■駅前魔女食堂■

料理を作っては写真を撮る毎日です。「美味しいは正義!」を合言葉に食べ歩きもしています。

【洋食たいよう】のカスタードプリンは幸せの味!思い出が押し寄せてくる味でした!

2021-12-15 | 食べ歩き(三重)
急に寒くなりましたね。
心暖まるプリンをご紹介したいと思います。
ひとくち食べるとほんわりとした気分になる、そんなプリンです。

用事があってでかけた先の通り道。気になる看板を見つけてしまいました。
でもね、そうそう行く場所ではないのです。
今度近くまで行ったら是非にと思い何ヶ月か経ちました。
ネットで調べても情報はそれほど多くない。
周りの人に聞いても誰も行ったことがないようです。
でもどうしても気になるので行ってみることに!


シェフとマダムの二人で切り盛りされている街の洋食屋さんです。


壁に貼られたメニューです。
まずは何を食べましょうか、迷ってしまいました。


オムライスが種類多いので、とりあえずオムライス(ドミグラスソース)を注文しました。


半オープンのキッチンはとても清潔感があります。
マダムがキッチンに向かって「オムライスです」というと、シェフがそれに応えてフライパンを取り上げる音がします。
ガスの火を点け、ご飯を投入して・・・今、卵が入ったなという気配を楽しみながら、
きっちりと吹き上げられたカウンター席で大人しくオムライスの登場を待ちました。


おぉ、私の好きな薄焼き卵スタイルです。


私が作ると卵の中にこんなにたくさんご飯を入れて巻くのは難しいんです。
さすがです。
たっぷりのケチャップライスにニンマリしながら口に入れました。
ドミグラスが重過ぎず、好みの濃度です。
シンプルな具なしのケチャップライス。
せめて玉ねぎは・・・と、探したのですが終ぞ見つからず、次回はもう少し豪華なオムライスを注文しようかと思いながら食べ進むと、何故かご飯が美味しくなってきた。
むむむ、美味しいお米なんです。
濃厚なケチャップライスなのに飽きずに最後までイッキ食いでした(笑)


2度目の訪問は、味噌カツランチに挑戦してみました。
なんだかボリュームありそうなのですが、あっさりした味噌ソースだと説明書きがあったので食べてみることに。
確かにシャブ感のある味噌ソースです。ドレッシングに近いです。


薄いカツにたっぷりのマスタード。
シャキシャキの野菜が嬉しいです。
で、マダムがそっと置いたのが、写真右のほうに写っている「山椒」です。
「意外に合うのでよかったら試してください」と置いてくれました。
味噌ソースがドロってしてなくて嬉しかったです。
そしてものは試しと山椒をふりかけて食べてみると・・・
おぉ〜、合う!
カツと山椒ってなかなかイケる。
チャンスがあったら是非試して下さいな。
そしてやっぱりご飯が美味しい〜〜。


カツを食べて気分が落ち着いたのでしょう。
周りを見る余裕がでてきました。
壁に「カスタードプリン」を見つけました!
実は、少し前に美味しそうなプリンの写真を見たので、プリンをいう言葉にビビっときたんです。
お腹いっぱいなのに注文してしまいましたよ。


食後にカスタードプリンとコーヒーを!と注文すると、マダムがガリガリとコーヒー豆を挽きはじめました。
マジですか?豆から・・しかも手動ですよ。
珈琲のよい香りが漂ってきたなぁと思ったら、珈琲と共にプリンが運ばれてきました。
私のカスタードプリンです(笑)


たっぷりのカラメルソースに黄色味の強いプリンです。
もしや!と思ってスプーンを入れてみると、やや硬めでスプーンに抵抗感ありです。
プリンがフルフルっと揺れて、同じくカラメルソースもフルフルしました。
中まで滑らかなプリン肌状態。
オーブンで蒸し焼きをして作るタイプのカスタードプリン。


