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日産、問題発覚後も無資格検査=一部工場で ”ガバナンス体制? 風土?”

2017-10-18 09:25:55 | 社会
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171018-00000020-jij-bus_all 時事通信社 10/18(水)

 日産自動車が無資格の従業員に新車の検査をさせていた問題で、9月に問題が発覚した後も、一部の工場で無資格検査が続いていたことが18日、分かった。日産は各工場で改善策を講じたと説明していたが、ずさんな管理実態を改めて示す形となった。

 日産によると、無資格検査が続いていたのは子会社の日産車体湘南工場(神奈川県平塚市)。日産が設置した社内調査チームが11日に同工場の実態を調べ判明した。 

感想
日産自動車のガバナンス体制は一体どうなっているのでしょうか?
禁止する通達は出されなかったのでしょうか?

また、社長が記者会見で謝罪した後も、資格のない検査員での検査を指示するマネイジメント層、かつ、その指示に従う社員、コンプライアンス遵守の風土がないと言われても仕方がないようです。
立派なコンプライアンス指針とコンプライアンス委員会はまったく機能していなかったことになります。

心配なのは、このような組織、風土の会社は他のところでも同じようなコンプライアンス違反をしている可能性があります。
また、品質のところでも虚偽データがないのかどうか?
排ガスデータは?大丈夫か。
規格に不適合な資材を使っていないか。
不安がいっぱいです。
つまり、今回の問題の大きいところは、無資格者の検査の問題と言うより、日産自動車の体質と経営者と社員が大丈夫か?、その会社の製品は大丈夫か?が問われています。
そこまで危機意識を持たれているとよいのですが。
ゴーンさんは表舞台に出て来られませんが、どう思われ、どう対処されるのでしょう?

校長「トラブルない」発言、遺族の抗議で撤回 中2自殺 ”副担任、担任、教頭、校長一人でもまともな人がいれば防げたかも”

2017-10-18 09:03:33 | 社会
http://www.asahi.com/articles/ASKBK6302KBKPGJB00V.html 山田健悟 2017年10月17日

 福井県池田町立池田中学校(生徒数40人)で今年3月に2年の男子生徒(当時14)が自殺した問題で、自殺直後に開いた保護者説明会で校長が「トラブルはなかった」と説明し、遺族の抗議を受けて改めて開いた説明会で不適切な指導を認めていたことがわかった。
「聞いた人が身震いするくらい怒られていた」 中2自殺
小6から確執、「副担任代えて」母は訴えたが 中2自殺
 学校や遺族によると、生徒の自殺を受けた3月の説明会で、堀口修一校長は「学校でのトラブルはなかった」という内容の説明をしたという。だが、男子生徒は家族に副担任から叱責(しっせき)を受けていたことなどを打ち明け、母親も学校側に副担任の交代を申し入れていた。
 母親は、別の保護者からその発言を聞き、「息子は副担任のことを嫌だと言っていたのに」と不信感を抱いたという。
 その後、有識者らによる調査委員会の立ち上げが決まった際、遺族側は町教委などに「校長の発言を訂正してからでないと、(調査委の設置は)『はい』とは言えない」と抗議。その後の職員の聞き取りなどの調査の結果を踏まえ、学校は5月に改めて説明会を開き、堀口校長は3月の発言を撤回。学校の体制や指導に問題があったことを認めたという。母親は取材に、「学校は責任について本当に分かっているのか」と批判した。
 堀口校長は17日、朝日新聞の取材に対し、「初期対応でご遺族の気持ちを思いやった対応をすべきだったと反省している」と話した。(山田健悟)

感想
報道が正しいとすると、副担任は論外で、人間性に欠陥があるのでは? 
精神的に病んでいるの?と思ってしまいます。

担任は申し訳ないが、危機管理能力ゼロなのでは?
自分で出来ないなら、教頭、校長に報告すべきです。

ただ、校長も問題が多くありそうです。
虚偽の報告で乗り切ろうとしていて、真摯な態度が感じられません。
叱責の現場を目撃していたとの報道もあります。
この中学校は他にもいじめがあったのでは?
たまたま自殺者が出たから問題になっていますが・・・。

