幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

「忍者の精神」山田雄司著 ”心の上に刃を置く”

2019-09-23 00:55:05 | 本の紹介
・「忍道」はいつから始まったのかと問い、それに対して古代中国の伝説上の帝王である伏義から始まったと答えている。

・「忍道」は信実の道理にはずれない謀であり、君主を欺く術はない。

・忍びの職務は何にも増して危険を伴うものであるから、「忍」が刃の下に心を書くのは、常に必死になっていなければならないことをあらわしている。

・沢庵は「堪忍」の重要性について述べており、百戦百勝したとしても、一回がまんすることに及ばない、勝つことまして何度も勝利することは人が欲するものだけれども、こらえて戦わないことには及ばないとするものある。

・忍びは主君に対して忠誠を尽くすことが最重要であり、すべて成功は自分にっかっているのだという責任感をもって事にあたり、私利私欲に基づく行為は厳に慎まなければならない。

・忍びに必要な要素『万川集海』
1)忠勇謀功信の五つがあって、新進健康な者
2)平素柔和で、義理に暑く、欲が少なく、理学を好んで、行いが正しく、恩を忘れない者
3)弁舌に優れて智謀に富み、平生の会話もすぐに理解し、人の言う理に乗じて欺かれることを大いに嫌う者
4)天命を知って儒仏の理を兼ね備え、死と生は天命であることを常に心がけ、欲望から離れることを常日頃から学び、先哲の言葉をよく理解している者
5)武士の規範を知ることを好み、古武士の忠勇心をもち、義を重んじて主君に代わって命を差し出すことができる者 など10件

・忍びに遣わすのに適した人物
1)智恵のある人
2)記憶力のよい人
3)コミュニケーション能力に秀でた人

・故に間を用いるに五つあり
1)因間 敵国の民間人を使う
2)内間 敵国の官職にある者を使って諜報活動をさせる
3)反間 敵の間諜を寝返らせて自国の間諜として使う
4)死間 自らの生命を危険にさらしながら、にせの情報を流して、敵の攪乱をする
5)生間 何度も敵国に侵入し、生きて帰ってきてその都度、情報を報告する

・「四知ノ伝」 医師が用いる
「望」 その人の風俗・所業などを望み見ること
「聞」 さまざまなことを聞き合わせる
「問」 その人の好むところを問うて現行を知る
「切」 相手の言行を試みて現れたとkろおより、普段は隠れて見えない心根を察すること

・窃盗(しのび)には三つのならひのあるぞかし 論とふてき(不適 何事も恐れない勇気)とさては智略(才覚)

・いつはりを恥とおもはじしのびには 敵出しぬくぞならひなりける

・忍術の三病
1)恐れ
2)侮り
3)考えすぎ

・陽忍(人に紛れて白昼堂々と潜入して情報を聞き出す)と陰忍(人に知られないように堀や塀を超えて侵入し、密かに情報を得る)

・忍びは存在を知られてはいけない。自分が忍びであることは主君だけが知っている秘密である。

感想
忍者には己を律する強い心、主君に全てを捧げる忠誠心そして、忍術の技術と精神力が求められていたようです。