幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

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スバル、新たな不正発覚 関心高い「安全性能」に疑問符 ”トップの考え方と不正ができない仕組み作り”

2018-09-30 09:00:00 | 社会
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/business/ASL9X64YLL9XULFA03W.html 09月29日(朝日新聞)
 スバルは28日、自動車の性能を出荷前に確かめる検査での不正が、ブレーキやステアリング(ハンドル)をめぐって新たに見つかったと発表した。これまでの不正は排ガスや燃費で判明していた。車メーカーではさまざまな検査不正が相次ぐが、安全性能での不正発覚はスバルが初めて。

 リコール(回収・無償修理)は現時点ではしない方針。安全性に支障がないか、国土交通省が今後の立ち入り検査で調べる。

 先に発覚していた排ガスや燃費性能での測定データの改ざんを受け、スバルが委託した社外の弁護士らが調査。国交省にこの日、報告書を提出した。

 報告書によると、新たな不正は、群馬製作所(群馬県太田市)が、ここで組み立てた全車を対象に行ってきた「全数検査」で見つかった。この製作所はスバルの国内唯一の完成車工場だ。

 測定値が社内の規格を外れていたのに収まっているかのように測定方法を変えたり、測定をやり直さなかったりする不正が複数あった。

 例えば、後輪のブレーキの制動力を確認するのに、ブレーキペダルだけを踏むべきところをハンドブレーキも引いていた。逆に、ハンドブレーキの制動力を確認する検査では、ブレーキペダルも踏んでいた。報告書は「タイヤの制動力を不当にかさ上げする行為」と指摘した。

 ハンドルを切ってタイヤの動く範囲が社内の規格に満たない場合、車体やタイヤを手で押して規格内だと装った例も見つかった。

 検査員への聞き取りではブレーキをめぐる不正は1997年からあった、との証言も出たが、測定値などの記録が残っていないため台数や時期の特定は困難、としている。

 スバルの中村知美社長はこの日夕に記者会見し「信頼を損ね、ブランドを傷つけた。申し訳ない気持ちでいっぱいだ」と陳謝した。

感想
トップが販売を優先する考えがあったのでしょう。
財務省の佐川氏のようにトップの考え方を忖度して不正でもやってしまいます。

不正ができない仕組みを作ることです。
品質保証はいったい何をしていたのかと思ってしまいます。
ひょっとして知っていて見逃していたならとんでもないことです。

日産、スズキ、スバル、なぜ防げなかったのか?
誰まで知っていたのか?
それを明確にして改革していく必要があります。
一番はトップが品質保証を全てに優先することでしょう。
品質保証の人材を優遇することも必要かもしれません。

そして何よりも、自分が上司から不正を指示されたら、「その不正は会社の方針でしょうか? 会社のコンプライアンスに違反しませんか?」と言って、不正なことに手を染めないことです。
そうしないと自分も”犯罪者”になってしまいます。
”良心”に基づいて行動することです。

財務省の佐川氏は”良心”よりも安倍首相への忖度を優先されたのでしょう。
入省したときの、”国民のために働きたい”との大切な心を失われたのでしょう。
罪には問われませんでしたが、心の呵責はどうなのでしょう?
家族に行ったことを胸を張って言えるのでしょうか?
ひょっとすると佐川氏も犠牲者なのかもしれませんが・・・。
もちろん、佐川氏だけではないです。
甘利代議士も上手くすり抜けたと思われているのでしょう。
国民一人ひとりの行動が”おかしなこと”を失くすことにつながります。
そうしないとおかしなことがおかしくなくなる日本になります。

米国でムーア監督がトランプ大統領の施策を非難する動画を作成されました。
民主主義の崩壊を危惧され、少しずつ発言ができなくなる社会になることを防ぐためです。
同じことが日本でも起きています。
関口宏サンデーモーニングのコメンテーターが「日本ではムーア監督のような人は出てこないのだろうか?」と発言されました。
その発言も行動だと思います。
第二次世界大戦で日本の600万人が亡くなりました。
多くは飢餓と病気です。
決して戦争をしない日本にしないといけません。
ところが安倍首相が一番やろうとされていることは戦争ができる日本です。
本当に良いのでしょうか?
経済が良いから(年金資金を株投資や借金重ねて景気を見せかけよくして)、戦争ができる、そしていつか戦争をしてしまう日本になってよいのでしょうか?
戦争を決めた人々の多くは安全なところにいて死なずに戦後に要職に就いています。
戦争を決めた人の子息は安全なところで戦争をして多くは戦死を逃れています。
このことを忘れないようにしたいです。

「躁うつ病はここまでわかった 患者・家族のための双極性障害ガイド」加藤忠史著 ”薬を適正に使い、かつ薬だけに頼らない”

2018-09-30 08:45:45 | 本の紹介
・双極性障害
 Ⅰ型;はっきりした極端な躁とうつを繰り返す
 Ⅱ型;軽い躁とうつを繰り返す

・臨床的な特徴
 ・男女比が躁うつ病の場合はほど一対一である。
 ・平均発病年齢が30歳台である。
 ・原因がまだはっきりしていない
 ・6割ぐらいの人はリチウムという薬で、病相の改善と、場合によっては予防ができると言われています。

・問題なのは、うつが主で、ごく軽い気分の高揚があって、それらを繰り返しているケースです。このようなケースでは、このようなケースでは、うつ病ではなく躁うつ病としての治療が適切であることがわかってきています(多くはうつ病として治療されている)。

