【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

「大阪維新と自民党大阪府議団」  櫻井 智志

2019-07-20 15:21:09 | 政治・文化・社会評論
【*この記事は、吉富有治氏『「維新」とは何なのか』(月刊誌『紙の爆弾』2019年8月号)に拠る。

その具体的検証をおこなうことは、小生にはできないので、大阪維新の会は自民党大阪府議団の分裂で設立された、ということのみを事実であろう、という命題の提示にとどめたい。

また吉富有治氏の文章をもとにしているが、掲載の責任はあくまで小生櫻井智志が全面的に負うものであり、評論著者の吉富氏には全くないことを一言添えておく。】



 大阪維新の会が誕生したのは今から10年前である。

その端緒は2009年に自民党大阪府議団が3つのグループに分かれたことだった。

「自民党大阪府議団」「自由民主党・ローカルパーティー」「自民党・維新の会」である。

1年後の2010年4月、後者2つの会派が合流して、「大阪維新の会」を設立した。


 自民党大阪府議団が分裂したきっかけは、大阪市最大の不良債権とよばれた旧WTCビル(大阪ワールドトレードセンタービルディング、現・大阪府咲洲庁舎)の買い取りをめぐる問題だった。

 当時、大阪府知事だった橋下徹氏はWTCビル買収の議案を府議会に提出する。自民党大阪府議団が特に反発し、それに異を唱えたのが松井一郎府議だったのだ。

 当時最大会派だった自民党大阪府連が反対したこともあり、2009年の2月議会でWTCビルの購入案は否決された。

だが、松井一郎府議ら一部の自民党府議が賛成票を投じたことで自民党府議団では内紛が起こり、松井府議らは党外へ出ていく。

 その後に気脈を通じた橋下徹知事を代表として、大阪維新の会を設立したのが、そもそもの経緯である。



*この後に重要な事実が展開されるが、それは是非、吉富有治氏の論稿を御覧いただければ幸いである。
―了―







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