カラメルの香ばしさと滑らかで濃厚なプリン。
そういえば子供の頃、母がオーブンで蒸し焼きにしたことがあったけど、
面倒ということでいつの間にか市販のプリンの素になったっけ。
バニラビーンズが簡単に入手できないって騒いでいたなぁ(母が)

さらに子供の頃、一時プリンアラモードに凝ったことがあったはず。
どこに行ってもメニューにあると注文してもらったものです。
バナナやメロンが乗っかっていて豪華なのですが、子供の頃は食べ切るのが難しい。
「注文したものは責任を持って完食する」というのがウチの掟だったので、随分と苦しい思いをしたものです。

洋食たいようのカスタードプリンはそんなあれこれを思い出させてくれる素敵なプリンでした。




洋食 たいよう     食べログのページはこちらです

住所:松阪市新町1012

営業時間:9:30〜18:00

定休日:火曜日




秋口に少し体調を崩しておりまして(たいしたことはないのですが)、あれこれ素早く処理できない日が続きました。
一つのことをすると消費したエネルギーがなかなか溜まらなくて次行けないって感じでした。
そんな時に限って家の用事も手間取って、更新できてないのが気になるのだけど仕方ないってちょっと後回しにさせていただいております。

写真が貯まっております。
食べることは止まってないので、そうたいして悪くもないのです。
記事を準備しているとお腹も空きますしね(笑)

ということで、次回はイタリアンを更新予定です。お楽しみに!!!








【伊勢 翁】で蕎麦切りを見学!二八蕎麦の後は達磨最中で締め括った休日の午後!

2021-11-29 | 食べ歩き(三重)
アクアイグニスの「そば切り 石垣」で情報を得て、この日はヴィソンという新しい施設にできた「伊勢 翁」に突撃してみた。
達磨翁、しかも山梨の翁出身ということで本日の蕎麦はどんなだろうかと楽しみに出かけてみました。

混雑が予想される集合施設ですから、早めがよいとおもって開店時間20分前に到着しました。
木と漆喰とガラスでできたモダン和風のお店です。
入り口で名前を記入して順番を待つシステムになっています。



多くの蕎麦屋には、蕎麦を打つところをお客が見学できるようにとガラスで仕切られた蕎麦打ちコーナーがある。
しかし実際に蕎麦を打つ姿を見ることは少ない。
きっと営業前に打つので、食べる時間には蕎麦は打たないよねと納得している。

ここ「伊勢 翁」にも入り口の右手に蕎麦打ちコーナーがあり、ガラス越しに作業が見えるのですが、嬉しいことにちょうど蕎麦切りをしているところでした。

うっすらと緑色がかった蕎麦を切っています。
板を置いて幅の広い包丁でリズムよく切っていくのですが、折りたたんだ蕎麦生地にかなり厚みがあるのに細く均一に切るのは難しいはず。
押さえた板には角度がついているとか、包丁にも工夫があるとか・・・
さらには切っている台にどういう角度で体を構えているか等、興味深く熱心に見てしまいました。


切ったあとは、たっぷりのそば粉を全体にそして切り口につけていました。
そば粉の粗さも気になるところ。
毎日同じ作業を繰り返し、同じ量の蕎麦を打って→切って→箱に収納して・・・と考えなくても体が動くことでしょう。


実演が終わってしばらくすると店が開き、順番に店内に案内されました。
大きなテーブルに座ってさっそくメニューを確認します。


蕎麦は二八蕎麦一種類です。
冷たいのか温かいのか。
おっと、辛味大根そばがありますが、気をつけないとぶっかけ蕎麦かもしれません。
初訪問のお店は「ざるそば」と決めていますので、店員さんに相談してさるそばの薬味に辛味大根をつけてもらうことにしました。
初訪問なのに我儘なお客です。


注文が終わってほっと一段落。
蕎麦茶の向こうはテラス席。
外の緑が見えると落ち着きます。


サービスヤードとの仕切りに棚を作り、古伊万里の蕎麦猪口を飾っています。
蕎麦本なども飾ってありましたが近くに行くのが躊躇われて、動かずに大人しく座っていました。
待てができる大人です(笑)


しばらく経って届いたお盆にはつゆと薬味が乗っていて、この配置でおかれました。
真ん中は真打のスーペースです。


いよいよざる蕎麦、二八蕎麦が目の前に!!!
やはりこの季節は蕎麦がほんのりと緑がかってとても美味しそうです。


薬味は、ネギと少量の山葵、そして特別リクエストの辛味大根!


