https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171008-00000011-kobenext-bus_all 10/8(日)
アルミと銅製品の性能データの改ざんが発覚した神戸製鋼所は、過去にも深刻な法令違反や不正が発覚し、トップの辞任に発展したこともある。昨年のグループ会社でのデータ改ざんを受け、神戸製鋼は川崎博也会長兼社長の指示で今年5月、社員の行動規範を改めて定めたが、負の連鎖は止められなかった。
神戸製鋼は1999年、総会屋への利益供与が発覚。金銭提供などの商法違反で、元役員らが有罪判決を受けた。この事件では専務ら3人と、利益供与当時の会長だった亀高素吉相談役が辞任した。
2006年には、神戸、加古川両製鉄所で環境基準を超える窒素酸化物などを含むばい煙を排出しながら、測定データを改ざんしていた不正が発覚。排ガスの基準値が超えそうになると、担当者が自動記録装置の記録ペンを手で浮かせて印字できないようにするなど悪質な手口も明らかになった。
09年には、加古川製鉄所、高砂製作所のほか、今回のアルミ製品不正も発覚した長府製造所(山口県下関市)で、地方議員の後援会に政治資金規正法が禁じている寄付をしていたことが明らかに。当時の犬伏泰夫社長と水越浩士(こうし)会長の辞任に発展した。
13年に川崎氏が社長となってからも、16年にグループの神鋼鋼線工業(尼崎市)の子会社で、日本工業規格(JIS)を満たしているように試験値を改ざんしていた問題が発覚。川崎氏は法令順守の徹底を一番の経営課題に挙げ、今年5月には行動規範「KOBELCOの6つの誓い」を公表。誓いには「法令、社内ルール、社会規範を遵守(じゅんしゅ)することはもちろん、高い倫理観とプロとしての誇りを持って、公正で健全な企業活動を行います」とうたった。企業風土を変えられなかった経営陣の責任が問われそうだ。(高見雄樹)
感想;
http://www.kobelco.co.jp/about_kobelco/csr/ksl_csr/index.html
コンプライアンス体制
神戸製鋼は、取締役会の諮問機関として「コンプライアンス委員会」を設置しています。社長を委員長とする社内委員3名に対し、公正中立な立場の社外委員が5名と過半数を占める同委員会では、コンプライアンス活動計画の立案および進捗状況の確認、「内部通報システム」への通報事案に関する審議などを行っています。
また、「全社コンプライアンス総括取締役」「全社コンプライアンス担当役員」、専門部署としての「法務部コンプライアンス統括室」を設置し、事業部門の企画管理担当部署や各部署に設置する「コンプライアンス責任者」と連携しながら取り組みを行っています。
日本電産社長 永守重信氏
「病は気からと言うが、企業もおかしくなるのは社員の心や経営者の心情からだ。まず心を治さないと会社はよくならない。企業再建で感じるのは社員の心が病んでいることだ。社員の心が病むのは経営者に問題があるからだ。経営者に問題があると、社員の士気はどんどん落ち、品質やサービスの質が低下する。経営者への不満と不安の繰り返しで業績はさらに落ちて行く。
会社は立派なコンプライアンス方針とガバナンス体制を敷いています。
しかし、大きなコンプライアンス違反が何度も起きています。
社員が好きで違反をするでしょうか?
しません。
必ず上司の指示があります。
ではその上司が好きで違反をするでしょうか?
しません。
ではなぜ、違反をするのでしょうか?
