【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

【永岡浩一さんからの通信】

2022-11-22 22:02:28 | 転載
【永岡浩一さんからの通信】


ジャム・ザ・ワールド-UP CLOSE(2022/11/22) 青木理&宮台真司 イーロン・マスク氏のツイッター買収から、新反動主義の跋扈、わかり合うことを否定、その流れにトランプ氏、安倍晋三氏が現れて旧先進国破綻、テックに支配されたリアル1984を否定するために、風の谷のナウシカ的な視座で、人間の生きる価値を求め続け統一協会のような人権侵害を排除すべきことを語る(武田砂鉄さんによる辞任ドミノ問題解説もあり)



 永岡です、アマゾンミュージック配信のジャム・ザ・ワールド-UP CLOSE、火曜日の担当はラジオジャーナリズム界の首位打者、ジャーナリストの青木理さんでした(https://music.amazon.co.jp/podcasts/8b57f1db-5114-443e-8ff9-eb4f6c35dc41/episodes/fd34e488-4bf7-4085-a138-e5297a11b7ab/jam-the-world---up-close-2022-11-22-%E9%9D%92%E6%9C%A8%E7%90%86%E3%80%8C%E6%9C%88%E3%82%A4%E3%83%81%E5%AE%AE%E5%8F%B0%E3%80%8D )。

 その前に、本日のしんぶん赤旗にスペシウム光線級のスクープ、寺田氏の後任の松本氏に政治資金規正法違反スクープ(https://twitter.com/redbear2014/status/1594793347876806656 https://www.jcp.or.jp/akahata/aik22/2022-11-22/2022112201_01_0.html )、これは松本氏、数百人しか入らないパーティー会場に1000枚パーティー券販売、お馴染み上脇博之さんの解説あり、これは、実は宮本たけしさんが昨夜大スクープがあると発信されて今朝赤旗を見てビックリ、ツイッターやフェイスブックでも話題、何か、江川や桑田が打たれてその後の投手もボコボコみたい、何か、巨人がV9のあとガタガタになったみたい(巨人ファンの人はいないと思いますがいたらすいません(笑))、赤旗の記者さんに本当に敬意を表します。この赤旗スクープはテレビでもある程度取り上げられて、素晴らしいです…で、今度は週刊文春、ケチ田総理に空白の領収書が大量に発覚(https://bunshun.jp/articles/-/58898?utm_source=twitter.com&utm_medium=social&utm_campaign=onlinePublished )、ケチ田総理の辞任あるいは総辞職もカウントダウン、ケチ田総理の首と胴体がアイ・スラッガーで別々になるのも時間の問題です(笑)。



 大竹まことゴールデンラジオ、武田砂鉄さん、3大臣ドミノ辞任についてお話されて、砂鉄さん、議員に残り、問題視された理由が忘れられて、内閣改造、松本氏の政治資金規正法違反も言及されて、統一協会問題もあり、山際氏の辞任は、政権に迷惑だと辞任、しかし山際氏は統一協会と深い関係とはないというが、嘘をつきまくりやめたかあいまい、そして統一協会問題は安倍氏、細田氏、山際氏、しかし自民と統一協会の問題は未解明、救済新法は弁護士の方も役に立たないと指摘、マインドコントロールで困惑させずの献金は対象にならず、救済新法、二世信者、養子縁組、ケチ田総理は収穫というが、政治家の根本的な問題は論議されず、萩生田氏、信頼回復といいお前が言うな、しかし言っても大丈夫だと思っていたら大変、疑惑を追及される側が逃げて、葉梨氏は統一協会問題に抱き着かれたと言い、特定の政治家、政党が統一協会にお墨付きが問題なのに自民が被害者というような言い方、法務大臣はお金なし=他の大臣は利権あり、今の政治の問題点を象徴。寺田氏は政治とカネで辞任、運動員買収、政治団体が妻に報酬、砂鉄さんはフリーランスで打ち合わせなど細かく領収書が必要、しかし寺田氏は法律に抵触、しかしケチ田総理、襟を正してというが、目の前にある3大臣の問題に言及せず、そして総務大臣=公職選挙法やマイナンバー問題、さらに秋葉氏も政治とカネ、大臣をやめても議員辞職せず、3大臣は問題を残して、統一協会とお金にだらしなく、それらが政治不信を招いて社会崩壊、松本氏は麻生派で、しかし派閥の論理は国民生活に関係なく、スキャンダルは底なしと説かれて、大竹さん、ケチ田総理は再改造でも逃げられないと説かれて、砂鉄さん、再改造のメンツは揃えられない、前回身体検査してあの始末と説かれました。