・「抗うつ薬の功罪」ヒーリー著
 SSRIによる未成年者における自殺関連行動のリスクが明らかとなり、安易な新規抗うつ薬の処方に対しての批判も起こっています。

・薬による治療
 ・いわゆる気分安定薬
  ・リチウム
  ・ラモトリギン
  ・バルプロ酸
  ・カルバマゼピン
 ・第二、第三世代の抗精神病薬
  ・オランザピン
  ・クエチアピン
  ・アリピプラゾール
  ・リスペリドン
  ・ジプラシドン
  ・クロザピン
 ・心理面からの治療法
  ・対人関係・社会リズム療法
  ・家族療法
  ・認知行動療法(CBT)
 ・薬以外の身体的治療
  ・電気けいれん療法(ECT)
  ・光療法
  ・経頭蓋磁気刺激(TMS)
  ・迷走神経刺激(VNS)

・リチウム療法はどのように発見されたのか
 最初に躁うつ病の治療にリチウムを使ったのは、オーストラリアのジョン・ケイドという人です。リチウムはもしかしたら尿酸と関係があるのではないかと考え、尿酸リチウムの動物実験などをしたうえでリチウムを患者さんに投与した効いたということです。オーストリアの田舎だったため話題にならなかったのを、デンマークのスコーが、お兄さんが躁うつ病で非常に困っていて、ケイドの論文を読み、中毒を起さないで安全に使えるということで、リチウム療法を確立しました。

・いかにして再発を防ぐか
 ・躁うつ病についてよく知ること
  本人だけでなく、本人を支える家族にも、総うつ病に関する知識をもってもらいたいと思います。
 ・よくなっても治療を継続すること
  気分安定薬を中心とした治療を、主治医との一致協力関係のもとに-最近欧米ではこれをコンコーダンスなどといいます-行うことが重要です。最も大事なのは、うつ状態も躁状態も急にぶり返しますけれども、その前にちょっとしたサインがあるので、うつと躁の早期の再発の徴候を確認しておき、早めに手を打つことです。
 ・薬を欠かさず服用すること
  リチウムは、一粒も忘れずに飲んでください。「一粒ぐらい飲まなくても大丈夫だろう」と思うと間違いで、薬は欠かさず服用しなければなりません。
 ・睡眠・生活のリズムを規則正しくすること
  高血圧の治療などと同じで、気分のスイッチが切り替わらないようにするために、睡眠リズム・生活パターンを安定化させることが大事だということがわかっています。生活上のストレスを減らすこともまた再発防止に役立ちます。

・認知行動療法の中で使われる技法として、社会技能訓練(SST)、問題解決訓練法などがあります。
躁うつ病に特化して開発されたものに、対人関係・社会リズム療法(IPRT)があります。

・問題解決技能
 Step1 何が問題か同定
 Step2 可能な問題解決法をリストアップ
 Step3 その方法の長所・短所を考える
 Step4 最も可能な解決法を選択
 Step5 選択した方法の実行計画
 Step6 実施した結果の評価
 Step7 成果が得られなかったらStep4に戻る

・「気分の年輪」を通して自分の病歴を作り、自分自身で予測を立てて、躁状態に移行する確率が高くなってきたら、じぜんに抗躁薬や気分安定剤を増量する。

・一卵性双生児であれば、7~8割がもう一人も発症してしまいます。しかし、二卵性だと1~2割の数字になります。

・躁うつ病の患者さんと健康な方々20名ずつでセロトニントランスポーター遺伝子のメチル化状態を調べると、セロトニントランスポーターが高メチル化状態にありました。

・敷島カエル/躁うつ病体験
 ・病気と一緒に生きていこう
 ・誰かのためにできること
  病気になって最も苦しかったのは、自分のために何もできないことではなく、人に何もしてあげられないことでした。自分が弱い立場になってみて、そのことが痛いほどわかりました。
 ・うつ状態の頭の中は、それだけで通常では考えられないよからぬことに占拠され、支配されているのです。

・現在、精神療法全体の方向として、以前行われていた精神分析などの心の深層を扱う精神療法よりも、”今、ここで何をすべきか“という精神療法である行動療法、認知療法、対人関係療法などが中心になっています。

・薬物療法
 ・第一選択肢であるリチウムは、簡単にあきらめないで、飲める方法を考える。
 ・リチウムだけで予防できないときは、ラモトリギンやオランザピンの併用を考慮する、
 ・抗不安薬を漫然と長期服用しない。
 ・抗うつ薬はなるべく使わない
 ・バルビタール系薬剤は睡眠薬として使用すべきでない

・専門医の見つけ方
 「抗うつ薬はなぜ三種類必要なのでしょうか」とか「躁うつ病では抗うつ薬を使わないほうがよいという意見もあるそうですが、どうなのでしょうか」といったかたちで質問をしてみて、主治医がなぜそのような判断をされたのか、確認してみるとよいと思います。保健所の精神保健相談などを利用するのも手だと思います。

感想
病気をよくするには、その病気をよく知ることだと思います。
精神疾患は薬だけに頼っていると、医者によってはどんどん薬を出します。
そのため薬による弊害で苦しんでいる人もいます。
自分の飲んでいる薬を知ることも重要です。
双極性障害なのにリチウムを使っていない医者もいます。
6割に効果があるとのこと、試してみる価値があるのではないでしょうか。
双極性障害なのに、うつ病と診断され抗うつ病薬を投与されている人が多いと指摘している精神科医の方もいらっしゃいます。

精神科医の中にも、薬に頼り過ぎないようにしている人も多いようです。
鬱病には認知行動療法、躁うつ病には対人関係・社会リズム療法が効果があるとのことです。

今、ここで何を選択するのがよいか。
自分で判断に迷う場合は、信頼できる人の意見を参考にするとか。
そして本を読んでいき自分に役立ちそうなことを取り入れてみるのも効果があると思います。