この中学は、普通のまともな先生がいないのか?と思ってしまうほどです。
池田町は山奥の町ですが、身内ばかりで言えない風土があったのでしょうか?
採用もコネで、問題ある人を採用しているのではないかと疑りたくなってしまいます。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171017/k10011180801000.html
福井 男子中学生自殺報告書全文に書かれていたこと 10月17日

ことし3月、福井県池田町で男子中学生が自殺した問題で、NHKが入手した、町の教育委員会が設置した第三者委員会の報告書の全文には、男子生徒が優しい子だったという評判のほか、亡くなる前に、周囲に死にたいと話していたことなど、公表された報告書の要約には書かれていない内容も記されていました。

「優しい子」という評判

報告書の全文では、冒頭部分に亡くなった男子生徒について、「宿題を忘れることが多かった」などと記す一方で、「ほかの生徒が嫌がる場所を掃除したり、伴走ボランティアで、いすに座ったランナーに腰を低くして接するなど、優しい子だった」という教師からの評判が書かれています。そのうえで、具体的な経緯について、次のように記しています。

1回目の登校渋り
男子生徒が最初に登校をいやがったのは、去年の5月26日でした。生徒は「学校に行きたくない」と話し、その理由について「副担任が宿題の未提出の理由を言い訳だとして聞いてくれない」などと述べたため、母親は学校を休ませました。

身震いするほど怒られる
男子生徒は、後期に生徒会の副会長に選ばれました。10月9日、池田町で開かれたマラソン大会で生徒は伴走ボランティアの実行委員長に立候補して選ばれましたが、大会当日のあいさつの準備が遅れたことなどを理由に校門の前で担任に大声でどなられました。

見ていた別の生徒は「聞いている人が身震いするくらい怒っていた。すごい怒っていた。かわいそうだと感じた」などと話しています。

報告書の全文には、怒られている時に男子生徒が担任の目を見て黙っていたという様子も記されています。

土下座しようとする
11月18日、男子生徒は課題が未提出だったため、副担任から呼ばれました。生徒は提出が遅れたのは生徒会や部活動のためだと説明しましたが、副担任は「宿題ができないなら、やらなくてよい」と言い、生徒は「やらせてください」と話して土下座しようとしました。生徒は、そのあとトイレに入ったまましばらく出てきませんでした。

担任「お前辞めてもいいよ」と叱責
ことしの1月か2月ごろ、男子生徒は、毎月1度開かれていた生徒会の日に職員室の前で担任から「お前辞めてもいいよ」と大きな声で叱責されました。その原因は明らかになっていないとしています。
忘れ物で怒られる
男子生徒は生徒会の役員として、卒業生を送る会の企画や運営を行う立場で合唱の練習では歌詞カードをほかの生徒に配る担当でした。

しかし2月上旬ごろ、男子生徒が歌詞カードを忘れ、練習ができなかったため担任から強い叱責を受けました。見ていた生徒は「言い方がひどかった」、「男子生徒は下を向いていて暗い感じだった」と話しています。

2回目の登校渋り
ことし2月21日、男子生徒は「学校に行きたくない」と話し、母親から担任に連絡がありました。生徒は「国語の宿題の件で副担任から怒られた。副担任は何を言っても言い訳と決めつける。担任にも未提出物について強く怒られた。どうしていいかわからない」と話しました。
早退を申し出「学校で嫌なことあった」
3月6日、男子生徒は担任から課題の未提出について指導を受けました。生徒は保健室に来て「学校で嫌なことがあったので早退したい。理由は言いたくない」などと話しました。

3回目の登校渋り
その翌日の3月7日、男子生徒は朝、起きると母親に「学校に行きたくない」と訴えました。母親がその理由を尋ねると生徒は「僕だけ強く怒られる。どうしたらいいのかわからない」と泣きながら話しました。

過呼吸を訴えるも、担任は放置
3月13日、男子生徒は副担任に「宿題を出せません」と話しました。副担任がその理由を聞くと生徒は泣き出し、過呼吸だと訴えました。副担任は担任に家庭に連絡するかどうか相談しましたが、担任は報告の必要はないと考え、連絡をしませんでした。

