予告通り、今日は西鉄1300形(旧600形)についてその複雑な生涯を紹介します。
この車両は西鉄の初代600形として1951年に
MC+M+TCの3両編成が2編成製造されました。
1950年後半には湘南型がデビューしていましたが、なぜだか国鉄クモハ52型のような
前面4枚窓の流線型を意識したフォルムに拘ったスタイルが選ばれました。
この車両のエポックメイクな特徴は、私鉄で初の中間電動車(運転台無し)が
採用されたことです。
■旧600形の中間電動車から300形に組み込まれた1両であるモ324。台車、窓と
ベンチレータなどはそのままである。1983年筑紫車庫にて■
塗装は、当時の普通車両に準じて海老茶と肌色のツートンカラーを纏って座席配置も
当初暫定的にロングシートだったようです。
最初は普通運用に使われていましたが、1954年12月1日のダイヤ改正で、
福岡~大牟田間直通急行に使用される際に固定クロスシート化されました。
その後1959年5月1日改正より直通急行を格上げして特急の運転が開始。
特急車両として1000形が導入され、旧600形は福岡~久留米間の急行運用に就くも、
1961年に特急車両不足でカルダン駆動方式の中間電動車2両を新造し、
MC(吊り掛け駆動)を電制解除して601⇒1301・602⇒1305へ、
制御車の651⇒1304・652⇒1308へそれぞれ改番の上、
(大牟田方)1301・1302・1303・1304(福岡方)
1305・1306・1307・1308の
1300形 2M2T 2編成が落成し、1000形族の仲間入り。
塗装も、全特急車両がコバルトブルーに黄色のストライプとなりました。
また、前面の窓枠もこの改造の際にアルミサッシ化されました。
■往年の特急色で普通運用に就く ク1301ほか。1977年2月 春日原~白木原■
その後は1972年の2000形登場により特急運用から外れ急行や普通に使用されました。
1978年には5000形などと同様にアイスグリーンにボンレッドのストライプに変更。
他の1000形族は冷房改造、3ドア化されましたが半鋼製車体ゆえ冷房改造されず、
また2扉のまま1985年に大牟田線全車冷房化により運用を外れ、
翌1986年に廃車になりました。
■塗装変更後の1305編成 1983年春日原付近にて■
■二日市車庫にて同僚の300形と並ぶク1305。1979年■
以上西鉄1300形の生涯についてのお話でした。
参考;ウィキペディア
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以前にもアップしましたが、
この1300形以外の1000、1100、1200形族は
一部日本車両製ということもありますが、
長電2000系と同じ前面2枚窓の湘南スタイルで
2社のロマンスカーが似ており、親近感が
あります。
クモハ52が引退したのが、確か1978年頃?
一度、写真さがしてアップしますね。
本物の流電を撮りに行く軍資金が無く、
地元で楽しみました(汗)
どうも。
大手私鉄の旧性能・・・のときは、あくまでも
現車が吊り掛け駆動を前提にしていたような。
ということで扱わずでしたね。