 ジャム・ザ・ワールド、こういう日に月イチ宮台、青木さんも楽しみ、僕も楽しみ、ラジオジャーナリズム界の代打の神様、宮台真司さん、毎月過激なネタ、イーロン・マスク氏のツイッター買収などテーマ、今年も残り1か月、せせこましい国内政治は聞きたくないというものの、馬鹿馬鹿しいものの、ツイッター買収、宮田さんも発信、マスク氏の買収、SNSの在りよう、そして言論の自由、言論プラットフォームについて、宮台さん、マスク氏の路線変更の前に大統領選挙、アメリカは両極端に20年間、共和党と民主党の支持者の無茶苦茶な分断、分極化、分極化は、話し合いできない、話し合いは利敵行為、キャンセルカルチャー、共和党から民主党、保守からリベラルを揶揄、しかし差別のない、声を上げられなかった人が声を上げて、参加させてくれ、それを抑える動き、リベラルは当然なのに、共和党の白人至上主義がキャンセルされるとの危惧、それの意味するものは、古いネタ、93年に明らかになり、正義論という本、71年に出て、リベラリズムの基本概念を示した人が自ら否定、それがキャンセルカルチャーの始まり、お前が俺の立場で我慢できるかというもの、互いに譲りリベラルは当然なのに、お前が俺でも耐えられるか、その要素に基本材があり、ロールズ氏は生きるのに必要なものとして、普遍的なものだとされていたが、正義論、71年に出て、サンデル氏らコミュニタリアンが批判、基本材は共同体により異なり、日本人は神風特攻隊、死をいとわないものとして恐れられて、今もISで、命、家族、神の大切さは、文化により基本材は異なり、しかし立場が異なると互換性はなくなり、それが極端になるとリベラルはナショナリズムと罵倒。しかし、文化を共有するものの中でしかリベラリズムは成り立たない、普遍主義の破綻。政治的なリベラリズムになるとして、その際に、今回の問題は予告、リベラリズムを普遍的=文化破壊、ほどほどに主張。

 こういうリソースは忘れられて、ネットではフィルターバブル、陣営による攻撃と防御、知的なリソースはなくなり、悪しきキャンセルカルチャーになり、普遍的なリベラルを言うと、アメリカ人のアイデンティティ喪失というものになり、実際にはネットだと罵倒ラッシュ。青木さん、宮台ゼミ、基本材は時代により変わり、伝統、文化、そしてジェンダー、LGBT、人権はバージョンアップが必要だとしたら伝統、文化の破壊かと問われて、宮台さん、集団的アイデンティティ、我々はそれの一部の意味、それが否定されるのを恐れる、例えば男であるものも集合的アイデンティティ、青木さん、宮台さんも異性愛ではあり、恋愛対象は女性、宮台さん、同性愛なら男性を選び、しかし人間をカテゴリーに分けるのは問題になる、LGBTQ、性別の拘束を否定するのはリベラル、しかし、個々人は、性愛、恋愛のコミュニケーションを期待に変えるもの、リベラリズムは普遍主義としたら、生活形式否定になりかねず、それはほどほどにすべき、それはサンデル氏らコミュニタリアンの主張、が、ほどほどには何か、伝統文化は、コミュニティにあり、維持されたらいいが、日本、欧米も、旧先進国ではそれが崩壊、するとキャンセルカルチャーが永続して止まらず、平等を主張するとそれをキャンセルというものが出て、平等だけでなく、生きるときに見えてくる社会、よきものの配列、よきものというが、単なる平等だとエクイティになり、政治的な参加の平等だとステレオタイプにより投票して、それで社会は変わらず、そして私的な領域のものを第2波フェミニズムになり、差別される、弱者によきものが残るか、帰結が問題になり、機会の平等から、結果の平等へ。単純な平等は今通用せず、単なる平等と異なり、公正さはさらに問題ではあり、大統領選挙に見て、2016年にトランプ氏はトランピスト、トランピアンにヒラリー氏の陣営と話すと相手の思うつぼというもの、合意可能点がないとトランプ氏はポリティカルコレクトネスを要求するものはアメリカ人ではないと極論、そして25年前、FB創業者が、新反動主義を言い出して、ネオリアクション、第一に、我々の民主制の実りなし、今を25年前に予言、ロールズ氏の変節と、同時代に、人権の考察があり、今までリベラルは権利を主張して、法律や最高裁判決として実現、しかし、最高裁は中絶禁止を49年ぶりに押し付けて、同性婚も同様になるものと予想されて、それらを予想した人は、権利主張で法制度を変えたらいいのはやっている感の左翼、バスの座席に余裕だと、黒人、女性が座っていいが、余裕がないとなぜおまえが座るになり、必ずバックラッシュになり、アメリカは97年以降中間層崩壊、民主党は支持層を変えて、中間層がなくなり、苦しい白人=ラストベルトはそういう余裕がなくなり、一度当たり前と思った中絶OKや同性婚、それ以前に黒人差別はいいとまで極端になり、減ったパイを争うと、リベラルは余裕があったら成り立つ、文化左翼の言うものは、余裕がないときれいごとになりそれをトランプ氏が利用。トランプ氏さえいなかったら、安倍晋三氏さえいなかったは破綻、安倍氏、トランプ氏は引き金を提供、火薬はたまっていて、安倍氏、トランプ氏はそれに火をつけて、フロリダでトランプ氏の二番煎じ、共通の価値観がなくなり、日本も、旧先進国も同様になり、日本はクソのついたアメリカのケツナメをするが、それがさらに深刻になる。