転落死
その翌日の3月14日、男子生徒は午前8時ごろに登校しましたが、その後、敷地内で倒れているのが見つかり死亡が確認されました。

「死にたい」と漏らす
報告書の全文では、男子生徒がみずから死を選ぶような様子について、家族が事前には全く感じなかったという話が紹介されている一方で、時期や内容を明らかにできなったとしたうえで、男子生徒が周りの生徒たちに「自分から死にたい」と言っていたとか、「ずっと死にたい」と話していたという報告が寄せられていることも記されています。

https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20171018k0000m040179000c.html
<福井・中2自殺>校長や教頭が叱責やしつこい指導目撃 (毎日新聞)

 ◇校長は記者会見では「把握せず」 調査委の報告書で判明
 福井県池田町の町立池田中学校(生徒数40人)で今年3月、2年の男子生徒(当時14歳)が校舎3階から飛び降り自殺した問題で、生徒が担任から大声で叱られたり、副担任から理詰めでしつこく指導されたりしている場面を、校長や教頭が目撃していたことが分かった。毎日新聞が入手した有識者による調査委員会の詳細な報告書で判明した。調査委は「問題意識を持っておらず、管理職としての職責を果たしたとは言えない」と厳しく断じている。堀口修一校長は15日の記者会見で「(報告がなく事態を)把握していなかった」と述べていた。【立野将弘、大森治幸、近藤諭】

 報告書は9月26日付で57ページ。それによると、校長は男子生徒が3月上旬から朝のあいさつ運動に来なくなったことに気づいており、校長も教頭も担任が大声で男子生徒を叱る場面を見たことがあった。教頭は副担任の男子生徒に対する指導を何度も見ており、指導の融通の利かなさを認識していた。これらの事実から調査委は「男子生徒が担任と副担任から指導・叱責される状態が続いており、問題がないか疑問を持つのは自然。報告がなくとも実情を調査すべきだった」としている。

 また、担任や副担任による指導・叱責は職員室でも行われ、特に担任の大声での叱責は他の教員も認識していた。担任に「そんな強い口調で言わないといけないのか」と聞いたり、「指導が伝わっていない」と心配したりする教員もいたという。

 大声での指導について担任は同僚に「それだけ(生徒に)言わないと分からない」と話し、「指導方法を考えないといけない」と指摘を受けても「手加減している」と発言していた。

 報告書は、担任や副担任のこうした叱責による精神的なストレスなどが自殺の原因となったと認定している。

 自殺後の学校の対応についても検証。直後は遺族に十分な説明がなかったが、自殺から13日後に校長が遺族のもとを訪れ、「学校で起きたことは私の全責任」と謝罪したとしている。

 男子生徒の自殺を受け、県教委は17日、敦賀市で緊急の研修会を開催。県内の国公立学校の校長ら約650人が参加し、冒頭で黙とうした。

「会社の中の困った人たち 上司と部下の精神分析」M・ケッツ・ド・フリース著 ”精神面で問題を抱えている上司”

2017-10-18 02:45:15 | 本の紹介
キルケゴール
「人生の悲劇は、それを後ろ向きにしか理解できないのに、前向きに生きなければならないことだ」

・リーダーシップとは、やりたくないことでもやる気にさせて、もとはやりたくなかったことを好きにさせる能力のことである。(ハリー・トルーマン)

・われわれはみな虫けらである。ただしその中で、私はきっと光を放つホタルなのだと思う。(ウィンストン・チャーチル)

・秩序からは習慣が生まれるが、混沌からはしばしば生命が生まれる。(ヘンリー・アダムス)

・私たちはある文化の中に生きており、その文化が必然的に私たちの想像力を形づくり、創造力の限界を定める。文化によって私たちはある一定のあり方で行動し、考え、感じるのだから、それに矛盾したりそこから逸れたりするような行動や考え方や感じ方をすることは、私たちにとってはほとんど不可能なのである。

・自分と違う人間や自国と違う国、自分のと違う主義なしには、人間は幸せになれない。

・ときどき振り返って、誰かが自分についてきているか確かめるがよい。

・忘れがちなのは、成功に溺れることである。それは傲慢と自己満足に至る道であり、結局はそれが失敗の原因となるのである。

・成熟とは、未読でいる能力のことである。

・道をまちがっているときに走っても仕方がない。ドイツの諺

・自らの情熱に従って行動するときこそ、人間は真に偉大になれる。(ベンジャミン・ディスプレイリ)

・どんな人間にも、どこかまともなところがある。(ロバート・ルイス・スティーブンソン)

