幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

「貧困世代 社会の監獄に閉じ込められた若者たち」藤田孝典著 "貧困の連鎖&努力が報われない社会”

2017-07-23 08:38:28 | 本の紹介
ブラック企業でうつ病を患った富田さん(27歳男性)
 高校卒業後、都内の居酒屋で勤務を始めた。最初は頑張って働くことができた。店の利益が減り出してから、上司から「顧客をなるべき集めるように!宣伝や広報を練る間も惜しんで考えるように!」と命じられた。最初は期待に応えられたが、やがて何度努力を重ねても失敗を繰り返してしまい、大きなストレスや悩みを抱えてしまった。
朝起きられず、寝坊をして仕事に遅刻するユニなった。「サボってないで早く仕事に来い。気持ちの問題だ」と電話で怒鳴られても、身体が動かないんです。起きられないんですよ。
薬を飲んでいないと気持ちが落ち着かず、死にたい気持ちが出てきてしまいます。早くもう一度働きたいとあせる気持ちもあったんです。それでますます悩みました。
富田さんは1年間休職しても、結局復職することができず、医師の助言どおりに、退職した。治療に専念するため、無職の状態である。

奨学金を借りて大学に進学する学生の多くも、家族による学費負担や仕送りが十分に期待できない状況にある。

生まれ持った運できまってしまう。
現在の若者の「しんどさ」を見る際に、「ジニ係数」(所得や資産の不平等)や相対的貧困率が高まっていることが特徴的である。
生まれつき資産の蓄えられた家庭に生まれるか否かによって、「持っている人」と「持っていない人」が固定化している。つまり、努力すかしないかに関係なく、人生の大筋は生まれ持った運で決まってしまい、そこから脱却することは容易ではない。努力で何とかなる、頑張れば報われるという時代ではなくなっているのではないだろうか。

2012年のデータでは、奨学金利用者は、大学生の52.5%で半数を超えています。奨学金は給付型ではなく貸与型のうえに、90年代は8割が無利子貸与だったのが、今は7割以上が有利子貸与で借りています。2012年時点で、日本学生支援機構の奨学金返還を延滞した人は、33万人を超えています。滞納額は900億円にのぼる。

首都圏・関西圏の8都府県に住む、年収200万円未満しかないワーキングプアと呼ばれる層の若者たち(20歳~39歳の未婚者)に対して、インターネットを通じてアンケートを行った。
非正規雇用が47.1%、無職が39.1%であり、正規雇用はわずか7.8%にすぎないという衝撃の事実だった。彼らのうち親と同居しているのは77.4%であり、実に4人に3人が実家を出られない状況に置かれている。住居費の負担が大きいため、貧困世代は実家に住み続けざるを得ないというのだ。

ユニオンには、入会費1,000円と月額の組合費を学生なら300円、社会人なら1,000円払ってもらい組合員になってもらう。そのあと一緒に話し合い、法的な助言も含めて申し入れ書を作成します。そして会社に持っていきます。責任者へ手渡したら、次は団体交渉の日時の設定に入ります。明らかに違法な場合はすぐに要求が通ったり、改善に至ることが多いです。違法で派内が改善が必要な場合は、粘り強く交渉していくのです。

感想
日本の将来を担う若者が苦しんでいます。
70万人の若者が引きこもり(女性は数字に表れ難いのでもっと多い)と言われています。
母子家庭の1/6が貧困層(世帯の平均収入の半分以下)と言われています。
年金を支える若者が、社会から支えて貰えないと生きられない状況になっています。

若者の苦しみはボディブローのように日本社会を苦しめます。
今政治がやるべきことをやらないと、日本がおかしくなってしまいます。
もうおかしくなっているのかもしれません。
何が優先順位が高い案件から、安倍首相はご存知なのでしょうか?
安倍首相を選んでいる自民党はどう考えているのでしょか?
保育所の待機待ちをゼロにする目標も2年先送りになりました。