 青木さん、マスク氏の、陰謀論否定でトランプ氏追放からまただと説かれて、宮台さんはマスク氏の考え方はわかり、マスク氏はツイッターの仕組みを変えて、他方マスク氏は民主党支持から共和党支持になり、これは余裕があったりリベラルは有効と同じ、マスク氏は制度で感情の劣化を隠さず、仕組みで、アーテキチャー、ツイッターの言論分布は偽物とされて、ある立場、公正が大事というものは排除、公正は余裕のある時の視点。マスク氏はモンスター的な位置、人間たちが蟻のように見えて、それにより、制度に無効になり、規制撤廃は、マスク氏にはイデオロギーなし、人間はこうするべきという視点はなく、関心は様々な蟻たちが集まれるか、そのための仕組みは何かであり、多くの人間が民主制を維持するのに、意見分布が、マスク氏の主導するテック企業により感情の否定、ひいては民主制否定、抑圧して、持続可能ではない。

 問題は、社会の持続可能性をどう模索するか、差別はよくないというのは、表面の規制ではなく、テーブルにみんなばらけてというもの、公正さが大事というマスク氏ではなく、しかし学問で、人間は暴走する、共同体があると一定の枠の中で人間は維持されて、しかしそれがないと排外主義になり、その醜い世界、見たくないが見ようが、マスク氏、そして宮台さんの考え方。

 青木さん、ツイッターをマスク氏が運用して、その先に何か良くなるか、むしろ破滅かと問われて、宮台さん、分岐点、マスク氏はイデオロギーがなく、〇〇主義者ではなく、他方新反動主義は25年跋扈、テック、ベーシックインカムで生活を保障、すると金持ちは否定、そして価値合意が不可能になり、メタバースで生きる、その中で民主制は維持。しかしゾーンの間のものは見えず、ゾーンの中の民主制と、ゾーン外の共和制、そしてエリートがいるというのは新反動主義、しかしアメリカは合衆国、ステートは国、それらは同じ価値観の人間の共同体、しかし同じキリスト教ではあり、初期の13州が連邦政府を作り、このアメリカの発想の延長線上に新反動主義があり、アメリカでは中絶禁止、全米ではなく、州により異なり、いやなら出ていけという発想、そっちの価値が欲しいとそちら、ネトウヨが日本から出て行けというのと同じ。しかし中絶はハンガーでやるような地獄、その流れは押ししとどめようがなく、リアルな世界、土地、インフラなどの共有材はレアで、たくさんなく、ユニバースを基盤に維持は無理、ならテック、ドラッグとメタバース。

 青木さん、中間層は復活せず、GAFAの金持ちが貧困者を快適なものを保障するから文句言うなというものかと問われて、宮台さんその通り、他方、処方箋には別の枠組みがあり、それがマスク氏、イデオロギーでそうなったのではなく、未来が読めるので、今何が起きているか把握、新反動主義者はマスク氏の存在でリアルになり、テスラは、いずれ電気自動車の大半をつくり、下請けは中国と韓国、日本はそこにすら入れず、しかしEVのプログラミングは、ブレーキが利かない場合にどこに突っ込むか、それは研究者が考察、言葉が大事、老人が大事、女性が大事、そして日本には無数の志向があるのに、マスク氏の目的はEVにするのではなく、都市交通の支配、ディズニーランドでカートは人間を引いたことはなく、システムとしてそれのないように設計されて、テスラ社は世界の新交通システムを把握という発想をマスク氏はする。青木さん、テック企業の、GAFAのトップに共通するもの、そして宮台さんの指摘で、習近平氏の中国もそうだと説かれて、宮台さんその通り、新しい権威主義、習近平氏とマスク氏は位置が似ていて、独裁を認めず、メタバースの外に出ないようにすると物好きしか外に出ず、感情の劣化、民主制はそれでうまくいかず、知識社会による中国は権威主義と、西側のシステムに対峙する。青木さん、ゲーム的だが、SNSはそれに似て、5ちゃんねるも感情の劣化したものをぶつけるメタバースだと説かれて、宮台さん、そこで憂さ晴らし、そのためにレギュレーションは不要、しかし、そのテックに乗れ、青木さん、ツイッターを通して世界の変化を我々は見ていると説かれて、宮台さんはマスク氏の路線に対抗せず、しかし宮台さんとその周囲はそれは嫌で、風の谷のナウシカ的にメタバースに入らず、サンクチュアリの中のものでも、風の谷のナウシカ的な位置にいたい。青木さん、森の幼稚園も同様だと言われて、宮台さん、そこに寛容性があり、自分と他人のコミュニケーション、他者を何とか理解して、独裁に背を向けたい、共同体を維持したいとして時間になりました。青木さん、宮台ゼミに参加して、脳が疲弊、しかし知識人の名前は出たが、共同体、自己コントロール権は維持しないと、自分を失い快楽を求めるだめになると説かれました。いや、素晴らしい内容でした、青木さん、この後の西川文野さんのラジオで、ケチ田政権は世論に押されて統一協会に解散請求、質問権、救済となるが、統一協会帆放置したのは自民党、安倍氏銃殺の責任も自民党にあり、そしてジェンダー差別、夫婦別姓否定、LGBT差別も統一協会の力があり、警察つの統一協会捜査を政治が潰して、そして韓国のカルト宗教と自民党がどうしてズブズブなのか、バービーさんは自民党にクリーンな人はいないと指摘されて、さらに山際氏更迭で幕引きにさせてはならない、被害者救済はしっかり自民党政権にさせて、日本をここまで堕落させた責任を自民党にさせるべきと、自民党の責任追及が必要、安倍氏と統一協会、細田氏と統一協会、そして岸信介氏と統一協会の関係を問い、日本をここまでアホにした責任を取らせるべきとも説かれました。青木ファンとして、火曜日はラジオにかじりつきです、これも拡散してください、以上、青木さん、宮台さんのお話でした。