・愛されたいと必死に願っている人もいる。この感情は、自分はけっして愛されないという確信をともなっている。このような人は常に拒絶の恐怖に襲われている。孤独感に帰属感を求める人もいる。このような人は親密さに関して慢性的な問題を抱えている。

 最後に、これも大切な点だが、自分は精神病ではないかという恐れを抱くことも、何かがおかしくなる前兆である。怒りや罪悪感、敵対心、うつなどの感情が慢性的に続くときも問題である。とくに問題なのが、心の中の何かが死んでいるという感情で、この感情をずっと抱えたままの人もいる。

 理論的には、健康な人ならば、ここに挙げた指標のすべてを自分の心の中に認め、それに向き合うことができる。つまり、一番大切なのは、自分自身を観察し、分析する能力だということである。しかし現実的には、ほとんどの人は常に走り続ける傾向がある。これは「躁的な」防衛とも呼べる現象だが、身体的にあるいは精神的にじっとしていることができず、立ち止まって、自分の行為を内省っすつという能力がほとんどないのである。あたかも、自分のパンドラの箱を開けてしまったら、そこに自分の見たくないものを見てしまうのではないかと恐れているかのようである。

感想
パワハラがなくならない。
パワハラする上司はある面、精神面で問題を抱えている人なのでしょう。
電通の高橋まつりさんを自殺に追い込んだ上司も精神面で問題を抱えている人なのではないでしょうか?

福井県池田町の中二生が副担任の先生の虐めで自殺しました。
詳しくはわかりませんが、この副担任は精神面で問題を抱えているのではと思ってしまいました。
子どもを過呼吸を起させるまで叱って、かつそのことを学校の教頭、校長には報告せず、家族にも報告していませんでした。
過呼吸まで起こさせて、これが先生と言えるのでしょうか?
逃げ隠れせずに記者会見できちんと説明をして欲しいものです。





“詩織さん”から伊藤詩織へ 本人が語った、今著書を出版する理由 "Black Box"

2017-10-18 02:18:08 | 社会
https://news.yahoo.co.jp/byline/ogawatamaka/20171016-00076896/小川たまか 10/16(月)

『Black Box』(伊藤詩織/文藝春秋)
 私が伊藤詩織さんに初めて会ったのは、今年の2月初旬のことだ。彼女はある海外メディアの記者と2人で、日本で取材を行っていた。
「性被害は、被害に遭った人が話さないとなかったことになってしまう。話したくない人に無理をさせることはできないけれど、話せる人は話すことがとても重要」
 記者と詩織さん、私の3人でそんな話をしていたときだったと思う。詩織さんが少し黙ったあと、自分の身に起こったことを、記者と私の両方にわかるよう、英語と日本語で話し始めた。
 性暴力の取材をしていると、「誰にも言ったことがないけれど、実は私も」と告白されることがしばしばある。だから私は彼女がそのときに初めてそれを話しているのかと思ったが、よく聞いてみると、それまでの約2年間この問題のおかしさを訴え続け、メディアにもすでに話をしていたことがわかった。
 その後、5月10日発売の「週刊新潮」が事件を報じ、5月29日には詩織さん自身が司法記者クラブで記者会見を行った。会見は、準強姦容疑で書類送検された男性が不起訴となったことを検察審査会に異議申し立てするものだった。しかし、この申し立ては実らず、9月22日に「不起訴相当」の判断が出たことが報道された。9月29日のイベントで詩織さんは民事訴訟を起こすことを明らかにしている。
 そして先週末、文藝春秋から『Black Box(ブラックボックス)』というノンフィクションが発売されることが発表され、今週から書店に並ぶ。事件について、ジャーナリストである詩織さん自身が取材と調査を行った一冊だ。これまで家族の意向から伏せてきた名字を、この本では明らかにしている。彼女はどんな思いでこれを綴ったのだろう? インタビューを申し込んだ。

