用事が出来て大阪・梅田に行くことになった。
移動の電車は貸切状態で、私のために勿体無いですなどと心の中でつぶやいてみる休日の昼下がり。
お腹が空いたので蕎麦屋を探しました。
興味を引いたのが、堂島と呼ばれる梅田から徒歩圏内のオフィス街の一角です。
今流行りの町家風インテリアの「守破離」(しゅはり)堂島店を見つけました。
「守破離」とは茶道・千利休の教えにある「流派の型を守り、その上で型を破ったり離れたりして新派を作ることができる」という言葉の中にある漢字から出来たもので、わかりやすく言うなら「卵かけご飯→TamagoKakeGohan→TKG」とか「報告連絡相談→報連相」と似てる・・・かな(笑)
そういう言葉を店名にしたということに興味が湧いたお店です。
座った席から蕎麦を作る部屋が見えるので、そわそわしてしまいます。
庭に面したテーブルもあります。
のんびり過ごせるカフェ風で良い雰囲気です。
英語での蕎麦の食べ方POPが置いてあり、キッチンの動きがわかる作りになっていました。
メニューを見ながら何を食べるべきかと悩みます。
ざるそばを食べたいのだけど、それだとお腹が冷えてしまう。
春山菜の天ぷらがついたざるそばもあるけど、天ぷらは・・・多すぎる。
寒い季節ですし、鴨とネギがたっぷり入った鴨つけ汁そばに決めました!
これは暖かいつけ汁+冷たいそばです。
基本の蕎麦はつなぎが1〜2割入った粗挽き蕎麦で、細切りか太切りを選べます。
そのほかに細切りですが十割蕎麦があるというので、十割蕎麦を注文しました。
すべて手ごね、手打ちの蕎麦です。
私にとっては月に一度の蕎麦ですから、とても楽しみです。
注文が決まって食べる心の準備を整えます。
気持ちを落ち着けて意識が蕎麦に集中するようにこのアイドリングの時間は大事ですよね。
そんなことを思うのは私くらいなのかな。(笑)
しばらく待って届いた蕎麦は・・・めっちゃ好みの状態です。
鴨汁なので、薬味はネギと柚子胡椒でした。
つけ汁のほうは、大きなお椀にたくさんの鴨の切り身と太いネギ、柚子と新鮮な三つ葉が浮いています。
このつけ汁、出汁がとっても印象的。
コクがあるのだけどどれも突出してないのです。
細い蕎麦を邪魔せず、でも醤油の濃さもあり節の強さもある。
温かさもここちよく、いくらでも食べ進めることができる。そんなつけ汁でした。
途中から柚子胡椒を少々投入しましたが、山葵より柚子胡椒のほうが合ってると思いました。
蕎麦は・・・めちゃ冷たい!
氷水でよく洗っているようで、とっても冷たい。
それでも冷めないつけ汁がすごいのか・・・
細くてしなやかで、風味のある蕎麦。
茹で方もちょうど良い。
最近の蕎麦は芯をかなり残したバリカタのお店が多くなっているのだけど、
蕎麦は弾力があるように茹であげるのが好きなんだよ。
久しぶりに好みの茹で加減に出会った気がします。
次回は粗挽き蕎麦の太切りを食べるんだ〜と決心しながらお店をでました。
手打蕎麦 守破離 堂島店 HPはこちらです
住所:大阪市北区曽根崎新地2-1-9WOB梅田1階
営業時間:11:30~14:30 17:30~21:30
定休日:無休