幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

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ばっちゃんは30年にわたり200人以上の少年に無償で手料理を振るまい続けた。 ”食べることの意味”

2016-03-05 14:34:26 | 生き方/考え方
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ばっちゃんは30年にわたり200人以上の少年に無償で手料理を振るまい続けた。
その理由を知って、あなたは心を打たれる。

広島・基町の「ばっちゃん」こと中本忠子(ちかこ)さんは、広島の元保護司です。中本さんは毎日、市営住宅の自宅で 多い時には3 升の米を炊き、小学生から21歳までの少年たち3〜10人に無償で食事を提供しています。 「広島のマザー・テレサ」と呼ばてれいる81歳の中本さんは、この「できたての食事」で30年以上にわたり、200人以上の子どもたちを支え続けてきました。

1934年、広島県・江田島で生まれた中本さんは、戦後若くして結婚。3人の息子を授かりましたが、3男が生まれたすぐ後に夫が他界。事務職の仕事をしながら子どもたちを女手ひとつで育てあげました。中本さんの生活に変化が訪れたのは1980年のことでした。当時、中学校のPTA役員をしていた中本さんは、知人の警察官に「保護司」をしてみないかと勧められたのです。保護司とは、犯罪や非行をした少年に生活上の助言や就労の援助・指導などを行い,その立ち直りを助ける地域ボランティアのことです。中村さんはその 2年後、1人の少年を担当することになりました。

この中学2年生の少年が院に入っていたのは、シンナーを買う金欲しさに空き巣をしたためでした。少年は中毒で歯はボロボロ、生気の失った目をしていました。何度も注意してもシンナーを手放すことができない少年に、中本さんはある日、「なんでそんなにシンナーばっか吸うの?」と尋ねたそうです。その時の少年の言葉が、中本さんに大きな衝撃を与えました。

「お腹が減ったのを忘れられるから」

戦争もないこの平和な時代にお腹を空かせている子がいるなんて、想像していませんでした。中本さんは、家で食事を与えられていないというこの少年に、この日から毎日食事を出すようになりました。やがてお腹が満たされるようになった少年はシンナーをやめ、そして同じような境遇の友人たちを中本さんのもとへ連れてくるようになったのです。

いつの間にか中本さんの自宅は、彼女を「ばっちゃん」呼ぶ子どもたちのたまり場となっていました。ご飯を食べに来るのは、さまざまな境遇にいる子どもたちでした。貧困家庭の子や、親が刑務所にいる子、虐待やネグレクトと向き合ってる子など、いずれも家で食事が満足に取れずにお腹を空かせ、愛情に飢えている子どもたちばかりでした。

中本さんは、お金のない少年たちに自分の生活費と貯金を切り崩して食事を与え続けました。不良っぽい少年たちが出入りしていることに対して地域からクレームが来ることがないよう、地域の清掃や町内会にも積極的に参加するようにしました。やがて活動の輪は広がっていき、近所の人々が調理を手伝ってくれるようになり、食費を集めるためのバザーに出す物を持ち寄ってくれるようになります。しかし広島市から財政支援を受けられるようになったのは、活動を初めてから10年近く経った頃だったそうです。

子どもたちに食事を食べさせるため「ばっちゃん」は休みも取らずに台所に立ち続けました。「空腹」が少年たちを非行に走らせてしまうと分かっていたからです。

「満腹になると子供達は気持ちが落ちつき、いらいらしない、切れない。切れる子というのは大体空腹で、お腹がすいていると犯罪に結びつく」

育ち盛りの子どもたちにとって慢性的な空腹感は耐え難いものです。食事が出せない日があると、その日誰かが万引きにに手を出してしまうのではないかと中本さんは心配でたまらなくなったそうです。「万引きは悪いこと、腹が減ったら家へ来なさい」そう言って子どもたちを招き、ご飯を食べさせ、話す場を与え、多くの子どもたちが立ち直っていくのを支え続けました。子どもたちにとって中本さんは安心の拠り所、まさに母親のような存在でした。

段々と支援の輪が広がり、2003年前からは自宅での食事提供と並行して食事会を開催するようになりました。毎月2日、広島市の公民館で開催されているこの食事会は、地域の人々と少年たちの出会いの場としても機能しているそうです。2015年には、NPO法人「食べて語ろう会」が設立。中本さんが高齢になった今、少年たちを支える活動を地域の人々に引き継いでもらうために設立したものでした。NPOのメンバーにはかつてのシンナー少年もいて、中本さんの活動を支援している元少年たちも多数います。また、30年以上にわたる活動が評価され、中本さんは、同年の11月に公益財団法人「社会貢献支援財団」から表彰されています。

中本さんの原点になっている、中本さんのお父さんの言葉がこちら:
「人間の優しさって言うのは見返りを求めたらいけない。見返りを求めるのは優しさじゃない」
中本さんの無私無償の愛は、今も多くの子どもたちを救い続けています。

中本さんの自宅には今も少年たちが訪れます。給食がない土、日、祭日は、昼前から食事を用意します。30年以上も子どもたちに食事と気楽にすごせる場を提供し続けている中本さんを、尊敬せずにはいられません中本さんは、現代の日本にもこのような子どもたちがいるという実態を伝えると同時に、必要な支援さえあれば子どもたちの未来も開けるということを教えてくれます。このような活動が全国各地にも広がっていくことを願うばかりです。温かいできたての食事の大切さを、改めて感じました。

感想;
食べる。お腹が満たされると余裕ができるのでしょう。
一緒に食べることもコミュニケーションでとても大切だったのだと思います。
そこでの一言、二言。その交流を通して気持ちをわかってくれる人がいる。
それも大きいのだと思います。
食べ物を食べると幸せを感じるホルモンが出ているそうです。