さっきまで凪いでいた濤は、広戸に来て様相が一変する。
おそらく海岸地形のせいだろう。
段丘の起伏が海に向いて開いており、依って濤は高なる。
暗さに弱いE5のスペックを念力で絞り出し、換算600㎜を割り当てる。
もう直ぐ水平線に冬の日が落ちる。
Dfでは広角に開いて手前の濤を拾う。
かつてハチロクと機関士の命を奪った、広戸の濤。
2019年 睦月 広戸
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冬の日本海はやはりこの印象です。
汽罐車だと白煙、客車の室内灯、そして線路の反射あたりを活かして絵作りします。
こういうとき、ミラーレスは昼間のカメラ、フルサイズは昼夜兼用と実感します。
高価なフルサイズは夜を昼のように撮りますが、それではコンピュータに操られている気分でなにも面白くない。(個人的意見ですが)
暗いシーンを暗く撮って、それでも表現するものはする!ナイスチャレンジです。
本当にここだけはひと際波が高くなりますね。
アンダーな露出が似つかわしい場所です。
鉛色の空と荒涼とした風景。
晴れより、こんな空が似合いますなあ。
晴れると、風が一層強まって宿に帰ったころから一晩中風が強かったです。
宿のすぐ後ろは千畳敷の一枚洗濯岩を挟んですぐ海で、
夜、風呂に入る際は秒殺で脱いで湯船にドボンでした。
湯船からでて洗うのはせいぜい3分ほどが限界でして、一苦労でした。
3泊4日の間の宿泊客は電関人唯一人です(寒)
露出は本人が決める問題ですね。
よく、カメラを始めたばかりの方が適正露出は何処で測ればなどと言われますが、
正直、自分が決めてくださいの世界です!
そんなことを人に聞いているようでは、お金をいくら持っていてもカメラ趣味を始めるべきではないと。
出会い頭でしたね(笑)
ここの濤には、いつも撮れるもんなら撮ってみぃといわれている気がします。
追良瀬でバルブを考えたのですが、腹がペコペコでこの後すっ飛んで宿に入区いたしました!
超望遠でグググッと後ろの断崖と海岸段丘をトレースする線路を圧縮すると、とても迫力が得られます!
夕間詰はここと狙ってました。