蕎麦つゆは自分で容器に移す仕様です。
達磨翁グループの蕎麦が好きだというのは、きっとこのつゆにあるのだろうと思っています。
お店によってつゆの節(旨味)と醤油の割合が全然違う。
その点、達磨翁だったらどのお店でもつゆの完成度が期待通りで、間違いないという安心感があります。
翁の蕎麦にはこのつゆという方向性が見えてるというのかな。
ちょっと説明が難しいけど、私の好みのど真ん中なのです。


結構量があります。
頑張って食べることにしましょう。


手打ち→手切りですし、先ほど実演を見ましたから、蕎麦の断面も確認してニヤニヤしながら食べました。
茹で加減はやや硬めです。最近は硬めのお店が増えてきました。
蕎麦の香りはほんのりとしか漂いませんので、気合を入れて感じなくては・・・。
次に蕎麦に山葵をつけてそのままで食べてみました。
すごく辛味が際立った山葵で、これなら少量で充分に満足できます。
そして辛味大根で・・・、おぉ辛さはすぐになくなって甘さがやってきました。
辛いのに甘い大根。不思議な味で、とても楽しくいただきました。

蕎麦つゆも忘れずにちゃんとつけて食べてみます。
しなやかな二八蕎麦、新蕎麦の香りを妨げず、つゆのしょっぱさが全体の味の厚みを広げてくれます。
醤油の風味を邪魔しないけどちゃんと自己主張して節(鰹節など)の仕事を全うしてるって感じです。
そうなんです、前回の蕎麦(そば切り石垣)よりほんの少しだけ魚系出汁が強い。
このつゆなら田舎蕎麦も食べてみたいなぁと、まだ未訪の山梨長坂翁に思いを馳せました。
さすがの私も山梨までは行きませんけど、あれこれ味の想像をするのは楽しいものです。


打ち立て茹でたての蕎麦を楽しんだあとは、デザートに達磨最中を注文してみました。
達磨の形をした皮に、自家製の小豆餡ということです。
器が・・・とても素晴らしい。
その上にちょこんと乗っかった達磨が可愛い〜(笑)
自家製の小豆餡は甘さ控えめで、パリパリの皮とあっさり餡子を楽しんで
蕎麦ランチを終えました。


居心地が良いのでのんびりと食べてしまいましたが、外にはかなりの待ち客がたたずんでいました。
蕎麦好きって多いのねと思った次第です(笑)
駐車場完備ですし、これから通いますのでよろしくね!と心の中でつぶやいて伊勢翁を後にしました。




伊勢 翁     HPはこちらです

住所:三重県多気郡多気町ヴィソン672番1 旨味15

営業時間:11:00~15:00、7:30~20:30

定休日:木曜日






【かつぶし太郎】でしょうゆラーメングランデを食す!高級感たっぷりの出汁でした!

2021-11-08 | 食べ歩き(三重)
コンセプトのありそうな看板だと思っていたら、良質な出汁から作るラーメン屋でした。
女子会でも話題にあがったのですが、メンバーの誰も行ったことがない。
私に斥候役をやれというのです。


おそるおそる訪問したのが平日のある昼下がりのことでした。
お昼時のピークをはずしたので、店内には3組のお客様でした。
扉を開けると出汁のよい匂いが充満していました。