【永岡浩一さんからの通信】

2022-11-22 16:03:37 | 転載
【永岡浩一さんからの通信】

文化放送ラジオ 大竹まことゴールデンラジオ(2022/11/21) 森永卓郎 自民党政権の増税地獄で、江戸時代なら一揆もの、国民負担率は5割、そして死んでも働け、政治家と官僚はあまりにおいしく、国民を生かさず殺さず、野党はフラフラ、1億全員地獄行きのえげつない実態、防衛力は軍事費ではなく、国民が自国を守る意思、しかし今の日本は無能な政府と無数の原発で防衛のへったくれもないことを語る



 永岡です、文化放送ラジオの、大竹まことゴールデンラジオ、本日のもっと言いたい放題は経済アナリストの森永卓郎さんでした。パートナーは阿佐ヶ谷姉妹さん、アシスタントは何と野村邦丸さんでした。

 報道するラジオの案内であったジャーナリストの平野幸夫さん、毎日だと何とケチ田総理早くやめてが43%の衝撃をブログで指摘されています、https://ameblo.jp/hirano-yukio/entry-12775574835.html …で、森永さん他皆さんのお話、頭にくるものばかりで読むと心臓に悪いかも知れませんが、しかし安倍晋三氏は死してもっと悪いのです!

 森永さんは朝生でられて、与野党全体が出たのに、野党の足並みが揃わないと指摘されて、内閣支持率は落ちて、政権交代の空前のチャンス、野党共闘だと面白い選挙になるのにそろわない。大竹さん、片山さつき氏が強引だと説かれて、森永さん、政府内で軍事費倍増をどうするかすったもんだ、税調が合わず、片山氏は軍事費倍増のために消費税増税というのは、消費税は社会保障のためだと自分が潰したと自慢、しかし消費税増税は法人税減税に消えて、国民負担は30年前30%が今48%、税金+社会保険料、大竹さん絶句、森永さん、税調はさらに増やすとふざけて、江戸時代は年貢負担が5割を超えて一揆、森永さんは国民は一揆すべきと説かれて、大竹さん、北欧みたいに税も高いが福祉も充実ではないと説かれて、森永さん、福祉は日本「先進国」最下位、財政破綻したギリシャより低く、年寄りを馬鹿にしている、国民年金65歳まで払え、家でぶらぶらだと罰金100万、政府は70~75歳まで働いて、税金と社会保険料を払いきって死ねであり、60歳でやめて悠々自適は6人に一人、60代は体力があり、アフリカ旅行、バンドをして、そういう人にも国民年金を払え、狂っていて、お金のないものから取るなと怒られて、邦丸さん、第2次安倍政権誕生前夜、野田氏が安倍氏に税と社会保障の一体改革をするとして反故だと怒られて、森永さん、国民年金保険料は上がる、医療費、ありとあらゆるもので負担増+安倍政権で2度消費税増税、消費税の前年の88年より負担は激増して、福祉は何もしてくれない。

 邦丸さん、政府は高齢者の生活を保障しないと怒られて、森永さん、重税地獄、負担地獄と怒られて、大竹さん、若い人は高齢者が悠々自適と思っていると説かれて、森永さん、悠々自適は6人に一人、邦丸さん、若い人は高齢者になったら地獄、森永さん、政府は70まで働けだが、男性の健康寿命は72歳、エンジョイはたった2年、大竹さん、邦丸さんは死ぬまで働けかと怒られて、大竹さんはラジオに出られてうれしいが、楽しいご隠居生活、家にいて碁を打つなどできない。阿佐ヶ谷姉妹さんも怒り、森永さん、芸能人だと上岡龍太郎さんが理想的な老後を作り、しかしそんなことのできる高齢者はほとんどいない。大竹さん、公務員は守られていると説かれて、森永さん、定年延長で65歳になり、3割しか給与は下がらず、60歳で定年だと3~5割しか給与はもらえず、退職金は5年延長でもらえて、民間と不公平。大竹さん、公務員は大企業に合わせての給与だと説かれて、森永さん、国民は4割が非正規、平均年収140万円、昔は公務員、大変な貧乏、森永さんの叔父は貧乏、今は大企業なみの給料、普通の公務員は大企業なみ、そして天下りしたい放題、〇〇機構の理事長になると個室、秘書、専用車etcもらえる。邦丸さんのお嬢さん、そういう機構の秘書をして、理事は天国であった、森永さん、数年天下り、そして新しい天下り先に渡り、大竹さん、官僚に矜持はないのかと怒られて、森永さん、働かず天国はおかしいと指摘したら逆切れ、かつてモーレツ社員で、地獄の底まで働いたと言われて、しかしその地獄の底のものに森永さんこき使われたと指摘。