それは別に業績に対する厳しい締め付けがあるからだと思います。
それを達成できないと厳しく評価される風土、トップの考え方があるからだと思います。
それをいみじくも、日本電産創業者の永守重信が言われています。
社員の一人がおかしくなっても、それは大きな影響を与えません。
トップの一人がおかしくなると、会社がおかしくなります。
そのことに気づかないトップが多いのでしょう。
業績で厳しく締め付けると、マネイジメントはその業績を重視してしまいます。
その典型が最近では東芝だったように思います。
トップの経営判断ミスの業績悪化を隠すために、部下に無理な利益創出を強いました。
それがコンプライアンス違反になっていきました。
日産の無資格検査員も同じだと思います。
トップがそこに気づかないと、立派なコンプライアンス方針とガバナンス体制があっても絵に描いた餅でしかありません。
その前は三菱自動車、スズキ自動車、海外ではVWでのデータ偽証がありました。
アルミと銅製品の性能データの改ざんが発覚した神戸製鋼所は、過去にも深刻な法令違反や不正が発覚し、トップの辞任に発展したこともある。昨年のグループ会社でのデータ改ざんを受け、神戸製鋼は川崎博也会長兼社長の指示で今年5月、社員の行動規範を改めて定めたが、負の連鎖は止められなかった。
神戸製鋼は1999年、総会屋への利益供与が発覚。金銭提供などの商法違反で、元役員らが有罪判決を受けた。この事件では専務ら3人と、利益供与当時の会長だった亀高素吉相談役が辞任した。
2006年には、神戸、加古川両製鉄所で環境基準を超える窒素酸化物などを含むばい煙を排出しながら、測定データを改ざんしていた不正が発覚。排ガスの基準値が超えそうになると、担当者が自動記録装置の記録ペンを手で浮かせて印字できないようにするなど悪質な手口も明らかになった。
09年には、加古川製鉄所、高砂製作所のほか、今回のアルミ製品不正も発覚した長府製造所(山口県下関市)で、地方議員の後援会に政治資金規正法が禁じている寄付をしていたことが明らかに。当時の犬伏泰夫社長と水越浩士(こうし)会長の辞任に発展した。
13年に川崎氏が社長となってからも、16年にグループの神鋼鋼線工業(尼崎市)の子会社で、日本工業規格(JIS)を満たしているように試験値を改ざんしていた問題が発覚。川崎氏は法令順守の徹底を一番の経営課題に挙げ、今年5月には行動規範「KOBELCOの6つの誓い」を公表。誓いには「法令、社内ルール、社会規範を遵守(じゅんしゅ)することはもちろん、高い倫理観とプロとしての誇りを持って、公正で健全な企業活動を行います」とうたった。企業風土を変えられなかった経営陣の責任が問われそうだ。(高見雄樹)
感想;
http://www.kobelco.co.jp/about_kobelco/csr/ksl_csr/index.html
コンプライアンス体制
神戸製鋼は、取締役会の諮問機関として「コンプライアンス委員会」を設置しています。社長を委員長とする社内委員3名に対し、公正中立な立場の社外委員が5名と過半数を占める同委員会では、コンプライアンス活動計画の立案および進捗状況の確認、「内部通報システム」への通報事案に関する審議などを行っています。
また、「全社コンプライアンス総括取締役」「全社コンプライアンス担当役員」、専門部署としての「法務部コンプライアンス統括室」を設置し、事業部門の企画管理担当部署や各部署に設置する「コンプライアンス責任者」と連携しながら取り組みを行っています。
日本電産社長 永守重信氏
「病は気からと言うが、企業もおかしくなるのは社員の心や経営者の心情からだ。まず心を治さないと会社はよくならない。企業再建で感じるのは社員の心が病んでいることだ。社員の心が病むのは経営者に問題があるからだ。経営者に問題があると、社員の士気はどんどん落ち、品質やサービスの質が低下する。経営者への不満と不安の繰り返しで業績はさらに落ちて行く。
会社は立派なコンプライアンス方針とガバナンス体制を敷いています。
しかし、大きなコンプライアンス違反が何度も起きています。
社員が好きで違反をするでしょうか?
しません。
必ず上司の指示があります。
ではその上司が好きで違反をするでしょうか?
しません。
ではなぜ、違反をするのでしょうか?
それは別に業績に対する厳しい締め付けがあるからだと思います。
それを達成できないと厳しく評価される風土、トップの考え方があるからだと思います。
それをいみじくも、日本電産創業者の永守重信が言われています。
社員の一人がおかしくなっても、それは大きな影響を与えません。
トップの一人がおかしくなると、会社がおかしくなります。
そのことに気づかないトップが多いのでしょう。
業績で厳しく締め付けると、マネイジメントはその業績を重視してしまいます。
その典型が最近では東芝だったように思います。
トップの経営判断ミスの業績悪化を隠すために、部下に無理な利益創出を強いました。
それがコンプライアンス違反になっていきました。
日産の無資格検査員も同じだと思います。
トップがそこに気づかないと、立派なコンプライアンス方針とガバナンス体制があっても絵に描いた餅でしかありません。
その前は三菱自動車、スズキ自動車、海外ではVWでのデータ偽証がありました。