世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

自分で限界を作るな

2013年12月29日 | 苦境
誰しも弱気になると気持ちが萎縮してしまう。

自信をなくすと、自分で限界を作っちゃう。


自分には才能がないんだ、と。

一方で、やればできる、という声が聞こえる。


どっちなんだ!?

落ち込んでいるときは、どんどんネガティブな自分が顔を出す。


ネガティブな世界が広がると、もうどうしようもなくなる。

動けなくなる。


自分は一体なんなんだ。


坂本龍馬は言う。

"世に生を得るは、事を成すにあり" 

"The purpose of coming into the world is to accomplish one’s duty."


じゃあ、自分の「事」ってのは何なんだ?

My duty とは一体なんなのだ?


いくつもの仕事に携わり、

いくつかの肩書きを持ったところで、


自分は一人なのだ。



自分を一言で表現するとすれば?


初対面の人に名刺を渡すのは

主に仕事面でについて自分のことを知ってもらうためだろう。



本当の自分を知ってもらうためにはどうすればいいのか。


長く付き合わないとその人のことはなかなか分からない。

どれだけ長く付き合えば分かるのか?


30年、40年連れ添った女房さえ分からないことがいっぱいある。

知らないことが多すぎる。


性格面も、やっていることも、考えていることならなおさらだ。


勝手に思い込んでいて、意外な面を見せられることはよくあることだ。

知らなかった良い面を見せられると見直したりもするが

往々にして悪い面をあとになって気づかされることが多い。


例えば浮気。

信じていた人に裏切られる。

失望する。


自分の知らないところで事が進行し、

ある時発覚するとうろたえてしまう。



怖いのは、相手より自分に対してなのだ。


自分は自分のことをどれだけ知っているのか?

出来ると思っていたことができなかったり、

人のため、世のためと思っていたことが裏目に出たりした時に、


人は自分の限界を知らされる。


あ〜、やっぱり自分には無理なのだ。

自分は○○だから。

もう歳だから


ついつい弱音が口をついて出る。



落ち込んだ時、どうするか。


酒に逃げる人も多い。

ボクもそうした意味で飲みたくなる時がある。

誰かに思いの丈をぶちまけたくなる、

誰かに聞いて欲しいと思う。


それが先日あった。

酒を飲み、空元気を出してカラオケで歌を歌った。


それで解決したか。

否。

それは一時的に過ぎない。


そんなことは分かっている。

それでもそうせざるを得ない自分がいた。


話は誰にも聞いてはもらえなかった。

一人泣きながら寒風の吹く街を彷徨(さまよ)った。


自分の小ささ、自分の弱さ、を嫌というほど感じた。

情けなかった。

このまま死ねばいいとも思った。




だが、涙が乾く頃、

身体は冷え切っていたが、

心の奥底から熱い何かが蠢(うごめ)きだした。



弱いなら強くなればいい。

できないなら出来るまでやればいい。


コンプレックスこそ武器になる。

お前はダメだ、って誰が決めた?


俯(うつむ)いていた顔が徐々に前を向き始め

トボトボとした足取りが少しずつ軽やかさを取り戻してきた。



自分にはまだまだやらなねばならないことがある。

やり残したことがいっぱいある。


死ぬまでは生きているのだ。

生きている限り、

天が生を与えている限り、ボクにはやらなければならないことがあるのだ。


ここでへこたれるわけにはいかない、

ここで辞めるわけにはいかない。

ここで止まるわけにはいかない。



進もう、前へ!

歩こう、一歩々々。

笑顔を取り戻そう。

感謝しよう、生きていることに。