 邦丸さん、東京新聞の記事を紹介、寺田氏辞任、1か月で3人お迎え+統一協会被害者救済新法は、自民の出したものは使えないと指摘、朝日だと、福島の帰還困難区域の一部を移染しておらず、移染せずの帰っていい、毎日だと冬目前、ウクライナは電力、暖房が足りず、エネルギー施設半分やられていると説かれて、大竹さん、マイナス20度になり、発電所は温水も作っていたのがやられてウクライナの皆さん大変と危惧されて、邦丸さん、飯舘村、移染せず帰還困難区域解除、年間20ミリシーベルトを下回り、そこは公園、地面には遮蔽物!大竹さん絶句、森永さん、ケチ田総理の辞任ドミノ、3人/月辞任、しかし第2次安倍政権も無数のスキャンダルが出て、寺田氏も違法行為だが、桜を見る会も違法、なぜ安倍政権が8年も続いたかは、ガースー氏が官房長官ですべて握りつぶして、ケチ田総理は生き残るのにガースー氏に官房長官をしてしかなく、もちろんやってくれない。大竹さん、ガースー氏がスキャンダルを潰していたと怒られて、森永さん、ケチ田総理のヤケクソ解散もあり、野党が弱い+内ゲバ+選挙準備できず、今は不支持が支持の倍、それだとケチ田独裁政権になり民主主義破綻。大竹さん、統一協会問題爆発で選挙はできないと説かれて、森永さん、新法を作り、後は国民の審判を仰ぐ、さらに秋葉氏、復興大臣が標的、このままだと誰もいなくなる。大竹さん、辞任した大臣のスキャンダルはみんな文春が報じて、文春の記者は多くて10人、しかし国会議員は文書交通費100万/月もらい、そしてマスメディア、大新聞は文春の何十倍も記者いてだらしないと説かれて、森永さんの父親は毎日新聞の記者、かつては夜討ち朝駆けで休日なし、しかしメディアは何をしていると説かれて、邦丸さん、ロッキード事件の時は野党が追及、しかし立憲の小川淳也さん、野党に調査能力がなく、文春に頼るというもの、森永さん、小川さんは立憲の中で一番頑張って干されて、大竹さん、メディアの弱さ、森永さん、国会議員に二世の多いのはおいしい、森永さんの周囲の中小企業は子供は継がない=おいしくないと説かれて、大竹さん、中小企業は大変だと説かれて、森永さん、これで金利が上がると中小企業は全滅だと説かれました。



 森永さん、軍事費倍増で日本を守れるかというものも語られて、軍事のこと、ケチ田総理は防衛力の抜本的な増強で、そのために5.4兆円という天文学的な財源が必要、しかし財源がなく、法人税増税など国民全体増税、しかし10年前は国民負担率30%が今48%、それをさらに上げて、金額で軍事力はダメ、しかし日本を守るのに、ウクライナ戦争は様々な示唆を与えて、まずは専守防衛、しかしそれを言うとお花畑というが、ウクライナはロシアの方にミサイル、戦車はせず、専守防衛、軍事力はロシア、世界は2位、それに10か月もウクライナは抵抗して、専守防衛でOK。政府は敵基地攻撃能力というが、それは即戦争を意味して、アメリカは、武器はくれるが米軍を出さないと、ウクライナ戦争で判明。ウクライナではブダペスト覚え書きがあり、米ロはウクライナを守る義務があり、それをロシアは反故、日本は安保条約と、米軍基地はあるもの、米軍は頼れず、そして今はハイテク戦争、ウクライナは当初2週間で陥落と思い、しかし戦争では国民全体で抵抗は、ベトナム戦争でベトコンが米軍を倒し、さらにフランスにナチスドイツが侵攻しても、パリ市民のレジスタンス、銃を持ちアパートからナチス兵を倒し、日本を現行憲法で守るのはみんなで戦う、普段は今のままでいいが、ならず者国家が攻めてきたらみんなで戦う。大竹さん、それは信頼できる政府があってのもの、今の日本政府ならそうはならないと説かれて、森永さん、レジスタンスのトレーニングをして、ドローンで敵の戦車攻撃は森永さんもできて、阿佐ヶ谷姉妹さんも操縦できた、森永さん、防衛力は軍事費ではないと説かれました。…しかし、森永さんの言われることは、敵国が原発を攻撃しないことが前提、海沿いにあれだけの原発を持っていたら、軍事費は今の10倍でも守れないでしょう…以上、森永さんのお話でした。





色平哲郎氏からのご紹介

2022-11-22 15:20:10 | 転載
色平哲郎氏からのご紹介


世界最古の大学をつくったのは女性



今や全世界で、皆がおそれながらも口に出しにくい事実は、我われが何かの終局に向かって確実に驀進(ばくしん)しているということである。我われの未来を考えるのは幾分(いくぶん)恐ろしい。我われはいっぽうで地球環境や人口問題を問い、他方で経済の活性化を語る。だが明白なことは、自然破壊なしに経済成長なく、奴隷なしに貴族はなく、貧困なしに繁栄もないということである。