■「発信する側に戻りたい」
――これまで伏せてきた名字を明らかにすると知ってうれしいです。ジャーナリストとしてこれからも活動していく詩織さんが、いつまで「詩織さん」でいればいいのだろう?と思っていたので。
詩織:家族には申し訳ないと思う気持ちはあります。ギリギリまで悩んだけれど、名前だけの表紙を想像して「やっぱり違う」と思いました。でも、「詩織さん」でメディアに出たら、みんな「詩織さん」って呼んでくれて、これまで日本では「伊藤さん」って呼ばれることが多かったので、それはうれしかったですよ(笑)。
――出版の話はいつからあったのですか?
詩織:記者会見の後に話をもらいました。本はいずれ書きたいと思っていたけれど、ゆっくりプロセスを踏んでと思っていたので、まさか今書くとは思っていませんでした。躊躇していたら編集者の方が、「詩織さんは今このトピックについて扉を開けたから、今なら人が聞いてくれる。伝えたいことを言うのは今が一番効果的」と言ってくださった。本当はもう自分の仕事に戻りたいとも思っていました。書かれる方ではなくて発信する方に戻りたいと。でもそう考えたら、これも自分の仕事の一部かなと。

9月23日に都内で行われたイベントで
――「不起訴相当」の報道が出た翌日に、性暴力被害の当事者団体「Spring」のキックオフイベントに来てくださいましたね。※イベントの詳細記事はこちら
詩織:夜中に海外へのスカイプ取材が2件あって、寝ないで行ったんですよ(笑)。メディアの人に囲まれるだろうから出ない方がいいと言われたけれど、私はどこに出ても話すことは変わらないからと思って行きました。

■中学時代に1年以上の入院生活
――本の中では生い立ちも語られています。私はこれまでの数カ月間で「こういうかたちで社会に問題提起できる人は、どんな育ち方をしてきたのだろう」と思っていたので、この部分がとても興味深かったです。
詩織:編集者の方にも、「どうしてあの会見ができるのか、それを世間の人は知りたいと思う」と言われました。私も自分でドキュメンタリーを撮るので、そうだろうなと。詮索されるのはすごく嫌だとも思ったけれど、結局初稿からほとんど削っていません。全部真実しか書いていないから気が楽です。
――中学校時代に1年間以上入院生活を送ったことが一つの転機になったと書かれています。その後退院してからは老人ホームなどでのボランティアが楽しかったと。
詩織:隣の病室に昨日いた人が今日いない。こんなに簡単に命が亡くなってしまうと考えたときに、それまでの学校生活の複雑さがバカバカしくなって。院内学級がすごく楽しかったというのもあります。何の競争もなくて自分でいるだけでいい。生きているだけでいい場所でした。学校に戻ったときに、もう進学をどうするかとかに興味がありませんでした。もともと合わなかったのだと思います。入院中はしょっちゅう倒れていたから、頭を打ちすぎてこんなになってしまったのかな(笑)。

■性犯罪は「よくあることだから難しい」?
 10代半ばで決断し、渡米。その後も留学し、NYの大学でジャーナリズムを学んだ。ジャーナリストとしての道を模索する中で、いったん日本に戻った際に、事件が起こった。2015年4月3日のことだ。
 彼女の身に起こった事件。逮捕状は執行直前に「上」からの連絡で取り消しとなり、書類送検後は監視カメラの映像や第三者の証言がありながらも嫌疑不十分で不起訴となっている。男性が政権と近しいジャーナリストだったことから、何らかの便宜があったのではないかという疑惑が持ち上がり、大きな話題となった。
 しかし、この事件はもう一つの問題点も提示している。性犯罪の立証が難しい現状があることだ。詩織さんは、最初に駆け込んだ警察で警察官から「よくあることだから難しい」と言われている。これは男性がどんな人物かを警察が知る前のことだという。日本では、知人と飲食した際に意識を失い、そのまま強姦されることが「よくあること」で、捜査は「難しい」のだろうか。性犯罪は知り合いから被害を受けることも多い犯罪であるにも関わらず、知り合いからの被害は特に立証しづらいという壁がある。性犯罪に関するこの問題点は、実はこれまでも繰り返し指摘されてきている。
――政権と絡む疑惑の方に注目する人が多いのかもしれませんが、私はこれまで性暴力について取材をしてきているので、もう一つの方の問題について聞きたいです。詩織さんはインタビューなどでも、今年110年ぶりに大幅改正された性犯罪刑法の問題について触れていました。性犯罪における捜査や司法の問題点に気付いたのはいつ頃からですか?
詩織:最初からずっと思っていました。捜査員の人になんでそんなに捜査したくないのかと聞いたら、立証が難しいからと。「自分も検察官と被害者との板挟みで苦しいんだ」と打ち明けられたこともありました。これは法律の問題だなと。法律が捜査に反映しているんだなと思いました。

