狂電関人の写真庫

狂電関人本人のこれまでの写真のストックを思うまま徒然に表現。お立ち寄りの際には一言コメントをいただけると幸いです。

逆光の客レ

2016年03月17日 09時15分30秒 | 国鉄・JR 近畿

山陰本線京都口が旧線の時代、撮影と言えば保津峡だったが
或る雑誌で見た写真が気になって馬堀まで足を延ばしたことがあった。
嵐山の山塊を抜けてひらけた沿線に燦々と降り注ぐ夏の陽射し。
その高い太陽がやや傾きかける頃、敢えて逆光で客レを捉えてみた。



終着京都に向けて保津川が刻む最後の隘路に分け入るため高まるイグゾーストを聞きながらシャッターを連続で切る。



遠のくイグゾーストに入れ替わり客車のジョイント音が支配する。
ゆっくりと刻まれるジョイント音にはきっと全開の窓からの風がちょうど心地いいはず。



思い切り絞ったモノトーンの画面とスローテンポのジョイント音が、
暫し夏の暑さからわが身を解放してくれる。

1981年夏 山陰本線 馬堀付近

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東海道に舞い戻ったHM付き客車列車

2016年03月15日 09時54分23秒 | 国鉄・JR 関東

ブルトレが東海道を往来したのも遥か昔。
客レを牽いた機関車も、その客車も風前の灯火のいま、
少し春めき始めた東海道にHMも誇らしいげに舞い戻ってくれた客車列車。



ロクイチ牽引の14ハザ踊り子を撮り損ねた電関人にとって
罐も客車も違うものの、ささやかなプレゼントだった。
最近の傾向であるPPでなかったのも昔ながらで・・・。

2016年3月12日 東海道本線 早川~根府川 EF641031+12系 9511レ 伊豆箱根ものがたり

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西鉄における一時代の区切り

2016年03月13日 10時22分59秒 | 徒然鉄ネタ

先日わが故郷の私鉄電車、西鉄が新型車両9000形の導入を発表した。
西鉄においては、3000形に次いで2形式目のステンレス車で同社の最大両数を誇る5000形の置換目的。
西鉄汎用新性能車の歴史は新600形に始まり旧塗色であるベージュにマルーンでは最大勢力を誇ったが、
1975年の5000形出現によってその勢力は逆転すると同時にアイスグリーンにボンレッドのストライプにメイン塗装も変更されていく。



◇旧二日市車庫脇にて休息する汎用新性能第一世代の600形の横目に落成直後2000形の事故により特急運用に入る汎用第二世代5000形3連×2



◇春日原~白木原にてすれ違う600形急行と5000形普通(4連)



◇白木原~春日原を行く4連福岡行普通

運転席側のみパノラミックウィンドウのアシンメトリーフェイスが特徴の5000形は新しいアイスグリーン地にボンレッドストライプ塗装と共に
16年にわたり136両と最大勢力となったが、この新性能汎用車第二世代の時代も終わりを告げようとしている。
特急車両は8000形から3000形へと、そして普通や急行は5000形から9000形へと西鉄も他社と同様に鋼製車からステンレス車へと世代交代。
新しい西鉄の時代へと一つの区切りを迎えている。

写真は、上)1975年、中)下)1976年2月撮影

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真上の太陽の下で・・・ 1070レと5683レ

2016年03月12日 22時07分03秒 | 徒然鉄ネタ

ヒガハスで終日のんびり鉄の日に一番苦労する被写体。
それがタンカートレインの1070レと5683レである。
ちょうど太陽が真上に在る時間の通過列車で、しかも蓮田駅通過時刻は13:05と13:08の僅差。
ともすると目の前で「バッテン」する時間差で2列車のアングル移動もままならない。



サイドに光が回らないので真っ青な冬空を目いっぱい入れて・・・(2/7の1070レ)



と、まだ1070レの尻尾が見えているうちに5683レが来てワイド側にズーム。
青い空だけでは画面が単調すぎるので・・・



2/27、場所を変えて前景に大きく白梅を入れて5683レを。



そして1070レも同じく。
サイドが地味なEF210だとやはり光が当たらないと遠目に目立たず・・・。
トップライトの下、1070レと5683レの試行錯誤は続く。

東北本線 東大宮~蓮田 2/7 1070レ 112号機、5683レ 163号機、2/27 5683レ 162号機、1070レ 119号機

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Reflection 降り注ぐ夏の陽の下で・・・

2016年03月11日 09時40分47秒 | 国鉄・JR 中四国

82年の夏、朝の波根からここ仁万へ移動。
石州にあっても仁万は黒い甍の街並みである。
石見銀山が背後に控え古くから港町として栄えてきたせいか、
点在する松林も手伝って奈良の古都にも見えてくる。



そんな街並みを高い所から見下ろそうと歩き回って見つけた場所。
ちょうど南中を過ぎたころか、降り注ぐ夏の強い陽射しを弾く仁万の甍。



そして午後のメインイヴェント、上り出雲を迎えつつ輝く夏の海が入る場所を探すも
中々理想のロケーションが見つからず、ええいとばかりにコンクリで養生された崖の法面に張り付く。
夏の煌めく海はイメージ通りであったものの、
機関車の凸型を海面に浮かび上がらせるの図は儚くも幻と終った82年の夏の山陰行。

1982年8月 山陰本線 仁万付近

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