幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

「おばちゃん街道-小説は夫、お酒はカレシ-」 山口恵以子著 ”夢を持ち、努力し続ける”

2016-03-28 02:38:02 | 本の紹介
食堂のおばちゃんが「松本清張賞」を貰ったで話題になりました。
食堂のおばちゃんが文学賞受賞のタイトルはきっと話題になると思ったそうです。
TVや雑誌のインタビューには積極的に出て、本のPRに努めたそうです。

お見合いは33歳から初めて43回したそうです。結婚に至らなかったのは、ぜったい結婚したいとの強い意志がなかったからとのこと。

お見合いを始めた頃、「松竹シナリオ研究所研修生募集」の記事を雑誌「ケイコとマナブ」で見て、「これだ!」と思い、早速試験を受けて、松竹シナリオを研修生第24期生になりました。
基礎科修了後も、脚本で一向に芽が出ませんでした。先生から「筋書きを書くな、人間を描け」と言われました。そしてプロットライターとして売れっ子になりました。しかし、45,000円/1本では生活ができないなので、宝飾店の派遣店員の仕事は辞められませんでした。

父が85歳で亡くなった時、42歳でした。それから3年間途方に暮れて過ごしました。生まれて初めて、これからの自分の人生に不安を感じました。一人で渡って行かなくてはならない世間に怯えていました。派遣の切れ目で次の仕事を探していた時に社員食堂の調理補助パートの募集記事を見つけました。勤務時間は午前6時から11時までの5時間。時給1,500円。交通費全額支給。土日祝日休み。有給休暇・賞与あり。1日5時間働けば生活費が稼げるし、午後から始まる政策プロダクションの企画会議には全部出席出来ます。こんな美味しい話があるでしょうか。

49歳で作家デビューしましたが、50歳の手前から2年間本が書けなくなりました。55歳で松本清張賞を受賞して、執筆の依頼が来るようになり食堂は辞めました。

松本清張賞を受賞してからまるでオセロゲームのように、それまでの黒が白にひっくり返る状況を経験しました。食堂のおばちゃんも、大酒呑みも、お見合い43連敗も、マスコミ的にはすべて美味しいネタでそれで大きく取り上げていただいたわけです。

人間の悩みには二種類しかありません。
・どうでも良いこと
・どうにもならないこと

人間関係はご縁で始まり相性で続く。

人間はかっこ悪さから逃げている限り永久にカッコ悪いままです。カッコ悪さを引き受ける勇気を持てるか否か、そこに人間の真価g問われるのです。

努力の9割は無駄になります。でも、努力しないことには一歩も先へ行けません。継続と忍耐、これが大切です。

物語を書いて生きていくことが私の夢でした。夢が叶いました。今は夢の中にいます。

感想;
このエッセイは一週間ほどで書き上げたそうです。
書くことが大好きなのが伝わってきました。それとお酒が大好きなことも。
8~10時間毎日執筆に費やされているとのことです。

「山口百恵さんど同学年です。山・口・恵と三文字が一緒です。でも人生はまるで違っています。」
人と比較することでなく、自分の人生を生きることなのでしょう。

食堂のおばさんになる時、お母さんが「良かったね」と言ってくれたそうです。
「早稲田大学でたのに、食堂で働くなんて」とお母さんが言わなかったことが助けになったとありました。
親の希望は親の希望で、子どもの夢ではありません。子どもの人生ですから。