■「今勝とうと思わないで、生き続けて」
 強制性交等罪(旧強姦罪)には「暴行脅迫を用いて」という定義がある。しかし裁判では暴行脅迫があったことの立証が難しいことも多く、これを見越して起訴が断念されることがある。
 また、準強制性交等罪(旧準強姦罪)は「心神喪失・抗拒不能」の状態に乗じたり、その状態にさせて、という定義があり、これも立証の難しさがつきまとう。詩織さんの事件では、2人を乗せたタクシー運転手の証言や監視カメラの映像から詩織さんがほとんど意識のない状態だったことが明らかとなっているが、事件の現場は密室だった。

性暴力と刑法を考える当事者の会が制作した「ここがヘンだよ日本の刑法(性犯罪)」
 性犯罪事件に詳しい雪田樹理弁護士は詩織さんの事件について、こう話している。
 「レイプドラッグを使用していなかったとしても、意識朦朧とした女性と性行為をしたのですから、抗拒不能に乗じて性交をしたといえる可能性があります。ですが、密室での出来事であるため、抗拒不能の状態にあったかどうかを客観的に立証できず、また、『抗拒不能状態に乗じたつもりはない』『同意の上でのことと思っていた』と加害者が弁解すれば、『故意がない』ので不起訴にする。それが検察の現状だと思います」※コメントの全文はこちらの記事。
――被害を話しづらいと感じる人もいるし、被害の立証も難しい。本当に暗数の多い犯罪だと思います。
詩織:(カウントされていない被害は)たくさんあると思います。私に協力してくれる人たち、どうしてこんなに熱心にやってくれるのだろうと思っていたら、それぞれ何かしらの(被害)経験を持っている方も多くて。やっぱりそうだったのかと思います。こんなにも多いのかと。同じような被害に遭った人のひとりは、「今勝とうと思わないで、生き続けて」と言ってくださいました。

■レイプドラッグ、海外のことではない
 詩織さんはレイプドラッグを使われた可能性を疑い、詳しい専門家らに取材。『Black Box』で取材した内容を示している。
 日本ではまだ「レイプドラッグ」の存在を知らない人も多いが、今年7月には、仕事の打ち合わせ中に女性に睡眠薬入りの飲み物を飲ませ、強姦した男が懲役5年の実刑判決を受けている。
 特定の薬物を指すわけではなく、意識を失わせる目的で用いられるものの総称。レイプ目的で過度にアルコールを摂取させることも「レイプドラッグ」であると言う人もいる。

「週刊朝日」(10月20日号)レイプドラッグが使われた事件の詳細が報じられている
――「レイプドラッグ」という名称を知っていても、外国で使われるものというイメージを持っている人も多いと思います。
詩織:私も海外のことだと思っていました。検査ができなかったので結論は出せませんが、なんでこんなに(ぷっつりと)記憶がないのだろうと思ったときに、その可能性をすぐには思いつかなかった。認知や教育の問題だと思います。レイプドラッグについて取材したことを本に書くと、情報を悪用する人が出るかもしれないとも思いましたが、知らない方が怖いと思ったので書きました。
――日本ではまだ、性被害やレイプドラッグなどの検査について、きちんとした対応の取れる機関が少ないです。また、国連が女性人口20万人に1つは必要と唱えるワンストップセンター(性暴力被害の緊急対応を行う施設)もまだ全国に40カ所ありません。
詩織:被害後に電話で相談した性暴力に特化したある機関からは、「こちらに来て面談しないと何の情報も教えられない」と言われました。緊急でどんな処置をすれば良いかだけでも教えてもらいたかったのに、それも電話ではできないと言われた。(ワンストップセンターやレイプドラッグの検査ができる機関は)これから増えてくると思いますが、現状を海外の人に話すと、これが先進国かと驚かれます。こんなにテクノロジーの進んだ国で、どうしてここまで遅れるのかって。

