http://news.goo.ne.jp/article/kanagawa/region/kanagawa-34830354.html03月16日 神奈川新聞
昨年夏、相模原市児童相談所(同市中央区淵野辺)の女性職員が一時保護中の少女らを裸にして所持品検査をした問題で、市は15日、原因究明に当たった外部有識者の意見や市の再発防止策などをまとめた検証報告書を公表した。報告書は原因について、指示・命令を行う職員の実務経験が不十分だったことから現場職員に対して適切な指示が行えなかったと指摘している。
問題の所持品検査は、一時保護所内に置かれていた職員への要望などを書き込む用紙が紛失したことから子どもたちが隠し持っている可能性があるとして、児相職員が7〜15歳の少女9人に行われた。
報告書は、用紙の紛失が分かり、子どもたちのポケットの中を確認する方法を提案した職員に対し、指導的立場の上司が「不十分」と返答、さらに指示が適切ではなかったため、結果として子どもたちを裸にする所持品検査を実施することになったと結論付けた。
こうした指摘を踏まえた再発防止策では、職員らが抱える実務上の課題に適切に対応するため(1)経験豊富な外部専門家による指導を受ける体制を整える(2)衣服を脱がす所持品検査を原則廃止し、検査のやり方を早急にマニュアル化する−などとしている。
http://www.asahi.com/articles/ASHDG54N6HDGULOB00D.html 少女8人を全裸にして所持品検査 相模原市の児童相談所 2015年12月14日
相模原市は14日、市児童相談所(児相)で8月、女性職員が一時保護していた少女8人を全裸にして所持品検査を行っていたと発表した。記者会見で「人権侵害で遺憾」と謝罪した。
児相によると、所内にある意見箱に投入する用紙1枚がなくなったため、女性職員2人が8月、8~15歳の少女8人を風呂場の脱衣所に連れて行き、バスタオルで体を隠しながらも服を脱がせて検査した。用紙は見つからなかったという。
児相は「退所後の安全を脅かしかねない」として子どもに連絡先の交換を禁じ、紙類の管理を徹底していた。今春、子どもたちが連絡を取り合うメモが見つかり、紛失した用紙で連絡をとっている可能性があるとして、女性職員らが所持品検査を決めた。
検査当日の夜、1人の少女が「嫌だった」と別の職員に訴え、問題が発覚。児相は子供たちと、この少女の保護者に謝罪した。女性職員は「正しいやり方ではなかった」と話しているという。
感想;
マニュアルにしないと、善悪が判らないレベルの人々なのでしょうか?と思ってしまいました。
まだ善悪の判断が十分できない子どもたちを裸にするなど常識を疑います。
用紙の紛失が分かり、子どもたちを疑っています。それも問題です。まずは自分たちがどこかになくしたと疑うべきではなかったのでしょうか?
経験不足と言うより、人として常識がなかっただけ、それと上司の指示が適切でなかっただけのように思います。
ただ、他の職員が知り、謝罪されています。その点はまだよかったです。
起きた問題をどう対応するかが重要になります。関係者の指導などがきちんと行われていると良いのですが。