【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

【報道特集2022.11.19】女性自衛官集団暴行と自衛隊の本質

2022-11-20 07:01:53 | 政治・文化・社会評論
この日、テレビの前でうたた寝していて、はっと気づいたら午後6時前後。記事が前半に関わる記事がないのはそのためです(^^;)

【報道特集2022.11.19】女性自衛官集団暴行と自衛隊の本質


❶ 東アジア数千年の歴史
食べるものにもことかく。食べる食糧も貨幣もない。そして軍事産業に経済を奪われる。社会主義以前の北朝鮮の実態は包囲する国家からの軍事的恫喝。それは日本に責任はないのか。古代から朝鮮半島を渡って文化文明は日本列島を活性化させた。朝鮮、中国、日本。東アジアの数千年の歴史が問う。

❷ 北朝鮮の今
北朝鮮国家と国民は、どのように向かい合っているのか。2500万の国民は、国家をどう見ているのか。ひとごとではない。ソ連の解体も米ソの軍拡競争がソ連の経済を疲弊化し、経済の軍事化と産業の疲弊をもたらし、市民の経済的不満と自由への渇望をもたらした。軍事が国民を不幸にさせた。

❸ 女性自衛官集団性暴行と自衛隊の本質


 女性自衛官が告発した性的暴行の数々は、自衛隊の本質を象徴している。戦前も軍隊は国民をまもっていない。敵国を攻撃しても、国民を守るよりも国民への暴力は沖縄戦に象徴的だ。国民は、自衛隊が災害時に活躍する姿を見てはいる。軍隊としての自衛隊は、沖縄列島を守るより米軍に追随。
 元自衛官の女性が、自衛隊内部で起こっていることを社会に明らかにしてくれた。防衛費予算が急激に増える中で、自衛隊は急速に発言権を増し、日本の周囲の軍事情勢が防衛に傾斜していく中でマスコミには元幕僚長や自衛隊軍事研究のエキスパートが登場している。自衛隊は国民を見ているか。平時に自衛隊内部で行われていた女性自衛官への暴行。
 もしも自衛隊が国外の戦場へ出ていくなら、外国の女性に戦時下の危機において、自衛隊が性暴行をおこさないと言えようか。

 軍事は戦時下で人心を平時とは異なる異常な状態に導く。日本についてふりかえることは、日本国民のプライドを傷つけるのか。私は国家の暗部を見つめ、暗黒を解剖しない限り、内部から日本国家は崩壊してゆくと思う。

 軍部は戦前も戦時中も、陸軍中野学校は日本の秘密警察幹部を養成していた。アメリカCIAやソ連ーロシアKGB同様。自衛隊の本質は国民防衛にはない。秘密警察同様に
膨大な国家防衛の巨大な組織である点で、ほぼ同質の機構である。戦後日本は最初非軍事の平和国家として、占領連合軍としてのGHQ司令部は構想していた。だが朝鮮戦争勃発で、急遽連合国=主に米国は日本を反挙の砦として考え、1950年に警察予備隊発足、1954年に陸上自衛隊が発足している。
 いまこの歴史的現在、自衛隊について客観的に考察するなら、戦前の帝国日本軍の歴史と重ね合わせて考える段階にきている。勇気ある女性自衛官の集団性暴行事件を告発し、虚空に手をふりかえすとも興味本位の報道に晒されても、過去の痛切な被害体験を告発することで、日本中の女性人権擁護のルネッサンスを展開しているのだということを、私たち日本人はしっかりと受け止める責任と義務がある。