまった。
・・・続く