ずっと「かつおぶし太郎」と思っていたらなんだか文字が少ない。
よく読むと「かつぶし太郎」でございました。ごめんなさい。


店員さんに聞いてみると、鰹節など出汁を扱う会社がやっているラーメン屋なのだそうです。
醤油と汐、最初に食べるのはどちらがよいかな?と聞いてみると、
醤油のほうが出汁がよくわかるのでオススメですと答えていただきました。
シンプルなのもよいけれど、せっかくだから全部乗せの豪華なもの、「醤油そばグランデ」を注文することに。
食券制ではなく席についてから決めることができます。


注文が終わってひとあんしん。
カウンターに座ってキッチンの作業音を聞きながら、出来上がるのを楽しみに待ちます。
この時間が一番好きかもしれません。


麺をお鍋に入れる動作、茹で終了のタイマー音。
お湯を切る音、そして盛り付けに入ったらしい動き。
ほどなく醤油そばグランデが届きました。
清潔感のある佇まいです。


麺とスープはこんな具合。
思ったより醤油の色が濃いと思います。
センターには綺麗な食用花のトッピングです。
鶏チャーシューは炙りでした。
で、ネギではなく玉ねぎの刻みです。


スープを飲むと、TAROの文字がでてきました。
味付き卵はもちろん半熟で鮮やかなオレンジの黄身です。
その卵に魚を表した焼印が付いています。
海苔に店名をつけているお店は多いけど、卵にマーキングしているところは少ないかも。


ストレートの細麺で、トッピングは・・・
海苔
豚チャーシュー
炙り鶏チャーシュー
穂先メンマ
水菜
玉ねぎ
食用花
となっていました。


麺は堅めの茹で上がり。
もうほんの少し柔らかいほうが好みなのだけど、最近はバリカタのお店が多いのでこんなものだと思います。
濃い目の醤油味です。
よく効いた出汁は深みがあってとっても美味しいラーメンに仕上がっています。
節・・・魚系の出汁の具合は、さすが出汁屋さん!と大きな声で言えるくらい上品なものです。
そして昆布がかなり効いています。出汁の印象は昆布がかなり突出しています。
お店を出た後も半日ほど口のなかで出汁が彷徨っていました。
マスクをしているから特に出汁の1日でした(笑)

これから寒くなるとラーメンの季節になります。
しばらく経ったら次は「汐そば」を食べに行こうと思います。




かつぶし太郎     HPはこちらです

住所:松阪市京町515-19 SUNRISEビル1F

営業時間:11:00-14:00
     17:00-21:00(日-水)
     17:00-22:00(金・土)

定休日:木曜日






一軒家レストラン「ラ・デルニエール・ブシェ」でランチ!力強いフレンチでした!

2021-11-03 | 食べ歩き(三重)
知人のお薦めもあり、評判の良いお店なので気になっていたフレンチレストランです。
ちょうど友人からも問い合わせがあったので突撃することにしました。
過去に2度ほどお店に電話したのですが、空席がなく未訪問だったのです。
今回は友人との2年ぶりくらいのランチということもあって、何日も前に予約をいれました。

大きな通りから路地に入り、その突き当たりに駐車場完備の大きなお家。
扉を開けて手の消毒と検温です。
お好きな席にどうぞと言われたので、庭の見える窓際のテーブルを選びました。


可愛いパン皿(写真上)とアヒルの箸置き。
ここはお箸で食べられるフレンチなのですね。



大きめのテーブルには透明のパーテーションが置かれ、座ってみると天井が高いのでとても落ち着きます。
すぐに大きな黒板が運ばれてメニューを選ぶことになります。
私の予約したコースは、
アミューズブシェ
スープ
前菜
メイン・・・4種類から選べます
デザート・・・6種類から選べます
となっていました。



注文を終えて食べる心の準備も万端です。
賑やかな柄のランチョンマットにニヤニヤしながらもテーブルの上に見慣れぬものを見つけました。
写真の左端のパン皿の上、白く四角い容器です。
コールボタンでもなく一体何でしょうか。
実は、手を翳すと消毒液がミスト状で出てくる優れものでした。
入り口で手の消毒をしたのになぁと思ったのですが、これはパン用のものかもしれません。
パンはバゲットで出るのですが、手でちぎりますよね。
そのために手指を消毒するためのものなのかと思った次第です。



