幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

食のプロである管理栄養士*1の86%*2が特茶を信頼できると思うと答えました ”優良誤認?”

2018-09-01 02:46:01 | 社会


この広告を見てどう思われるでしょうか?
「多くの管理栄養士が高い割合で評価しているんだ」と思ったら、それは優良誤認をしています。

*1
「伊右衛門の特茶」の飲用経験がある管理栄養士601名
*2
インターネット調査、「信頼できると思うか」数値は6段階評価中「とてもそう思う/そう思う/ややそう思う」と回答した人の割合

飲用経験があるということは、このお茶が良いと思っている人になります。
思わない人は飲んでいません。
ということは、ある程度信頼できると思っている人にアンケートしたことになります。

6段階ということは、どちらないでもない真ん中の人がややそう思うに含まれている可能性があります。
他の文言がわかりませんが、推定すると、「ややそう思わない/そう思わない/とてもそう思わない」になります。
悪いイメージを持っていない人はややそう思う以上を選択されるでしょう。
また、心理学的にもネガティブは選択したくないので、どちらでもない人が”ややそう思う”を選択する傾向があります。

それと「ややそう思う」⇔「信頼できると思う」
「信頼できると思う」のことばのイメージからは”やや”は含まれません。
そうすると言葉に正直でありません。

この広告は嘘ではありませんが、とても巧妙に恣意的なアンケートの取り方になっています。
その結果は、全ての管理栄養士の意見を代表していません。

仮に管理栄養士の8割が飲用したことがないと仮定します。
飲用したことがない人は信頼できると思わないので飲用していないと思われますので、仮に2割がややそう思う以上とすると、数値は次のようになります。
0.8×0.2+0.2×0.86=0.33 ⇒33%となります。
実際のデータはもっと低い可能性もあります。

86%と33%、ぜんぜんイメージが異なります。

このように、嘘ではないが、広告を見た人にいいように誤認させることを”優良誤認”として、それは行わないように消費者庁は指導しています。

サントリーさんはきっと、これらの3点についていかに”良い”データを出すかを虚偽にならないように工夫され、優良誤認のことも知った上でギリギリのとこをを狙ってアンケート調査され広告されているのだと思います。
流石と言えばさすがですが、もしだれかが消費者庁に伝えたら消費者庁はどう判断それるのでしょう。
個人的には調査自体が偏りを持っていますし、質問の仕方、その結果の評価とそれを表現する言葉の問題などあり、優良誤認だと思うのですが・・・。

その根拠になるには一般の人にアンケートをとるのも根拠になります。
この広告を見て、管理栄養士の86%が特茶を信頼できると思っているんだと思われましたか?
それにYesと返答された方が5割を超すと、優良誤認と思った人が半分以上だとなり、優良誤認を与えていることになるでしょう。

薬の効果を調査する時に、特茶のような調査では認定されないのは当然です。
二重盲検法として、新薬とプラセボの比較をする時に、
1)患者さんはどちらの薬を与えられているか知らない
2)薬を与えて説明する医師もどちらの薬を与えているか知らない
3)患者さんもランダムになります。
このようにして新薬とプラセボに差が出るかを調べます。

このような考えで行うなら、管理栄養士の方をランダムに抽出し、
「とてもそう思う/そう思う/どちらでもない/そう思わない/とてもそう思わない」の5段階としてアンケートを取ることになります。

「ややそう思う」は「信頼できると思う」には含むのは難しいでしょうから。

消費者は与えられている情報をうのみにせずに、そのデータの根拠は?など疑いの目で見ることが必要なのでしょ。
振り込め詐欺の被害額390億円(2017年)と多くの被害が続いています。
疑いの目を持つことが被害に遭わないことなのですが・・・。
お茶くらいは大目に見てもよいのですが。
普段から疑いの目を持つことをこのようなケースでも考えていることが詐欺に遭わない訓練になるかもしれません。