中村哲「アフガニスタンの診療所から」1993年


====

> 敗戦は・・・「対米戦を決意したタイミングで」ほぼ固まっていた
> 当時の指導者は、自分たちがはじめた戦争だというのに止めることもできず、
> 終えることもできず、決められず、裁断を仰ぐ、という途方もなく無責任な輩

====

宮田律「イスラムがヨーロッパ世界を創造した」 第4章より抜粋


アンダルス ーー文化的寛容とイスラムの栄光


・ヨーロッパとムスリムが交わった歴史的な地ーー
 アンダルス(アラビア語でイベリア半島のこと、スペイン南部・アンダルシアの語源)


・従来の社会を援用したイスラム王朝 ーー後(こう)ウマイヤ朝

このモサラベ(原意「アラブ化した人々」)は、イスラムに改宗しなかったものの、アラビア語やイスラム文化、ムスリムの生活習慣を受け入れていったクリスチャンです、、、
アラビア語を習得したモサラベたちは、アラブ人とキリスト教徒の間をつなぐ、歴史的に重要な役割を担っていきました。
通訳をするだけでなく、イスラム文化や学問をヨーロッパの人々に伝える媒体にもなっていったのです。


・イスラム、ユダヤ、キリスト教の共存を伝える建物 ーーコルドバのモスク

後(こう)ウマイヤ朝の首都であり、アブドゥル・ラフマーン3世(アミール在位912から929年、カリフ在位929から961年)が繁栄をもたらしたスペイン・コルドバは、その後3世紀にわたってアンダルスの中心都市であり続けました、、、

9世紀初め、コルドバの人口は50万人ほど。それに対して当時のロンドンは人口が1万人程度にすぎず、人々は粗末な木材の家に住んでいました、、、

紙がまだヨーロッパに知られていなかった時代に、書店だけでなく、70以上の図書館もあり、コルドバの大図書館だけでも60万冊の写本がありました。こうした繁栄の下で、後ウマイヤ朝の宮廷ではクリスチャンもユダヤ教徒も活動していて、彼らは王朝の行政や知的活動を担っていました、、、

当時、フランスやイギリスの学生たちは、わざわざコルドバにやってきて、ムスリム、クリスチャン、ユダヤ人の学者たちの下で、哲学、科学、医学を学んだのでした。

コルドバは当時、ヨーロッパ文明の中心でした。医学を含む多くの学校が創設され、病院、天文台なども建設され、コルドバの大学には医学、薬学、科学、天文学、数学、植物学研究の学者たちがヨーロッパ各地から集まるようになっていました、、、

寛容でなかった他のヨーロッパ地域とは異なって、コルドバを中心とするムスリム・スペインは数千人のユダヤ人、クリスチャンがムスリムの君主の下で平和に調和をもって暮らしていました。異教徒たちは、相互に寛容となり、政治や社会の安寧、学問や文化の進歩をもたらしていたのです、、、

アブドゥル・ラフマーン3世に仕えた者に、ザフラーウィー(936から1013年:
西洋ではアブルカシスで知られる)という医師がいました。彼は「解剖の書」を著し、病人や負傷者の取り扱い、外科手術の道具に関する情報、手術方法、心臓病に関する薬剤など実に多岐にわたる内容を盛り込みました。これはクレモナのジェラルド(1114から1187年)によって12世紀にラテン語に訳されて、ヨーロッパ・ルネサンス期の医学のテキストとなりました、、、

コルドバは「ヨーロッパの宝石」とも形容されるほど輝かしい発展を遂げ、アブドゥル・ラフマーン3世はほぼ半世紀にわたる長い統治の間にイスラム・スペインに目覚ましい繁栄をもたらしました。


・ヨーロッパに広がったイスラムのサイエンス ーーカタルーニャのアラビア科学


イスラムに支配されていた頃のスペインでは、現代にもつながるヨーロッパ文化の基礎が数多く生まれました。特にイスラムの学術が、地理的にフランスと接するスペインのカタルーニャ地方から
ヨーロッパに広がっていきました。

フランス人として初めて教皇(シルウェステル2世、在位999から1003年)になる(オーリヤックの)ジェルベールは、、、カタルーニャ地方でアラブの諸学を吸収し、、、

自分が学ぶだけでなく、例えばアラブ人たちが使用していた天体観測儀であるアストロラーブやアバカス(そろばん)の解説書も著すなど、アラブ人たちの知識をヨーロッパに伝えました。ジェルベールは、西欧世界で最も早くアラビア数字を習得した人物の一人であり、当時のヨーロッパでは解けなかった数式に解を与え、驚嘆をもって周囲から見られるようになりました。また、教育者として、アラビア語の学習によって獲得した数学や天文学などアラブの科学をフランス北部のランス大聖堂の学校などでヨーロッパに伝達。さらに、神聖ローマ帝国のオットー3世(在位983から1002年)に政治的アドバイスをするようにもなるなど、10世紀後半のヨーロッパ科学の発展に大きく貢献したのでした。