遠来の友とは2年ぶりくらい(それ以上かも・・・)のランチですから、おしゃべりが弾みます。
待つ時間も短くて、すぐにアミューズブシェが運ばれてきました。


料理名は覚えていませんが、クラゲ入りのゼリー寄せでした。
全体に酸味が効いており、爽やかな中にクラゲのコリコリ食感。
この後の料理への期待度が上がります。



ブルスゲッタ
サクッとしたバゲットにデンマーク産チーズとトマトがよく合います。
一味違う美味しいチーズ、マリネしたトマト、濃厚で甘さもあるバルサミコ、
バランスの良い一品でした。


前菜は四角いお皿に2品乗っかってます。
全体を撮るのは無理でしたので、一つずつ写真をとりました。
ポーチドエッグと生ハム入りのサクサクサラダ。
青ネギが入っているのにネギ臭くなかったです。


鯛のような白身魚のカルパッチョ。
綺麗なのだけど、お皿に深みがあるので撮るのが難しい〜〜


酸味のあるマリネ液?ドレッシング?に浸ったお魚です。
このドレッシングの酸味がとってもよい塩梅で、しばし会話を忘れてイッキ食い。


ポテトと長ネギのクリームスープ。
小さな容器にはこんもりと盛り上がったアーモンドの泡。
このアーモンドの泡をスープに加えていただきます。


クリームスープですが、泡状になっているので重くない。
「温かいスープの季節になったね」と話しながらあっという間に飲み干しました。


熱々のバケットが届きました。
温かいパンが多いのに、ここのバケットはクラムが熱々で指が震えるほどです(笑)
パリッとした外側と対照的に、もっちりと水分多いクラム(内側)の食感が嬉しくてたくさん食べてしまいました。



さて、いよいよメイン料理です。
友人のチョイスは「朝びき鶏モモ肉のロティ」です。
レタス添えで、ソースはなんとパイナップル風味のトロピカルソース!

レタスの印象が凄すぎて、鶏の存在が・・・(笑)


お皿を回してみると、皮の部分がよく焼けて美味しそうなチキンが見えております。
ボリュームすごいなぁ。
一口いただきましたが、見た目と違って淡白な鶏にコッテリのパイナップルソースが合っていました。


私が選んだのは、「三重県産豚バラ肉」
野菜のマリネ、生姜と3色のパプリカのソース!
たっぷり野菜で肉が見えない・・・(笑)
サラダのように見えますが、野菜のマリネです。
チキンのお皿と同じように、こちらもマッシュポテトが下にあり肉を固定しています。


一口大に切ってみました。
脂肪と肉が重なるバラ肉の部分、断面がわかるように切ってみましたが、
実はトロトロですごく柔らかいので切るのが難しかったほど。
これはお箸でも大丈夫です。結局お箸は使いませんでしたが、お箸が置かれた理由がわかります。
たっぷりのソースは濃いそうに見えましたが、あっさり味の豚に寄り添えるような優しい味でした。


店名の「ラ・デルニエール・ブシェ」の由来って何でしょうか。
フランス語はからきしダメなので、ヒントはないかと検索しましたが情報見当たらず。
直訳は「最後のひとくち」と出ましたので、最後の一口まで美味しくということなのでしょうか。
あるいは最後の一口まで気を抜くな!ということなのかな。

メインのお皿が下げられ、いよいよデザートの時間です。
友が選んだのは、「巨峰とベルベンヌのパンナコッタ」
色鮮やかで食欲がそそります。


そして私は「タルトタタン」を選びました。
秋です、林檎の季節です。
サクッと焼いたパイ生地とフロマージュ添えです。
フロマージュが出てくると、基本をしっかりおさえてるなぁと嬉しくなります。
ピンクのアイスは何だったのか忘れましたがあっさりと優しい味で全部食べました。


