津市まで出かけることになった日曜日。
用事を終えてみると、午前11時半。そろそろランチの時間です。
大きなショッピングモールの駐車場で唸りながら検索しました。
ショッピングモールの中にはフードコートもあるし、有名店の支店もある。
でも家族連れで結構混んでるんです。
お昼時ともなるとさらに混雑が予想されます。
静かに過ごせる大人のお店、量の多くないお店がいいなぁ。
こういう日はお鮨がぴったり!
と、ひとりで納得して検索してみました。
日曜日のランチ営業の鮨屋です。
あ、口コミで評判のよいあのお店はどうだろうか?
私の課題店リストに載ってたはず。
津駅西口すぐの「天鮨」(あまずし)を思い出して電話をしてみました。
営業されているということで時間の約束をし、ニンマリと不敵な微笑みを浮かべます。
場所もわかります。
が、場所はわかっていても道順はわからない(苦笑)
ナビにお任せで突撃してみましょう!
駐車場の用意がないというので、駅前ロータリーにある60分の路上駐車スペースに停めました。
ちょうど隣に停めた人がチケットを買ったので、私も同じように200円払ってチケットを購入し、フロントガラスに貼って一段落。
空きがあって助かりました。
駐車スペースから振り返って、ロータリーの向こう側に見える天鮨の入り口。
美味しそうな看板に期待が高鳴ります。
カウンター10席の中ほど、ネタケースの真ん前に透明のパーテーションで仕切って席を用意してくれていました。
ランチは2種類のコースメニューがあるのですが、コースでなくお好みで握ってもらえるか確認済みです。
そうなんです、コースだと鮨7貫とサラダや茶碗蒸しなどがついてきますので、私には量が多すぎるのです。
日曜のランチ営業で、さらにお好みで注文できる鮨屋を探すのは至難の技なんですよ。
ネタケースの前に置かれた脚付きの丸いお皿に鮨が乗ることになります。
まるでお鮨のステージみたいですね。
握りの前に一品注文しました。
この季節のおすすめは筍でした。
こんな素敵な器に入った筍でした。
筍は今年もいやというほど食べましたが、自分で作ったものよりプロが作ったほうが美味しいと決まっているので注文してみました。
2〜3個食べてから写真撮ってないのに気がつきました(苦笑)
途中の写真でごめんなさい。
まずは中トロでスタートです。
柔らかくて口の中で溶けるような鮪でした。
シャリはほんのり温かく、その温度が中トロに影響しているのかもしれません。
山葵は少なめでほとんど気にならない程度です。
次に白身は「鯒」(こち)を注文。
真鯒(まごち)ということでした。
こりこりした食感、なかなか良い感じです。
ニヤついた顔を見られてないと良いのだけど・・・
柔らかそうな烏賊です。
赤烏賊です。
ごく少量の塩が振られていました。
シャリの温度とネタの関係って良いなぁと思いながら食べました。
コハダと鯖ならどっち?
と聞くと、迷わず「鯖っ」と返されましたので、鯖です。
見た目よりもレアな状態で、鮨屋の鯖って感じでした。
そして貝類はと考えていると、一品料理のメニューに「蛤・・・香良洲」と書いてあるのを見つけました。
三重といえば桑名の蛤が有名なのですが、香良洲ってどこ?状態の私です。
店主に聞いたところ、地元獲れということでした。
津市に香良洲漁港というのがあります。その周辺はたしか砂地の海岸になっているのでそこで獲れるのですね。
蛤を注文すると、注文を聞いてから蛤を煮始めました。
しばらく待って煮上がったものを握って、上に柚子の摩り下ろしをトッピング。
桑名の大蛤と比べるとやや小ぶりの貝ですが、新鮮な歯ごたえを楽しみました。
地元のものを食べることができてとても嬉しかったです。
調子にのってお味噌汁も注文してしまいました。
アオサ海苔とネギのシンプルなお味噌汁でした。
味噌は田舎味噌ではなく、この地方の茶色が濃い味噌です。
名古屋方面で使われる赤味噌に近い色ですが、風味が違うのですよ。
美味しい味噌でした。
カウンター10席と4人がけテーブル2卓の小さな鮨屋。
カウンターで握るのはオーナーシェフひとり、厨房にお手伝いの男性、フロアは女性店員と3人で切り盛りされています。
圧倒的に女性客が多く、私以外の皆様は全員コースを食べていました。
コースで出すのはリズムがあるのですが、そんなリズムを壊すように私のお好み握りが入ります。
少し申し訳なく感じたのでした。
天鮨 HPはこちら
住所:津市大谷町240番地 大川学園ビル1F
営業時間:ランチ11:30~14:00 ディナー17:00~22:00
定休日:月曜日