■駅前魔女食堂■

料理を作っては写真を撮る毎日です。「美味しいは正義!」を合言葉に食べ歩きもしています。

名古屋の鮨に初挑戦!暖簾をくぐればそこは「なか澤」ワールドだった!

2021-01-24 | 食べ歩き(愛知)
味噌煮込みうどんを熱く語った勢いで、続けて名古屋のお店をUPしてみます。

肉女子だと思われている私ですが、実はお鮨も大好きです。
「鮨」という字は、魚へんに旨いと書きます。
お米の上に小さな魚の1片が乗っかっていて、同時に口にいれて楽しめる、一石二鳥の日本料理でございます(笑)

苦手な魚もありますが、一つだけだと少量ですし、アレルギー反応もほとんどない。
例えば、鯛のお刺身が出る。どうしても3切れほどは食べてしまいます。
ところがお鮨だと、1切れで良いではないですか。
お鮨は私向きのご馳走なんですよ。


名古屋を通りかかった時でした。
ふと、ご馳走が食べたくなったのです。
少量でよいのでなにか美味しいもの。
こういう時はグーグル先生に聞いてみることにします。
いくつかの候補の中で、日曜営業のお店は少ししかありません。
隔週で日曜営業の「なか澤」に目が止まりました。
でもね、おひとりさまのカウンターはかなり敷居が高い。
さすがの私も少々迷いました。
とうとう空腹と好奇心に負けて「なか澤」の暖簾をくぐることにしました。


場所はよくわかりませんが、グーグルマップを見ながら到着したのは、御園通という看板のある小さな通りです。
ふむ、サブタイトルが御園銀座。
いったいどこなのでしょうか。伏見かな、栄かな。


日曜日なので周りが暗くて、「なか澤」さんの入り口が暖かく感じられます。


電話で席を確保しているにも関わらず、扉の前でしばし躊躇してしまいました。
初めてのお店に入るのはそれほど勇気が必要です。
「頼もう」と胸を借りるつもりでいざ入店!


考えてみれば、初めてのお店というのは、お客側だけでなくお店側も緊張するのかもしれません。
お互いにそんな素振りを見せずに、和やかにご挨拶をし、カウンターの中央に着席しました。
「コースではなく、お好みで握ってもらえますか?」という私の問いに、
「もちろんです」とにこやかに応えてくれる店主と、飲み物を準備してくださる奥様。
お二人で切り盛りされているようです。
アルコールは強くないけど一口程度に何か飲みたいと言う私に、
自家製烏賊の塩辛と、長珍(ちょうちん)という愛知のお酒でスタートです。


時期は早いのでは?と思いましたが、もう入手できるという若布(ワカメ)。
私ではこのような鮮やかな緑に仕上がりません。


他にもツマミの皿は出たのですが、うっかりと写真を撮り忘れ。
あろうことか続いて出てきた鮪(マグロ)中トロの写真も撮り忘れ!
最初の1カン目の鮪を撮り忘れて、イジケテお酒を啜る私です。
長珍という清酒は、飲み口すっきりですが、後にたるんとした甘さが喉に残り余韻が続きます。
お酒が好きな人にはたまらない余韻だと思います。


白身は甘鯛でしたか。今となっては定かではありません。
出す前にお醤油をさっと塗ってくれるので、食べるだけなのです。
口に入れた時のしっかりした魚の食感と、ほどけるシャリのバランスがよいと嬉しくなって、ニコニコと食べていたに違いありません。


烏賊がオススメだったので願いすると、肉厚の烏賊が出てきました。
スミイカだったかな。
すごくあっさりと喉を通っていきました。
ツーンとよく効いた山葵なのですが甘さが感じられて、素直にそう伝えると、大きな山葵を見せてくれました。
山葵の種類はもちろんですが、きっと下ろし方にもコツがあるのだと思います。


青背の魚は、コハダか鯖か・・・
コハダは春の魚、今の旬は鯖だよねってことで、迷わず鯖を!
目の前にトンとおかれたこの鯖の握りを二度見してしまいました。
私の好きなレアっぽい仕上がりです。
全体をジト見したあとに口に運び、しばし鯖の世界を堪能しました。
酢だけではなく塩も使うって話を向けると、なか澤さんでの処理の仕方を語ってくれました。
企業秘密でしょうから内緒にしておきますね(笑)
知りたい方はなか澤に行ってくださいまし。
とはいえ、聞いたところで素人にはできません。
職人の技に触れる感動というのがあって、じっくりと堪能いたしました。


思い返せば、私がひとりで鮨屋に行きたくなるときって、凹んでいたりちょっとメローな気分の時が多いかも。
ワガママを言いながら板さんに構ってもらって気分が段々上昇してくるのをじっと待っているのかもしれません。

三河湾で獲れた蛸もオススメしていただきました。
でもそろそろお腹が限界なので、蛸のお話だけしていました。
そうしたら、薄く2切れだけ切って目の前においてくれました。
オツマミだったら食べることができます。
店主のオススメ通り、とても香りの高い蛸の味。
明石の蛸よりも香りと味が濃く、青森の蛸とは少し食感が違う。
なかなか面白い素材です。


最後は気になっている穴子の握りを食べました。
コロンと丸い状態の穴子の握りに、顔には出さずに心のなかでクスリと笑いが漏れました。
小さなシャリを包むたっぷりの穴子。
あっさりめのツメ(甘いたれ)と山葵。


ピントの合ってない写真でごめんなさい。
小さいのだけど丸々とした姿は他では見ないオリジナルの穴子の握りでした。
身はしっとりふっくらでとても柔らかく、皮は弾力がありなかなかの強さです。
粒の揃ったシャリがなんともいえず調和しているのです。


数を食べない私に少しでも多く食べさせようとしていた店主さん。
鮨5カンで満足してお腹を摩る私に、「3月には是非お越しください。三河湾のトリ貝を食べにきてくださいね」と店主自らお名刺を出してくれました。
お客としてなんとか合格したようでホッとしました(笑)


トリ貝ってあれですよね、ゴムみたいな食感の貝ですよね。
と言うと、いかに私が安いお鮨しか食べてないのがわかります。

ただ一度だけ、とても新鮮でシャキシャキしたトリ貝を食べたことがあります。
たしか東京のお鮨屋さんだったと思うのだけど。
確かに美味しいトリ貝の記憶がでてきて、あのようなトリ貝だったら食べてみたいと思います。
次は3月に「なか澤」再訪を決めました。
その頃にはコロナが終息しているといいな。








鮨 なか澤     お店のHPはこちらです

住所:名古屋市中区栄1-6-7

営業時間:ランチ11:30~14:00   ディナー17:30~21:30

定休日:水曜日 日曜日は隔週で営業







最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。