■駅前魔女食堂■

料理を作っては写真を撮る毎日です。「美味しいは正義!」を合言葉に食べ歩きもしています。

安定の技、『弁いち」に通う理由がわかった暑い夏の夜

2020-09-07 | 食べ歩き(静岡)
長い梅雨が終わって、いきなり猛暑が続いた夏でしたね。
ようやくと思ったら大型台風が来ています。

暑い日々を家の用事で忙しくしていたら、疲れたなぁと思う日が増えていました。
何かに夢中になると周りが見えなくなるので、気がついたら部屋が暑すぎたり寒すぎたり・・・
睡眠時間も減って、そういえば食事を忘れることも(汗)
言い訳が多いのですが、たぶん軽い夏バテかと思います。

少し回復したところに、「『弁いち』に食べに行かなければ・・・」という声が響きました。
お店のHPを確認すると食欲をソソる献立が載っています。
食欲の落ちたときこそ、美味しい料理をいただかねばなりません。

ソシャールディスタンスを守り、マスクと手洗いを徹底して移動です。

夕暮れ時の肴町は人も居なくて閑散としていました。
以前にはもっともっと賑わっていたのに、寂しいなぁ。


入り口に水を打って涼を出し、玄関内に入るといつものお香の香り。
久しぶりの弁いちの匂いにほっとして、そのまま二階に上がります。

通されたのは奥の座敷。個室というのもこの時期安全です。
さあ、今宵も弁いちのご主人の技を楽しみましょう。
私には通常のものをアレンジした、アレルゲン抜きの献立ですから、
何が出てくるのか、どういう風に調理されたものなのか、とても楽しみにしているんです。




座ってほっとしたところに、店主がお一升瓶を抱えてやってきました。
それがほんとうに、いそいそと・・・という風情で顔をだしたものだから、
私もつられて笑顔になってしまうほど。



店主の了解を得てお写真を撮らせていただきました。
もちろんブログへ載せるのも了承済みです。
全国の弁いちファンの皆さま、店主さんはお元気にされてましたよ〜。

どんと出したのが、而今(じこん)の純米吟醸です。
これ、ネットでは人気NO1のお酒ですよね。
地元でも簡単には手に入らないんですよ。


まず、おしのぎを摘みながら冷たい而今を飲んでいきます。
淡麗ですが力強い。そんな印象でした。

あまりにも話に盛り上がったものだから、お皿の内容は聞きそびれました。
鱒かな?サーモンかな?を胡瓜と合わせた酢の物、
軽く燻製っぽい魚の小さなお寿司、など、お酒の合う濃いめのお味で
今から食べるぞという気分が上がります。


お造りは、手前がイチミ鯛、右が炙りカマス、左が鮪トロです。
イチミ鯛はメイチ鯛とも言うそうですが、晩夏から初秋が旬で、脂ののりのよい白味魚です。
水揚げ量が少ないのでかなり希少ではないでしょうか。
そしてこのイチミ鯛ですが、熟成魚というのでしょうか、
もっちり具合がよい塩梅でお酒が進みます。


そして、挑戦するような笑いを浮かべて運ばれたのが「19」と番号がついた日本酒です。
「19 桜」、このラベルはは初めて見ました。
フランス語で何か書いてあります。
白濁しているのは、火入れをしていない状態らしく、日本酒の工程をしらない私にはさっぱりわかりませんが、味は・・・
その前に、驚くことにしゅわしゅわと微発砲の濁り酒だったのです。
口に含むと、柔らかな泡が清涼感たっぷりで、味はシャンパンに近く、でもシャンパンよりも優しい泡に嬉しくなりました。
後口はしっかりと残り、辛口で美味しくいただきました。

今日のお酒のセレクションはいつもより気合入ってるっぽいです(笑)


椀物は、冬瓜とトコブシでした。
混じり気のない出汁に舌鼓をうち、過不足ない具の火入れに何の不満もなく
ゆっくりと堪能いたしました。


焼き物は、鮎の塩焼きです。
小ぶりの鮎が多い中、今回の鮎は大きくてよく太っています。

骨を外してもらえるというので、一度厨房に戻って帰って来たら骨抜きになっていました。
これなら食べやすいです。
もちろん自分でもできますが、鮎の骨をはずすのは結構緊張しますからね。


