車山 初心者でも登れる100名山だそうな
去年 家族で霧ヶ峰から車山 池の平まで行ったときには 季節も早かったので 拍子抜けするくらい 何も無く 俄ハイキング族である家族はとてもがっかりしてしまった。
でも私は密かに狙っていた。 ここだったら ひどく苦労しなくても 登れる山 登ってみたい山いっぱいあるじゃないの。
7月27日 霧ヶ峰へ行く機会ができた。夏休みに入っているので 駐車場は大混雑だけれど 名鉄バスハイクなので 楽ちん縦走ができる。 今回は霧ヶ峰の駐車場から左手の山に(と言うより高原)に入って 車山肩まで そこから車山を目指して登っていく。 帰りは疲れたらリフトで帰っても良いよ と言うコース。 勿論私歩きますわよ。 はい
駐車場でトイレをすまして準備。 小さなトイレだから当然 直ぐに満員。 障害者用トイレには{障害者でないひとは使ってはいけません。」と書いてあった。 私 膝が悪いので トイレは洋式を使っている。 無いときは障害者用を利用している。 何処でも 最近は例えば赤ちゃんの授乳に おむつ換えに・・・等多目的トイレとなっていて そんなこと書いてあるところは無かった。 言ってみても 仕方ないかぁ
車山肩までの道は 殆ど高度を感じないゆったりした道。それでも 観光客と登山客とが入り交じった道は いろんな人がごちゃ混ぜになっていて「もう疲れたから帰る。 花も見たから良い。」と だだをこねる 御亭主に 「男のくせに だらしがない。」とぷりぷり怒っている奥様 それを聞きながらなんだか可笑しい。 チビちゃん達は 歌を歌いながら 汗をかきながら登っていく。
道端は花はいっぱい。 目立つのは ヨツバヒヨドリ。赤いのも白いのもある。 大きい。
高原の番人のようなシシウドがすっくと立って青い空を見上げている。
まだ キスゲはあまり見えない。 ぽつん ぽつん ちょっとがっかり
でも花には事欠かない。 両側にびっしり ヨツバヒヨドリと フウロが咲いていて 時々変わった花が姿を見せてくれる。退屈しない。
やがて ぽつんぽつんだったキスゲが 気づくと いっぱい咲いているのに気づく。 スカイライン越しの向こうの高原 見上げると車山肩までの左側の山には青空を背景に オレンジのキスゲが。。。凄い。綺麗な碧の高原にやまなみが広がっている景色を見ながら歩いていると 車山へ行く道もオレンジ色に染まっている。
こんなに沢山のニッコウキスゲははじめて見たよ。
青い空に トンボの大群は綺麗。 そう言えば去年 蓼科山では トンボの大群を踏みつぶしそうになった。 ここのトンボは警戒心が無いのだろうか? 帽子にも背中にも止まる。
車山肩には いくつかの山小屋ふうお店が並んでいて 人で溢れている。 ここから八島湿原へ行けるからだろうか? 沢山の人が 左手の丘を登っていった。黄色い中に 人の姿が点々
カラマツソウ好き。 本当に唐松の葉っぱのように細かい花びらが柔らかそうで 派手な花では無いのだけれど好き。
ガーベラがしおれたようなオレンジの花。 キンコウカって言うんだって。 何でも絶滅危惧種らしい。 草むらにこそっと咲いていた。 何かの花の終わりかけと思ったぐらいだから 花の大きさはさほど小さくないのに 目立たない。
初めセンニチコウのような種類の花だと思ったのだけれど ひょっとしたら ウツボグサの最後の姿かもしれない。
エノコログサを のばしたような 花もよく分からない。
途中 前後して歩くようになった おじさんと一緒に花の名前のあてっこをしながら歩いていく。 おじさんもかなり花が好きらしい。
車山肩から 大きなジグザグを描いて車山に登っていく。 せっかちなので どちらかというと直登が好きなのだけれど 今日は絶景と花がてんこ盛り ゆっくりゆっくり歩いていて丁度良い。
キスゲの丘の借景に八ヶ岳が現れる。 時々見えてはいたけれど キスゲとのセットはなかなか良い。振り返れば 霧ヶ峰が見える。 緑の重なる山々というよりは丘が美しい。
車山は気象レーダーがある山なので ランドマークのようにまるいドームを見上げて歩く。そのドームも 同じ高さになって ごつごつした岩がいっぱいある頂上広場に出た。
霧ヶ峰方面 を背にしていたけれど 今度は 八ヶ岳 そして蓼科山と池の平方面を見る。 蓼科山 どうしてあんなに綺麗な形しているんだろう? 登るとまったく違う様子をしているのに・・・
岩登りと変わらない急斜面だった そして岩をごろごろぶちまけたようだった 不思議な山の様子を思い出す。
景色を楽しみたくて 暫く ここで休憩をすることにする。一人で歩くときは あまり座って休憩しないのだけれど・・・
お稲荷さんを食べていると ブンブン虫の羽音。 蜂の様な姿をしている。さされはしなかったけれど 鬱陶しいので やっぱり切り上げて移動。
山頂にある花は 今までの花と少し違う。 岩場だったり 砂地だったりするからだろうか?岩の間に 可愛らしい花が張りついている。 ここへ来るまでにマツムシソウを見たけれど ローピングした中にあってうまく写真が撮れない。 咲き始めの花もあったけれど なんだかなぁ そんなこと思っていたら ありました。 今が見頃のマツムシソウ。
去年北八ヶ岳で この花をハハコグサだと教えられたけれど やっぱりウスユキソウらしい。 中央アルプスで見たコマウスユキソウは もっと地面に張りついていたし もっと毛むくじゃらだったけれどね。
さて 降りることにします。 お社からごつごつの坂道を降りていくと直ぐに リフトの乗り場。 リフトでかえることもできるけれど キスゲや花は 登山道にもいっぱいあると聞かされて こりゃあるくしかないでしょ
池の平 蓼科山を眺めながら下りていきます。
なかなか綺麗です。 私は 車山肩から登ってきたので 全然きつくなかったのですが リフト乗り場から来ると 少しきついかもしれません。 ほんの少しですけれど
登山道が 緩く蛇行しているのが見えます。
少しだけ急な下りを過ぎると やはりなだらかな道です。
キスゲがいっぱいと聞いたのですが それよりも 野の花が咲いているように思いました。左手奥の方は キスゲで黄色いけれど。。。 あまり沢山見たので 他の花に目移りしたのかしら?
ツリガネニンジンが可愛い。 友達のオモニはこれを食べるのだそうな。とても体に良いので韓国の人は わざわざ取りに行くような事を言っていた。
どんな味がするのかな?
夏の伊吹山を真っ赤に染めるシモツケは ここにもあった。山を染める数にはとても足りないけれど 赤い色は遠くからでも目立って つい近づいてしまう。
紅白のアザミを見て アヤメを見て ん?アヤメ? こんな時期に こんな所で・・・ そう言えば 前も八方尾根とかで見て不思議に思ったんだった。
山のアヤメかしら?
そんなことを考えながら ゆるゆると降りていくと リフト乗り場にぐんと近づく。
小さな湿原があり お店がある。
あ~~あ 終わっちゃった。 夏の青空の下 キスゲを見ながら 花を見ながらゆっくりゆっくりの 山登りというよりは ハイキング。 散策?
こんな山も 良いな。
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