タルトタタンを近寄って撮ってみました。
黄金の飴色の林檎。
季節を感じる一皿です。


林檎のデザートは何度も作っているほど大好きな食材なのだけど、ここ「ラ・デルニエール・ブシェ」のタルトタタンは昔を思いださせてくれました。

フランスはリヨンの駅前でふらりと入った食堂。
言葉のわからない私に、そのお店の注文方法を手振り身振りで教えてくれたお兄さんたち。
林檎を運ぶトラックの運転手さんたちだったなぁ。
あるいは林檎農家の人たちで、どこかに林檎を運んでいる途中だったのかな。
もう随分前のことなのにふと思い出した情景です。


さて食事を終えて、珍しくメインのお皿がボリームのあるコースだったと思います。
お皿の数が多いコースでは、最近はメインの量が上品なお店が増えています。
でも、「ラ・デルニエール・ブシェ」のメインはたっぷりの量が盛られていて印象に残るものでした。




「ラ・デルニエール・ブシェ」     食べログのページです

住所:松阪市駅部田町1048−5
営業時間:ランチ11:30~14:00     ディナー18:00~21:00

定休日:火曜日、第1・3月曜日






達磨翁の蕎麦を求めて「そば切り石垣」へGO!2種類の蕎麦を堪能しました!

2021-10-29 | 食べ歩き(三重)
知人から美術館の入場券をいただいたのはまだ春のころでした。
大体の方角はわかるけれどお出かけできない時期だったので、大切に保管しておりました。
ふと気になって美術館の近くを調べてみると、なんと以前訪れたアクアイグニスという温泉のすぐ近く。
イタリアンを食べにいったよ、私。   その時の日記はこちら
迷わず到着できそうなので突撃してみましょうと雨上がりの朝に訪れてみました。

「パラミタ ミュージアム」という聞きなれない美術館のチケットです。
paramitaというのは波羅蜜(はらみつ)という意味だそうです。

アクアイグニスのほんの数百メートル手前にその美術館はありました。
この美術館のメインコレクションである池田満寿夫の「般若心境シリーズ」に因んで命名されたそうで、館内にはリトグラフや彫刻など数多くの作品が展示されています。
それに加えて、10月2日から11月14日までの間、岐阜県高山市の光ミュジーアム所蔵の浮世絵が111点特別展示されています。
「肉筆浮世絵の世界展」というタイトルに惹かれて、チケットを握りしめて訪れました。



北斎や広重の肉筆が海外に所有されるのを少しでも防ぐために集め始めたとのことで、国内にある作品を見ることができる貴重な展示でした。
111点もの浮世絵を鑑賞するのはかなり集中力が必要です。
疲れた脳を休めるため、お庭を見渡せる休憩室でひとやすみ。
緑が目に染みます。
お腹いっぱい蕎麦を食べた後なので、ゆっくりと満足するまで館内を歩くことができました。



そうなんです、事前に美術館近くのランチを検索してみると・・・
なんと!翁蕎麦グループのお店がヒットしました!
大の蕎麦好きの私に、翁とか達磨とかのキーワードは嬉しくて舞い上がるほどなのです。


アクアイグニスのパン屋さんでクロワッサンなどのパンを買った後、駐車場から山の方向を見ると道が2つに別れています。
分かれ道の左を選んで進むとすぐ右手にアクアイグニス併設の宿泊棟が見えます。
その一角にお目当の蕎麦屋、「そば切り 石垣」が在りました。



雨上がりの午前10時。
開店直後の「そば切り 石垣」は、静かに私を待ってくれていました。
いや、予約もしていない衝動訪問ですけどね(笑)