お酒は珍しいのが出て来ました。
って、今回は最初から珍しいものばかりですが。

丹波で作られている数の少ないお酒だそうで、一升瓶の表にはラベルなし、
裏側に色々と情報がありますが、酔っているので詳しくは読みませんでした。
「奥丹波」
非常に印象に残る飲み口で、口に含んだときと喉を通る時、そして飲んだ後、
それぞれに香り強さコクが違ってたいそう面白いお酒です。
独特な香りがあって気になる・・・気になる・・・
樽の匂いではないかと言い出して、そういえばワインにも樽の香りが強いものがあって、それと同じように楽しめる日本酒なのかと納得した次第です。



そしてメインの肉料理は、静岡牛でした。
サシの入ったお肉は柔らかく、胡椒の刺激と香りを楽しみながら、とても満足して完食しました。


最後は、鯛茶漬けです。
鯛と味噌を合わせ、たっぷりの海苔とともに、サラサラといただきました。



デザートは桃のコンポート。
ヨーグルトとマスカルポーネが合わさったようなソースがかかっていていました。
酔っ払ってるから記憶が定かではないですが・・・(笑)



割烹 弁いち  お店のHPはここ

住所:浜松市中区肴町313-13

営業時間:17:30~23:00

定休日:日曜日



日本料理は、食材を生かし最良の方法をもってお皿に表現するもの。
調理技術だけではなく食べるための環境を整えるのも大事で、
掃除の行き届いた部屋、丁寧に管理されている食器やグラス類。
食事を邪魔しない匂いや音にも気を遣っているお店が好きだなぁ。

少なくとも私はそういう方針のお店が好きだし、
頻繁には行けなくても、余裕ができたらなるべくそういうお店に行きたいと思う。

弁いちと同等クラスの料金で、ネットでの評価もまぁまぁ良いかな?というお店でも
大事にしていることが違ったり、なんだか居心地がよくなかったりするので、
弁いちのようにいつ訪れても料理に対する姿勢が衰えていない、それどころか益々挑戦している姿は心地よいなぁと思います。


これから秋になって、美味しい食材がでてきます。
お店も挑戦していて、私も挑戦できるお店が見つかるとよいなぁ。
お出かけし難い環境ですが、この秋も美味しい旅ができると良いです。





実演手打ちうどん『杵屋』で、地域限定の定食を!

2020-07-14 | 食べ歩き(静岡)
新幹線に乗る前に、小腹が空いていたので、軽く食べることにした。

浜松駅には餃子、寿司、鰻・・・と、ご当地人気のお店がたくさんあり、何を食べようか迷うほどです。
12時ともなるとほとんどお店に行列ができるので、浜松駅ではあまり食べた記憶がない。

この日は12時少し前だったこともあるし、このご時世でどのお店も混雑は見当たらない。
口当たりのよいものを目指して、うどん屋に入ることにした。

杵屋といえば、自家製麺。
手打ちの実演コーナーもあり、うどん好きの私にはなんとも魅力のある響です。

すりガラスなので実際に売っている手元は見えないですけど、作っているなとわかります。



私が選んだのは、「地域限定 遠州灘産の釜揚げしらす丼 定食」です。
写真ではしらすの上に生卵が乗っかって美味しそう〜
うどんは暖かいのと冷たいのを選べます。
私は冷たいざるうどんを注文しました。
そしてもうひとつ、しらす丼に乗っかってる卵抜きです。
こういう場合の生卵、なぜか抜いて注文してしまうんですよ。なぜなんだろう。



ほどなく届いた、しらす丼定食!!



こちらがつやつやのうどんです。
讃岐うどんですな。
つけツユもこのうどんには合っていて、コシもあるし、ちゅるちゅると食べて大満足。


写真では大きさはわからないでしょうけど、大きな器に入っているしらす丼。
釜揚げしらすがたっぷりと山盛りになっています。
青ネギがなるべく口に入らないように、しらすとご飯を豪快に頬張りました。
添えられたお醤油はほんのり甘みがあります。
地元獲れのしらす、美味しい〜〜。


地元産の食材を食べるって、すごく良いことだと思います。
旅に出たらちゃんと食材を調べて、いろんな料理に挑戦してみよう。
そう思った浜松駅でした。




杵屋 浜松メイワンエキマチ店     食べログのページはここ

住所:浜松市中区砂山町6−1 浜松駅ビル メイワン スト1F

営業時間:11:00~22:00

定休日:不定休




そろそろお出かけを再開しようと、候補地はいくつか決めています。
ですが、ここにきてCOVID−19の感染患者が増えてきて、出かけられない状況に・・・
いつまで続くのかわからないということが不安にさせますね。

お店も営業時間を変更していることが多いので、毎回時間を確認せねばなりません。
なんだかなぁって毎日です。
でも、こんな時だからこそ、大人の対応で乗り切りましょう!










