砦＠渋谷

常宿のホテル、コンシアージにはいろんな情報がある。
ここ渋谷のホテルにはラーメン屋情報ＭＡＰをつくっているおねぇさんが居て、どこに食べに行こうか迷うと親切に教えてくれる。
イタリアンとかフレンチはお小遣いが心配、それで大好きなラーメンだけは絶対にはずさないようにしようと思ってるという立派なレディです。
桜上水の味噌ラーメンやしょうゆの美味しいお店を教えてくれたのはこの人です。

今日、出発の日になってその人をロビーで見かけた。
ラーメンどこがいい？
「最近一番気に入ってるのは、神泉町の麺の坊「砦」が美味しいとおもいます。
しかもサービス良いんですよ（＾＾）」
サービスのプロが言うんだから間違いない。
出発まで荷物を預けて行ってみることにした。

旧山手通りと山手どおりの合流交差点直前に、はっきりした看板在り！とんこつラーメンの店構えだ。
威勢の良い「いらっしゃませ」に導かれてカウンター３番の席に座る。

砦ラーメンは細麺がデフォルトで、もし太いほうがよければ太麺をリクエストすることもできる。
わたしは迷わず細麺に。麺は硬め、卵トッピング。
餃子とご飯もあるが、ラーメンは一種類。
替え麺はあるまいとのお皿に湯を切った麺をのせででてくるようだ。
となりの男性が、替え麺を頼んだ。
ラーメンソースというのがあって、いわゆるしょうゆタレを容器に入れてテーブルにおいてある。
味が薄くなったらお好みでしょゆタレを入れてください、というもので、これはなかなか気が利いている。

カウンターの高さはやや低めで、目の前にカウンターの壁が少し立ち上がってる。
ので、茹でてる姿やトッピングを見ることはできんない。
茹で係りが一人、トッピングがひとり、皿洗いが一人の３人でキッチンに入る。
時々奥からもうひとりキッチンをいったりきたりしている。
フロアは二人の女の子でまかなってる。

出てきたラーメンはとんこつ醤油の極細麺。まるで不完全に茹ったソーメンみたいなカンジ。
まったりと口にひろがるのはトンコツ特有の酸味である。
醤油ではあるんだけど、塩気が強く、なかなか味のはっきりしたスープです。
トンコツは一風堂の白、つまりあっさりタイプしか記憶にない私は、どちらかというと一風堂のものが食べやすい。
そういえば、この酸味というかすっぱい香りというか（あまり強いものではない）は、ラーメン博物館で食べた井出商店のと似ている。

テーブルには高菜としょうがをそれぞれ壷に入れておいている。
しょうがは真っ赤な着色ではなく、おすし屋さんにあるようなピンク色だ。甘くは無い。
胡麻も自分で擦って入れることができる。
胡椒は粒のもので黒だけではなく、白や赤やいろんな胡椒が混ざってる。
イタリアンで使うようなしゃれたもの。
おしゃれになかなか気を配っている。

時間がたつと麺に塩気が移りなかなかいい。
スープの塩味もちょうど良くなってくる。
全体になかなか良いお店でした