世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

熊本大洪水

2016年06月21日 | 熊本地震
確かに熊本は今、集中砲火を浴びている。

地震、雷、竜巻、大雨、洪水、土砂崩れetc。

地下から、地上からありとあらゆる自然災害が一気に熊本に遅いかかった。


地震で地盤が緩み、

大雨で土砂崩れが発生すし、人が生き埋めになる。

川が氾濫し、多くの場所で避難勧告が発令されている。

1時間に150mという記録的豪雨を観測。

熊本と連絡を取りながら、その状況を聞くにつれ悲しくなってくる。


ここカトマンズも毎日雷やスコールが半端ない。

土の道路はぐしゃぐしゃになり、滑りやすく足を取られる。

外に出るたびに靴は泥んこになる。

加えて、毎日数時間は停電状態だ。

多くのホテルやレストランは非常用電気でしのいでいる。


今や世界中安全な場所などないと思ったほうがいい。


とはいえ、熊本はその比ではない。

ボクの家も土砂で埋まる可能性がある。

いや、今頃はもう埋まっているかもしれない。


これまで熊本は全国的にも災害が少ない県として自他ともにみなされてきた。

そのジンクスが一気に崩れたここわずか2か月余りの出来事だ。


早く帰りたくもあり、帰りたくない気持ちもある。

それ以前に、帰る家があるのだろうか。


     カトマンズ市民の憩いの公園にて

異国の空から、故郷を案じる。


ボクは今自分自身に貸した大きなミッションを抱えてここネパールに来ている。

すべての人に健康になってほしいという願いがある。

とくに精神的に。

病気の8割は心からくるといわれる。

ならば心を癒せれば8割の病気は治る。

精神科医という専門職があるにかかわらず、

心を病む人は減るどころか、増える一方なのはなぜだろう。

ボクはずっとこの命題に取り組んできた。


今までは、自分がそうならないようにするのが精いっぱいだった。

ボクは、今まで培ってきた座禅や気功、瞑想といった手法で、心身ともにすこぶる健康でいられる。

こうして旅ができるのもそのお陰に他ならない。


今、未曽有の災害がボクのふるさと熊本に降りかかっている。

そして、それに伴い多くの方が精神的に不安定になっていく姿を目の当たりにする。


そこにボクの役割、なすべきことを見出したのだ。

どうやればそうした人々を救えるのか。

その答えを探しにまずはこのネパールにやってきている。

修行の日々は続く。