浜松の夜は『オルタ リストランテ』で更けてゆく

2020-07-12 | 食べ歩き(静岡)
早起きをして向かった浜松。
フルーツパークでの山歩きが功を奏して、お腹がかなり空いております。
あの分厚い鰻を食べたにも関わらず、夕食時間が待ち遠しい。

浜松駅から歩いてほんの数分のオルタ リストランテ。
お店のブログを確認すると、シェフの故郷イタリアのご家族も無事に過ごされているとありました。
今夜もシェフがどんなお料理を作ってくれるのか楽しみです。

甲殻類を食べない私は、コースではなく当日メニューを見ながらアラカルトから注文を決めます。
シェフにとっても気の抜けない勝負が始まります。
まぁ、そう思うのは私だけかもしれませんが・・・(笑)

まずはお店からのアミューズ。
小さな野菜のスープです。
とろりとしたポタージュ状のコクのある美味しいスープでした。


このスープでさらにお腹が空いてきます。
そして今宵のお供は、メルロー主体のこのイタリアンワイン。
黒地に金の剣が映えてとても豪華に見えます。


この時期限定のズッキーニの花のフリットです。
熱々のフライに、トマトソースをつけて食べます。
実にイタリアーンな味でした。


カラスミ入りのリゾットです。
イタリア米の食感が楽しい一皿です。


海の幸のサラダ!
お皿が届いてから海老入りだと気がつきました。
そうですよね、海の幸・・・海老類入ってますよね。
美味しそうなオマール海老を取り出して、その他のものを食べていきます。
浅利、ムール貝、烏賊、帆立などと生のズッキーニやレタス、トマトがオリーブオイル、バジルソース、カラスミとしっくりと合っていて、食べた後もまだ食べたくなりました。


オルテの絶品パスタです。
今回はラングイーニというパスタにバジルソースです。
ほどよいガーリックが思わず頬ずりしてしまいそうになる美味しいパスタでした。
もちろん上に乗っかってるオマール海老は無視します。


そしてこの日もメインは 子羊 を選びました。
子羊のハーブオーブン焼きです。
骨つきの子羊の香りが、ここではとても良い香りに変身し、とろりとして奥深いソースが
味を落ち着かせて・・・
なんと言いますか、安心できる子羊になっています。
こういう子羊のローストだったらよいなぁという理想の味で、食べて納得できるということだと思います。

この子羊を食べるためにここに来たという目的を果たして、上機嫌です。

ここで力尽きて、デザートまではお腹に余裕がありませんでした。

真剣に鍋を振るうシェフと、優しい笑顔でフロアを仕切る奥様。
年に何度も訪れることはできませんが、また次回も素敵な笑顔を見せてくださいね。




オルタ リストランテ     HPはこちらです

住所:浜松市中区板屋町675 第2ハマエイビル2F

営業時間:11:30~14:00     18:00~22:00

定休日:火曜日

予約番号:053-455-0321




一夜明けて、滞在先から富士山を見ようとしました。
右手に海ですから、この方向で良いはず。
あいにくの曇り空で、富士山は居ませんでした(笑)







肉厚の青鰻に挑戦しました〜

2020-07-05 | 食べ歩き(静岡)
「里味」(さとみ)のうな重を食べる!・・・が今回の第一目標でございました。

YouTubeで偶然に見てしまったうな重。
動画だったので、それはもう美味しそうに鰻にパクつく姿を見てしまったものだから、
気分はずっと青鰻、青鰻、青鰻!

鰻で有名な浜松でも、黒鰻を使っているお店がほとんどです。
ところが、「里味」の鰻は、青鰻という種類の鰻を使っているのだとか。
黒鰻の1.5倍の大きさの鰻なのだそうです。




ナビに導かれて到着したのが、ピンク色の外観をしたCafe風のお店でした。



ここで青鰻を食べるんだという固い決心でドアを開けました。
入ってすぐ左側に水槽があります。
こんな風に立つようにして口をパクパクしている鰻にご対面です。



メニューには白焼きもありますが、昼間っから飲めないし、うな重も食べたいので白焼きはパス!
うな重(上)は、鰻2本・・・・無理、絶対無理なので、うな重を注文しました。


