世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

熊本の限界

2016年06月05日 | 熊本地震
熊本市生まれである。

生粋の(born and bred)熊本人である。

企業や組織が構成員の人柄で決まるように、

地方の発展もそこに住む人々の人となりで決まる。


ボクは、大学(19歳)から県外に出た。
(約30年後帰ってきたが)

熊本の地は好きだが、熊本の人間は好きにはなれなかった。

早く熊本から出たかった。

それ以前に、日本から逃げ出したかった。

何となく島国根性が嫌いだった。

広い大陸的気質に憧れた。(アメリカ)

そしてそれは陽気なラテン気質へと昇華(sublimination)していった。(スペイン、中南米)



熊本という土地は大好きだが、

はっきり言って熊本人の気質は嫌いである。


すぐに群れたがり、人の足を引っ張る。

「肥後の引き倒し」という言葉があるくらいだ。


これは、

誰かが成功したり抜きん出ようとすると 邪魔をしようとする傾向が熊本県人にはあるということを意味している。

成功者が出にくく、いつまでたっても団栗の背比べの域を出ない。

井の中の蛙、お山の大将的ローカル性の表れだろう。


それだけに排他的である。

よそ者や変わりものを受け入れにくい。

それゆえ、生まれつき変わり者(?)の自分は馴染めなかった。


熊本人の非常に特異なところは、

人の判断基準として、卒業した高校にこだわるところがある。

高校の先輩、後輩の絆が強い。

学歴というより、セクト主義(仲間意識)が強いのだ。

実にくだらない偏向だ。


また、「肥後もっこす」とも言われ、

津軽じょっぱり、土佐いごっそうと共に、日本三大頑固のひとつに数えられる性質をもっている。

良く言えば(?)、純粋で正義感が強く、一度決めたら梃子でも動かないほど頑固で妥協しない男性的な性質を指すが、

何が何でも反論し、たとえ間違っていても自分の意見を押しとおす気質を指す。


それと相俟って、曲がったことを好まず駆け引きは苦手で、

他者を説得する粘り強さに欠け、

プライドや反骨精神も強いため、組織で活躍することは向いていないと言われる。

いい方向に傾けばいいが、融通が利かないので取り付く島がなくなる場合が多い。

損をしてでも自分の主張を曲げない極めてバカなところでもある。


ある県外人曰く、

「熊本人は、自分が世界の中心にいると思っていて傲慢」だと。


さらに、「肥後の議論倒れ」という言葉もあり、

議論好きで、それでいて自己主張が強いため議論がまとまらないことが多い。

このような、自説にこだわる頑迷さ、

および議論好きで自己主張が強く個人主義的であるという点においてドイツ人との強い類似性があるようだ。


いかにも議論大好きの、強情っ張り、激しい気性に加え、短気、感情的で、競争心が強く、恥や面子にこだわる。

まさに「九州男児」を象徴しているかのように取られる。

反骨精神がある割に、保守的だが、意外に新しいもの好き。

それでいてけっこう気が小さい。


熊本女性はまるで昭和や明治の女性の典型であるかのように、

男を立て、甲斐甲斐しく働く。

男はそれに甘え、だらしなくなる傾向もある。
(ボクがそうであるように)

いわゆる髪結いの亭主型だ。

もとより男尊女卑の傾向が強かった。

だが、その反動からか、「火の国の女」と呼ばれる熊本女性は、

忍耐強く、かかあ殿下的にしっかりした女性が多い。

男性と同じく、頑固で情熱的といえる。


それが高じて、最近は自立志向型タイプの女性が増えてきた。

いわゆる肉食系だ。

身に沁みて感じている。


さて、総じて熊本は素晴らしい。

気候風土と言い、食べ物、水、自然に恵まれ、住みやすい土地柄もあり、

そのせいかあまり外(県外)に出ようとしない。

あまりにも居心地が良すぎるのだろう。

いわゆるコンフォートゾーン(ぬるま湯)なのである。


それだけに、勢い狭い社会にいると、その中のことしかわからないくなる。
(まさに井の中の蛙)


人間は、

同じような人ばかり付き合っていると、同じような自分しか出てこない。

いわゆる人間が狭い。

器(度量)が小さい。

進取の気鋭が乏しい。


そんなDNAがボクの中にも流れているかと思うと自己嫌悪に陥る。

頑固な上にへそ曲がり、天邪鬼でひねくれている。

嫌な性格。


だからこそ、反骨精神をもって外に飛び出す。

旅に出るのだ。

進取の気鋭を鼓舞し、創造性を豊かにし、

新たな時代の変化に即応できるように。


多様な人が自分の周りにいることで、

自分のなかにある多様性にも気が付く。

向き合う相手が変われば、自分のほうも違うものが引き出されていく。

旅はボクを変えていく。



【結論】

熊本復興は、人間改革なくしてあり得ない。

姿かたちをもとに戻しても、それだけでは活気は戻ってこない。



つまり、器に魂を入れなければ、

画竜点睛を欠くことになる。


排他主義を無くし、柔軟な考えを取り入れない限り熊本は黄泉がえらない。

「熊本復興 = 熊本人改革」である。


坂本龍馬の言葉を借りるなら、

「今一度熊本を洗濯致し候」

といったところだろう。


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【追記】

現在の熊本城を徒歩で見学できるコースがあることをご存じだろうか。



地震により大きな被害を受けている熊本城では現在、

城下の観光施設「城彩苑(じょうさいえん)」を経由して、


         ゲートにそって坂を上へと歩いていく 

被害を受けた城内の数カ所を、


        石垣そのものも、いたるところで大きく崩れている



安全な場所から見学できる徒歩コースが設置され、

一般に公開されている。

※ ゲートの通行可能時間は9時から18時30分までとなっています。


公園内や途中の道路には黄色い帽子をかぶった係の方がおられ、熊本城について色々と話を聞くことができます。

ぜひ足を運んでいただきたい。

※ ただし、まだ余震が頻繁に起きています。

十分に気を付けて、自己責任のもとに訪れてください。


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【補足】

熊本人気質は

熊本出身の有名人、芸能人を見れば大体想像がつくだろう。
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6月4日(土)のつぶやき

2016年06月05日 | 熊本地震

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