【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

断章・日本の憂愁2019.11.9    櫻井智志

2019-11-12 12:51:09 | 社会・政治思想・歴史


「私たちはどこから来た?」
「私たちは何処へ行く?」


この問いを持ち続けることが、現代社会で生きている私たちを取りまく問題の所在をあきらかにたちする。問いの発生は必ずその解答を用意していてくれる。私はこのような発想を、哲学者や教育学者からじかに聴いたことを記憶する。

日本は天皇の引退と即位が行われた。上皇ご夫妻や天皇ご夫妻の人間性や人格に大いに共感をもつ。だがにもかかわらず、戦後民主化以前の天皇制の政治と宗教一致の儀式が復活している。「戦後憲法順守」と「憲法にのっとる」とは、全く異なる。後者は憲法がどう改定されても通用する曖昧な言葉である。


あいつぐ大水害の被害の惨禍の後に見たものは・・・ボランティアに率先する方々、現場で助けあう姿である。災害が進行中でも、わがこととは無縁な首相、知事。 公明党から国土交通相となった赤羽氏は、他の閣僚と異なる。その国会答弁や対策具体案に頷く。やはり本物は何処にでもいると感じた。

災害と情報通知と避難についての日本社会の対応が、都市型社会に対応している。過疎地や山村への取り組みは不十分だ。だが都市型社会も、今年10、 11月の台風と豪雨には悲惨な死傷者被害者が続出した。近世から戦前にかけて、河川の昔氾濫を繰り返した地域に、不動産産業が相次いでマンションを建築した。氾濫の続出によって、現在の都市開発は大規模災害に追いついていないことが赤裸々となった。

若者たちは、年金のための納付をしても自分たちが年金をもらえるかわからない状態。高齢者は年金の毎年の減額と介護保険料天引きの額の増額により、年金では暮らせない額。社会保険庁が、年金を職員が私用に流用して追及されたら社保庁をなくした!できた日本年金機構でも不明朗さ。絶句! 「定年後も働きたい」!? 数々の成人病を抱えて、「働かざるをえない」ほうが多いと捉えている。 だが、こんな状態が続いていくと、ニッポン亡国も比喩とばかりは言えない。それがあり得ない話ではない。青年も老人も活気を失い続け、外国人に依存するのか。「留学実習生」の名で招いた外国人を酷使して行方不明もいる実態。世界に与える不審が強まる。 「働きたい」ということは、本質は良いことだが・・・・
ひとは労働によって人格を陶冶できる。だが「働かないと生活できない」「疎外された労働」はひとを労働災害や職業病に追い込む。両者を意図的に混同した論者が多くなった。

「国民主権」とは?日本は国民主権国家か?
だが 「天皇主権国家」でもない。 「隷従型独裁政権」が全権を実質的に握っている。 天皇ご夫妻をも、コントロールしようとしてきた。 中国やロシアは覇権主義だが、中ロよりも酷いのが2019年日本社会の現状だ。。

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