注文を終えた午前11時半。
すでに隣のテーブル、遠方よりのお越しのおじさま達は食べ終わって満足そうに出て行かれました。
カントリー風の椅子など、鰻屋さんとは思えない。
水槽に入っている鰻を見ながらのんびり気分になっていると、店員さんが鰻をすくって厨房に持って行きました。
もしかして、あれが私のうな重になるのかな・・・(汗)


20分ほど待っていよいよ運ばれた「うな重」です。



お重と吸い物椀、小鉢には冷奴、そして胡瓜と玉ねぎの香の物。
パックに入った山椒です。

蓋を開けると、肉厚の鰻1本が堂々と入っていました。
肝吸いも綺麗です。


どうですか?このボリューム!
マジで肉厚。
そしてこの照り具合!
お箸を持ってニヤニヤが止まりません。


ちょっとずらしてご飯も見ていただきましょう。
ご飯は少なめにしてもらいました。
鰻を完食したいですから、ご飯が多いと困りますもの。


さて、肝心の鰻の味は・・・
分厚くてほっこりした身がとても食べ応えがあります。
味もよくわかります。
嫌味のない味で、鰻を食べている満足感100%でした。

タレは、甘さはあるものの、クドさがなくて次々に食べることができます。
クドい味だとご飯をたくさん食べてしまうので、休憩しながらでないと入らない。

うな重の場合、鰻とご飯の相性があると思うのです。
やや細めのお米を固めに炊き上げて、一粒一粒が独立して感じられるようなご飯であれば嬉しいです。
ここのうな重は、ご飯も行き届いており、満足感のある仕上がりでした。

好みの問題ですが、直焼きのために皮はかなりワイルドでした。
鰻が大きいからだと思うのですが、皮も厚くて噛み応えがあります。
泥臭さや嫌なニオイは全然しなくて、美味しく焼けているのだけど、私の場合、なかなか噛み切れない(汗)
そして、関西風の直焼き鰻が苦手な理由が鰻の皮の強さなのです。
泣く泣く飲み込みながら、早めに皮を食べきって、後に身を堪能いたしました。

遠くまで出張った甲斐がありました。
たいそう美味しい青鰻でした。





お食事どころ 里味     HPはこちらです

住所:浜松市西区西山町108−36

営業時間:11:00~14:00     17:00~21:00

定休日:火曜日・水曜日

予約番号:053−482ー0220







オルタ リストランテ・・・小さなイタリアがそこに在る

2020-06-10 | 食べ歩き(静岡)
イタリア料理店には、トラットリアやリストランテなど、そのお店がどんな種類のお店なのか
わかりやすく分類されている。
オルタはリストランテとなっています。
実際のオルタは、気取らずに寛げる雰囲気で、私はカジュアルな服装と気分で訪れています。


まだ寒い時期に2度目の訪問。
期待を裏切らないイタリアの味にほっとした夜でした。

まずは、カプレーゼ!
トマトとチーズを交互に重ねてバジルを飾っています。食用のパンジーも添えられていました。



次に、魚のカルパッチョ。
この日はカツオでした。
冷たくしたレタスやトマト、ディルというハーブと食用の花が添えられています。
オリーブオイルが美味しかったなぁ。



雲丹のパスタ。
久しぶりの雲丹にニンマリしてしまいますが、実はこのオルタのスパゲッティ
は、最初の訪問で私が唸ってしまったのです。
それほど美味しくて印象深かった。
今回は、スパゲッティを食べたいからここに来たと言っても過言ではない。
いやいやいや、期待を裏切らぬこの茹で加減。
オルタを知ってよかったよ、私。



で、ついでに選んだつもりの仔羊のロースト。
ところがこれはスパゲッティを上回る出来栄えでした。
ロースト加減といい、香りや塩加減、ソースが絶妙に食欲を刺激します。
マジ、久しぶりに美味しい仔羊を食べました。
ワインもぐいぐい進みます。


デザートはシェフの故郷のピエモンテでよく食べられている、林檎のパイです。
ほっとする温かい味でした。


オルタをオープンして15周年を迎える記念すべき年に、コロナウイルスでたいへんだったろうと思いますが、
営業を再開されているようなので、また近々伺おうと思います。




オルタ リストランテ  お店のHPはここをクリック

住所:浜松市中区板屋町675 第2ハマエイビル2F

営業時間:11:30~15:00    18:00~23:00

定休日:火曜日

予約番号:053 455 0321








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