■日本の「しょうがない文化」
――海外のメディアでも働かれた経験から、日本の報道に思うところはありますか。
詩織:海外でもテレビなどは特に広告ありきだから、同じことは起こります。でもそこを精査するメディアがある。日本の場合、記者クラブがあり、同じ時間に同じニュースをやる。同じ方向しか向けないのでは? メインストリームのテレビで事件があまり報じられないことについて、日本のメディアの人は「しょうがないですよ」って言います。「しょうがない文化」がある。
――言われてみれば、「しょうがない」の一言で説明責任がうやむやになるようなところがありますね。
詩織:NHKのあさイチで「“性行為への同意があった”と思われても仕方がないと思うもの」(※)というアンケートがありました。こういう問題が採り上げられるのはうれしいけれど、「仕方がない」って? 「そう思うもの」ってはっきり言いなさいよって。なんでそんなに人のせいみたいにするんだろう。「あなたはこの行為を同意だと思いますか?」では、本音を答えづらいと思ったのかもしれないけれど。
(※)アンケートは、5つの行動について「“性行為への同意があった”と思われても仕方がないと思うもの」を聞いたもの。「2人きりで食事」は11%、「2人きりで飲酒」は27%、「2人きりで車に乗る」は25%、「露出の多い服装」は23%、「泥酔している」は35%の人が「“性行為への同意があった”と思われても仕方ない」と答えた。

■ジャーナリストとして映像表現を選んだ理由
 記者会見の前に詩織さんと話した際に、彼女が「取材したいと思っていることは性暴力だけではない。でも記者会見をすればどうしても『性犯罪被害者』のイメージがついてしまうと思う。それはジャーナリストとしてどうなのだろう」と葛藤していたことを覚えている。
 『Black Box』は紛れもなく名著だが、彼女は映像で伝えることをメインとするジャーナリストだ。今後はどのように活動するのだろう。

――手法として映像を選んだ理由を教えてください。
詩織:言葉だけじゃ語りつくせない出で立ちや表情も伝えたいという思いがあります。言葉で表現してしまうと私の声しか聞こえない。でも映像だと、見ている人がそれぞれで受け取ってくれます。
――これまで印象的だった取材は何ですか?
詩織:去年一年間は日本の孤独死の取材をしていました。追っていくと、これはコミュニケーションの問題、人とのつながりの問題だと思いました。社会やテクノロジーが発展していく中で溝が生まれている。他にも、高齢者の犯罪や、前科のある人のサポートをしている、自身も刑務所に入った経験のある男性の取材で、人とのつながりや地域のコミュニティに関する時代の変化を考えました。
――今後取材したいテーマはありますか?
詩織:週刊新潮の記事が出た頃、コロンビアでゲリラの女性兵について取材をしていました。いろいろあって途中になってしまったけれど、本当はもう少し取材したいと思っています。彼らの中では“男女平等”の意識がすさまじくて、女性でも闘うし、逆に男性もキャンプで炊事などをする。もともとは貧しい農村出身の人たちなのですが、その背景にある事情を掘り下げてみたいです。
――いろんな面で注目を集める本だと思うのですが、私は「今の状況、なんだか息苦しいな」と思っている若い人に読んでほしい一冊だと思いました。詩織さんが10代半ばで、自分で稼いだお金で海外に出たように、今いる場所だけがすべてではない。
詩織:いろいろな報道があったときに苦しかったのが、今までだったらすぐに友達に相談したり散歩したり映画見たりできたのに、外に出られなくなってしまったし、人を誘えなくなってしまったこと。外に出れば無言で写真を撮られることもありました。被害に遭った後とはまた違った苦しさで、自由がないって苦しくなってしまって。
 でも、それは今いるこの場所で対応しようと思っていたからで。自分が生きている場所だけが自分の世界って思ってしまったらつらいけど、私はラッキーなことにそう思わなかった。

■たくさんの変えたいと思ってきた人たち
詩織:私が今回思ったのは、みんな心のどこかでもうたくさん、もう変えたいって思っていた矢先にたまたま私の事件があったんじゃないかと。どこかでいろんな問題が少しずつ浮き彫りになって、きちんとした性能のカメラなどのある時代だから残った証拠もあったし、ネットメディアが報じてくれたこともあったし、今だからできたこともあった。私の事件のことだけじゃなくて、私が出会った人やそうでない人、多くの人がおかしいと思っていたこと。今で良かったと思います。
――おかしいと思っていた人がたくさんいたから、詩織さんを応援する人も多かった。
詩織:若い方からも高齢の方からも、男女問わずいろんな方から手紙をいただきました。「許せない」とか「本当に法治国家なのか」とか。思いを受けとれてうれしかった。変わるといいな。性暴力の話を、もっと普通に話せるようになるといいと思います。