いかにも蕎麦屋って感じの麻暖簾。
入る前からニヤニヤしてしまいます。


大きな窓から緑が見えて落ち着きます。
冬はここが雪景色となりとても風情があると、店員さんから冬の来店を勧めていただきました。



入り口では手の消毒と検温、店内は大きなテーブルで安心できます。


温かいお茶を啜りつつ、メニューを眺めては迷います。
「ざるそば」か「ざるそば2種」か・・・
私がこんなに迷うのは珍しい。
ざるそば2種は、1つのお皿に2種類の蕎麦が半量ずつではなく、一人前の蕎麦が2種類、つまり二人前という説明がありました。


「なにわ翁」で修行した店主の作る自家製粉の二八蕎麦。蕎麦の殻もともに挽いた玄蕎麦。
頻繁に訪れることのない場所なので、どちらも味わいたい。
しかし蕎麦2枚、食べきることはできるのか。
かなり悩んで女は度胸とばかり「ざるそば2種」に挑戦してみることに!
頑張れ私!


そういえば、「なにわ翁」は印象深いお店でした。
しなやかなでありながら一本芯の通った蕎麦、ツユは私好みの香りと濃度がありました。
それに加えて店員さんの優しい気遣いを感じながら店を出た時の幸せ感。
近くにあれば毎週通ってるだろうな。そんなお店でした。

のんびりとそんなことを思い出していると、蕎麦ツユと薬味が運ばれてきました。
さぁ、蕎麦に向き合う時間です。


まずはざるそば、二八蕎麦です。
しっかり一人前ありますね。


まずはしっかりと色を確認して、一口そのままで食べてみます。
口に含んだときの蕎麦の香りと噛み締めたあとの香りの抜け方を確認してひといきつきました。
蕎麦はやや緑がかっています。
もう新蕎麦がでてるのかな。でもちょっと早いような気もする。
そんなことを思いながら、二口目は蕎麦に山葵をつけて食べました。


窓が大きくて店内明るいので、蕎麦の色が綺麗に写ります。
表面のざらつき感がなんともいい感じですね。
噛みしめたときの弾力が期待できますし、奥歯で噛んだときの風味はなんとも言えず好みです。
山葵がよく合うのですが、蕎麦ツユも楽しまなければ・・・
慌ててツユに潜らせて食べました。

私が翁グループのお店を信頼している理由は蕎麦ツユにあります。
節と醤油のバランス、濃度、香り・・・この3点が好みであること、そして蕎麦とよく合っているからです。

美味しいからついつい早く食べてしまうのだけど、ふと気がついてよく噛んでゆっくりと味わうように食べていきます。

厨房は私が1枚目を終えるのを見届けて、2枚目の玄蕎麦の準備が始まりました。
しばらくすると2枚目登場です。


塩のお皿を移動して・・・これなら塩の荒さがわかるかな?
ミネラルたっぷりそうなお塩です。
まず塩をつけてお召し上がりくださいと説明がありました。


太さは一枚目とそう変わらないけれど、見た目がとても力強い。
もちろん噛み締めて味わうとニンマリしてしまう食感と風味。
塩が・・・まろやかなんです。蕎麦によく合うんです。
山葵も試してみましたが、塩が忘れられない。
でもね、ツユも楽しみたいんです。
葛藤しながら食べる蕎麦。なかなか貴重な経験だと思います。


冷たい蕎麦ですから、2枚目は途中で大きく深呼吸をして少し休みつつ完食いたしました。
やればできる子です。
大きく自信が付きました!

お酒を飲むわけでもないので蕎麦屋で長居は禁物だろうと、熱いお茶を一口飲んでからお暇することにしました。
お会計のところに行くと、ちょうど他のお客さんの蕎麦を出し終えたところでタイミングよく店主さんとお話ができました。

そして耳寄り情報GETです。
夏にオープンしたVISONというリゾートに「伊勢 翁」がオープンしたというのです。
これから蕎麦の季節ですし、近日中に是非突撃したいです。





そば切り 石垣     HPはここです

住所:三重県三重郡菰野町菰野4846-6

営業時間:10:00~16:00

定休日:水曜日・第4木曜日






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