【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

【2020年3月19日の報道特集】からまなんだこと

2022-03-21 20:36:57 | 言論と政治
戦争の表面と背景と現実とはそれぞれ認識の深まりが異なる。
演説会から帰宅して、30分前後見ることができず残念。現地から取材発信なされた金平さんら取材班、有難うございます。

プーチン大統領はその位置に立って大変と思う。だがゴルバチョフが建設した対案「新しい思考」は大江健三郎氏や芝田進午氏らに広く共感を集めた。エリツインがゴルバチョフの成果を破壊しソ連が解体したばかりでなく、贔屓にしたプーチンは軍事や警察に秀でているが、なぜこのような戦争へ進んだのか。彼の意図と結果の現状が異なる。

ベラルーシ大統領が金平キャスターに明らかにしたある情報に驚いた。もっと事実を深めないと、外国の諸側面の複合としての現実を把握したきょうの番組のような多様さを認識できないと思った。

ベラルーシ国会前にレーニン像。帝政で兄弟が殺害されたが、レーニンの仕事は私はやはり歴史を動かしたと考える。だが当時のソ連社会はなかなか実情は社会構成体も複雑な状態だった。その分析から獲得した論理を冷静に反芻したい。

最大の課題は、ロシアの攻撃をやめ同時に旧ワルシャ条約機構のロシアとNATOとの冷戦終焉以後の対立をどう読み解くかだ。プーチンの心理を病理学的にあれこれ言うことでは、ロシアの戦争は止まらない。チハノフスカヤ氏の発言など反ロシア国の国民の発言を聴くと、指導者とは相反して深い。

社会主義革命は人類の曙と、同時代の人々は思った。いまその思いは神話化した虚構。ベラルーシュやロシアの国民は、ウクライナ国民同様、すぐれた国民たちである。理念や目標の前に現在のプロセス自体が大事なのだ。政治的目当ての小手先の連続のために破壊された今では、「ロシアの大いなる実験」は倒錯している結果となった。これからどうなるか。現在生きている私たちに歴史への継承と責任がある。未来のために。戦火で苦闘している戦場の子どもたちと民衆のために。


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