7月の性犯罪刑法改正前に行われたネット上のキャンペーン。5万人以上が署名した
――交通事故が起こるように性暴力も毎日起こっているけれど、隠されているしなかなか話されない。
詩織:今年の夏に取材したスウェーデンではいろんな議論を聞きました。スウェーデンでは男性も普通に「フェミニスト」と名乗るし、性暴力の議論に男性も参加していて、たとえば「“レイプ”という名称ではなく、“性暴力”に変える」という提案をしている男性たちがいました。理由は、自分が「“レイプ”をした」ことは認めづらくても「“性暴力”を行った」なら認められる人もいるから。認める人を増やすために、そうしようと。
 でもこれにはもちろん反対意見もあって、取材した政治家志望の若い女性は絶対反対と。理由は「レイプはセックスではない」から、意味を和らげる言葉にすり替えるべきではないって。私もそれはすごくそう思います。
――日本では今年、「強姦罪」が「強制性交等罪」に名称変更されましたが、この新名称に反対意見もありました。理由は同じで、強姦は暴力であり、性交とは全く違うものだから。同一視されることで、被害が軽視されてきた歴史があります。
詩織:この間、週刊誌の取材を受けたんです。そうしたらタイトルがすさまじくて、「セックスを強要された」って書いてあって。不起訴相当となったからレイプという言葉を使えないという判断だったと思うのですが、私は「レイプはセックスじゃない」っていうことを言いたかったんだけど。

■白いシャツでずっと泣いているわけじゃない
――そこをすんなり理解する人もいれば、なかなかピンと来ない人もいるように思います。この本をゴシップ目的で手に取る人もいるかもしれないけれど、その中の10人に1人でも、今ある性暴力を取り巻く問題に気付いてくれるといいなと思っています。
詩織:そうだといいな。「被害者が語る」とか、「被害者の本」って言われるのがすごく嫌で。といっても被害者の本なんだけれど。
――「性犯罪の被害者」って言葉からイメージされるものが一面的過ぎるように感じます。
詩織:そう。それをどうしても壊したかった。中にはステレオタイプな反応もやはりありました。ネットでは「白シャツをきちんと着て泣いて、終始言葉を詰まらせてれば、今頃みんなこの人の話を信じたのにね」ってコメントもあったりして、やっぱりそういうものを求めているのかって。
――だから「被害者」が見えなくなるのかもしれません。「白シャツでずっと泣いているのが被害者」だと思っていたら、性暴力の存在は見えない。
詩織:気付いていないだけで、もしかしたら家族にも(被害に遭った人が)いるかもしれない。残念だけどよく起こってしまうことだから考えて、変えていかないといけないのに。警察に行ったときに言われた「よくある話だから難しいよ」って、逆でしょって思いますよね。

刑法(性犯罪)を変えるためのビリーブキャンペーンで使われた翼のモチーフ
 詩織さんはインタビューの途中、何度も笑顔を見せた。「性犯罪被害者」が笑わないわけではない。けれど私は、笑顔の写真を撮って記事に載せることは躊躇してしまう。なぜ笑っているのか。そう思う人の存在を、まだ無視できないからだ。なぜ被害に遭ったのに、元気そうにしていたのか。仕事を続けられていたのか。そんな疑いをかけられ、被害を信じてもらえなかった人たちがこれまでにはいる。しかし「そんなの被害者らしくない」と考える人の、どれだけが実際に被害者の言葉に耳を傾けたことがあるだろう。性暴力の実相は、小説や映画の中ではなく、彼女ら彼らが語る言葉の中にある。

伊藤詩織(いとうしおり):1989年生まれ。ジャーナリスト。 フリーランスで、エコノミスト、アルジャジーラ、ロイターなど主に海外メディアで映像ニュースやドキュメンタリーを発信する。

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詩織さん事件 山口敬之がレイプした週刊新潮の全文と謝罪メール画像


感想
声に出せない性被害が多くあるのでしょう。
痴漢では”この人です”と言っただけで多くが逮捕されています。
しかし、詩織さんのケースでは不起訴です。
民事で責任を取る判決がでることを願います。
安倍首相のお友達だということで司法にも”忖度”が働いているなら、もう日本は法治国家で亡くなっているのでしょう。