・イスラム天文学の粋を集めた街 ーースペイン・トレド

トレドで11世紀に活躍した天文学者のアッ・ザルカーリーはさまざまな器具を考案して科学的な天文学の基礎を築いた人物です。例えば、彼独自の天体観測の道具アストロラーブ「ザフェア」を発明し、16世紀までヨーロッパでも広く使用されていました。これは星座の位置を示すナビゲーターです。


・トレド学術の基礎を築いたイスラムの都市 ーーイラク・バグダード

ムスリムは、現在のイラクの首都であるバグダードにかつてあった研究機関「知恵の館」から多数のアラビア語文献をトレドにもち込み、それをムスリム、ユダヤ教徒、クリスチャンが協力してラテン語に翻訳しました。これによって中世ヨーロッパの学者たちの哲学・科学研究が容易になり、ヨーロッパの学術研究発展の基礎が築かれていったのです、、、

ギリシア・ヘレニズム文化の影響は、サーサーン朝のシャープール1世(紀元3世紀)がイラン南西部に築いた都市「ジュンディ シャープール」(今日では「アフワーズ」と呼ばれ、ギリシアの学術がネストリウス派のキリスト教徒によってこの街にもたらされた)での学問業績の蓄積とも相まって、科学的研究をイスラムの世界で大いに前進させました。バグダードでは、「知恵の館」を中心にして数学、天文学、物理、化学、医学などの分野が目覚ましく発展。これら東方アラブ世界での学芸進化の延長線に、スペインのトレドの知の発展があります。

バグダードが古代ギリシア学研究の中心となったのは、バクダード科学の最大のパトロンだったアッバース朝カリフ・マアムーン(在位813から833年)の時代です。
彼はアラブ人とペルシア人のハーフで、27歳でカリフに即位、、、

マアムーンは、世界の書籍を収集するのにも熱心で、それをアラビア語に訳そうとする情熱をもっていました。こうして、イスラム世界ではアッバース朝時代に数学、天文学、物理、化学、医学などの
分野で目覚ましい発展が生まれることになりました。

その発展も、イスラム教徒やキリスト教徒、インド人などコスモポリタンな協調があって可能となったものでした。「知恵の館」ではネストリウス派のクリスチャンであるフナイン・イブン・イスハーク
(809から877年)が活躍。彼は中世アラブ世界最大の翻訳家として知られ、ギリシアの学問的遺産をアラブ世界に伝えるのに最も功績があったとされています。
また、インド人のマンカはインド人医師のシャーナークの毒物に関する著作(「毒物書」)をサンスクリット語からアラビア語に翻訳。これらのバグダードでの学問的蓄積がアンダルスのトレドに引き継がれていくことになったのでした。


・クリスチャン支配後も異教徒たちがともに学術を究めた ーー新大陸の発見へ


1085年、カスティーリャ=レオン王国のアルフォンソ6世がトレドを攻略してキリスト教支配を復活させました。しかし、彼はムスリムの文化活動に寛容でした。トレドはその後も、ムスリムや、またヨーロッパのクリスチャンたちの学術研究の中心的存在であり続けました。

トレドの大司教であったドン・ライムンド(1152年没)は、1126年から彼が没するまでアラブ・イスラム文献の翻訳作業への支援を積極的に行いました。彼はアリストテレスに関するアラブの哲学者たちの理解がいかに貴重であるかに気づいていたのです。フランス南西部で育ったライムンドはアラブ人哲学者たちとの交流の中で、アリストテレス哲学の重要性を知り、ラテン語に訳す必要性を痛感していました。

当時、トレドの図書館には、イラク・バグダードでギリシア語からアラビア語に訳された学術書が多数収蔵されていました。トレド翻訳学校では、これらのアラビア語文献がさらにラテン語に訳されて、
これがヨーロッパの学術・科学研究に多大な貢献をすることになったのです。

異なる宗教に属する人々が翻訳したのは、ギリシア哲学や科学だけではありません。ペルシアの哲学者・医者・科学者であるイブン・スィーナー(980から1037年、「アビセンナ」の名前で西欧世界に知られる)が著した「医学典範」もラテン語に訳されました。これはムスリム独自の研究である医学理論と臨床的治験を集大成したもので、そのラテン語訳はヨーロッパ中世の医学校のテキストとなりました、、、

翻訳者の中でも特筆すべきなのは、クレモナ(北イタリアの都市)のイタリア人学者、ジェラルドです。彼はクレモナのイタリア人教師たちの哲学解釈に満足できず、トレドに赴いてアラビア語を習得し、12世紀にアラビア語の学術書を多数ラテン語に翻訳しました。ジェラルドはクラウディオス・プトレマイオス(83頃から168年頃)の天文学の大系である「アルマゲスト」(アラビア語で「天文学大全」の意味)を翻訳。その書は、コペルニクスの理論が現れるまで、ヨーロッパで天文学研究の基礎を提供しました。

ヨーロッパの人々から見た新大陸(アメリカ大陸)の発見という歴史的な大イベントも、実はこの学問の流れの中から生まれるのです。プトレマイオスの著作には「地理学」(ゲオグラフィア)という書もあり、これを(ギリシア語から)アラビア語に翻訳したのはシチリア島の地理学者イドリースィー(1100頃から1165頃)でした。その書は15世紀にラテン語に翻訳されて、さらにフィレンツェの天文学者トスカネリ(1397から1482)はラテン語に翻訳された「地理学」を基に世界全図を描き、コロンブスに西廻り航路で東洋に到達できることを提唱しました。これが「新大陸の発見」につながったのでした。


