【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

【日本歳時記2019.3.23】~TBS報道特集~  櫻井 智志

2019-03-23 19:06:07 | 政治・文化・社会評論

Ⅰ:マララさん来日・日本の女性差別

マララさんの要請に応じる安倍首相の約束の言はよいと思う。だが、日本では大学医学部の入試で、あまりに不条理な不公平な合否判断が次から次から明るみにされた。女性は出産すべしと言う閣僚もいれば、女性は子育てですぐやめるからと就職に女性差別を続けている。日本社会の世論を牽引するような指導的な対応策はどこからも出されておらず、自明なものにはなっていない。

Ⅱ:ゲノム編集と科学技術者規範

自然界は、人類の利益や便利さに対応しているわけではない。人類の浅知恵では及びもつかない未解明の領域のほうが多いかも知れない。遺伝子操作やゲノム編集を実験研究する領域が、やがては自然科学の発展に至ることもあろう。だが、ゲノム編集食品が家庭に出回ることを厚労省は認めた

戦時中にあった満州での「石井七三一細菌部隊」。外国人捕虜の生体実験が数十年後に大問題となった。生体外科実権を行った医師から心臓外科の権威もでた。医学や科学の進歩は、一層の慎重な《見通しー実験ーふりかえり》のサイクルをおろそかにせずに専門家は開発研究を行ってほしい。

Ⅲ:児童相談所の過大な業務と国民的宿題

取材で発言された児童相談所長さんがおっしゃるように、学校、警察少年課、児相はそれぞれが役割をもっている。三者が連携しながら教育上の問題に取り組んできた。少年・子どもへの学校教育力の低下が、児童相談所に大きなしわよせを負わせている。

学校が管理主義的になり、生徒も教師も行き詰まりながらそれぞれが模索している。警察少年課も大きく変化する状況下で現場は困難も抱えている。いじめを告発する親の悲しみ。社会全体が転覆しつつある。 日本社会が地域再生と子育ての大きな国民的課題として協同の知恵をだしあう時だ。


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