・ヨーロッパ思想史の転換点となった書物 ーーアラビア語文献の翻訳


クレモナのジェラルドの他に、もう一人の特筆すべき翻訳者がいます。イングランド生まれのマイケル・スコット(1175から1232年)です。彼はオックスフォード大学で学び、パリを経てトレドに移住しました。スコットは、イブン・ルシュド(1126から1198年:西欧では「アヴェロエス」で知られるアンダルスの哲学者・法学者・医学者)のアリストテレスの全著作に注解をつけた業績をラテン語に訳し、この翻訳書は中世ユダヤ哲学、キリスト教哲学に重大な影響を与えました。

また、スコットは、晩年、シチリア島を支配した神聖ローマ帝国のフリードリヒ2世(在位1215から1250年)に乞われて当地の翻訳学校で活動するようになりました。フリードリヒ2世は、ラテン語、シチリア語、中高ドイツ語(中世高地ドイツ語)、オイル語、ギリシア語、アラビア語の6言語に通じ、当時のヨーロッパの学芸の庇護者として知られていました。シチリアの翻訳学校は、スコットの努力などもあり、トレドと並んでヨーロッパ翻訳の中心となっていきました。

イベリア半島のカスティーリャ王国のアルフォンソ10世も、「翻訳研究所」をやはりトレドに設立するなど、学術・科学の保護者となり、その治下でもアラビア語文献の翻訳が盛んに行われ、ヨーロッパ・ルネサンスの基礎が築かれていきました。そして、アラブ人の学問的成果に刺激される形で、ヨーロッパ各地の大学はギリシアの古典をカリキュラムに採り入れることになったのでした。

文化の相互作用と発展は翻訳事業によって促進され、多様な文化、文明が交わり、相互に刺激し合う事が世界の科学や文化をいっそう高めることをトレドの歴史は伝えています。トレドの翻訳事業はジェラルドやスコットのようなクリスチャンだけでなく、アラブ・ムスリムやユダヤ人とも共同で行われました。宗教を超えた性格をもっていたのです。

トレドだけでなく、バルセロナ、タラゴナ、セゴビア、レオン、パンプローナなどスペイン各地でも翻訳事業は行われました。これらの翻訳を通じてヨーロッパ世界はギリシアの哲学、数学、医学、天文学、アラブ人の注解などを知ることができ、スペインにおける翻訳事業はヨーロッパ思想史の展開にも重要な転換点を与えることになっていきました。


・フラメンコのルーツを生み出した音楽の天才 ーーズィルヤーブ


スペイン舞踊のフラメンコは、9世紀から14世紀にかけて北西インド・ラジャスターンからやってきたロマ族(ジプシー)がタンバリン、ベル、カスタネットなどとともにもたらした踊りと音楽が起源であるとも考えられています。それがアンダルスでムーア人(イベリア半島や北西アフリカのムスリムを指す言葉)やユダヤ人の文化と混ざり合うことによって芸術として発展していったとも言われています。


・アンダルシアで生まれ現代ヨーロッパに不可欠なもの ーークラシック音楽の楽器

人類学者のジョナサン・シャノンは、当時のムスリム、ユダヤ人、クリスチャンが共存して、素晴らしい詩作、音楽、料理、建築を創作したアンダルスの時代を文化的寛容性があふれた時代としてふり返ります。「今日の寛容の意義について考えるならば、中世スペインを回顧してみるがいい。世界がどうあるべきかをアンダルスから学ぼうとする人もいるに違いない」とも彼は述べています。


・スペインの街で見られる多様な文化性 ーーイスラム諸都市


・スペイン・イスラム文化の集大成 ーーグラナダ


・ヨーロッパのガーデニングの起源 ーーイスラムの水と庭園文化

「イスラム教徒は、例えば、グラナダのアルハンブラ宮殿に典型的に見られるように、水を扱うことにかけてはまことに天才的な技術者であった」(堀田善衛「スペイン断章」集英社文庫)


・イスラムがポルトガル文化に遺したもの ーー伝統歌謡「ファド」


・世界最古の大学をつくったイスラムの女性 ーーモロッコ・フェズ・カラウィーイーン大学

モロッコ・フェズにあるいカラウィーイーン大学は、859年に設立された世界最古の大学です。ユネスコとギネスによっても認定されていて、現在でも活動を行なっています、、、

この大学の創設の基礎を築いたのはファーティマ・アル・フィフリー(800から880)という女性、、、

西アフリカのマリ・ティンブクトゥで989年に設立されたマドラサや、1088年に設立されたイタリアのボローニャ大学よりも古い伝統をもっています。ムスリムがスペインから駆逐されると、彼らはこの大学にアンダルスで蓄積された科学や学術、芸術研究の遺産をもち込みました。

宮田律「イスラムがヨーロッパ世界を創造した」 第4章より抜粋

=====