幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

「心理学療法の交差点」 ”精神分析/認知行動療法/家族療法/ナラティブセラピー”

2019-09-29 12:17:18 | 本の紹介
精神分析
・主観性についての客観的な研究を、入り口としている。つまり患者がどのように治療を体験し、分析家を体験しているのかが治療同盟、転移、抵抗という言葉で表現されるので、それを通してどのように未知の無意識に出会っていくか、それを追認していく技術が精神分析的なアプローチである。

・長期的な視点である。ひとりの精神分析家を育てるのには時間がかかり、最低でも五年から十年程度の期間が必要である。

・二点目の特徴として、構造的な変化は簡単に起きるものではないが、長期的な心理療法の中で患者さんを支えるということで生み出される積分的な効果がある、と基本的に発想する。

・抵抗を解除し、無意識の鍵に触れる技術
1)圧力;患者に症状を語ってもらってそれを共有して、正確な問題像を描く
2)挑戦;二つの段階があり、最初は明確化、第二に患者と治療者はそれに抗して仕事をする
3)正面衝突;単一の防衛に対するものではなく、全体的な防衛に構造に対してのものである。

・私は時熟(incubation)というユングが好んだと言われている言葉が好きで、締め切りをオーバーしても、自分の中に熟して落ちない限りは、書きものに結晶させることを避けたいと、精神分析家になりつつある今思っている。


認知行動療法
・認知行動療法の抗うつ治療効果がSSRIと並んで効果的であったというニュース記事を1986年のTIME誌に見つけることができる。当時はまだ一般には認知行動療法を言う名前が知られていないので、記事のタイトルは“Talk is As Good As a Pill”となっている。

・行動療法に認知を取り入れる変化が本格的にみられたのは1970年代であった。行動療法の基本的発想は強化随伴性であり、いまもそれは変わらない。

・精神分析に幻滅して論理療法(1955年頃)と認知療法(1963年)が誕生する。

・エリスのABCDE図式モデル
 A;出来事⇒B;不都合な信念⇒C;結果(不適応の発生)
        (例~しなければならない)
           ↓
       D;論駁(例~にこしたことはない)
           ↓
       E;放棄(適応状態の改善)

・ベックによるうつ病の認知行動モデル
       自動思考 → 抑うつ症状
 嫌な出来事   ↑  ← 背景思考/認知の3要素/認知の歪み
       スキーマ   
 ・認知の3要素
1)自動思考と呼ぶ刺激化でとっさに生じてしまう思考内容
2)背景思考と呼ぶ「~しなければならない」というy9おうな信念体系
3)スキーマと呼ぶ個人の中にある一貫して知覚・認知の構え、認知の歪みと呼ぶ推論の誤りの癖になっている思考

・マインドフルネスをはじめとする新世代認知行動療法
 「自分が何に注意を向けて思考しているか」という注意そのものを治療のターゲットにしてしまった方が早い。高いところから自分を見下ろすようにセルフモニタリングをするので、「メタ認知療法」と呼ばれることもある。

・「七つのコラム」https://www.cbtjp.net/ability/kokorogaharerucolum.html
(1)状況:気持ちが動揺したときの一場面
(2)気分:そのときの気持ち
(3)自動思考
(4)根拠:自動思考を裏付ける具体的な事実
(5)反証:自動思考と反対の事実
(6)適応的思考:バランスのよい考え
(7)いまの気分


家族療法
・情報を人間理解の基礎においたグレゴリー・ベイトソンとその共同研究者たちによる相互作用研究から生まれました。人間援助の実践を推し進めた。

・「ダブルバインド状況に囚われたものは誰もみな、論理階型の識別能力に支障をきたす、というのがわれわれの仮説である」

・人々があたかも複雑で耐え難く明らかに逃れることのできない拘束状態におちいるかのようにみえることになります。

・偽解決の概念を特徴とするMRIアプローチと例外の概念を特徴とするBFTCアプローチを統合して用いる、ダブル・ディスクリプション・モデルの過程で進行します

・治療目標の設定

・What’s better?
 ・良循環および悪循環を見立てる
  「比較的良い時があるか?」


ナラティブセラピー
・「ナラティヴ」や「ストーリー」を強調する方法はナラティヴ・アプローチと呼ばれ、幅広い領域で注目を集めている。

・二つの学派
1)ホワイトを中心に発展したナラティヴ・プラクティス
2)アンデルセンを中心に発展したリフレクティング・プロセス

・問題と人々を別のものと考える。

・ナラティヴ・プラクティス 方法の概要
1)外在化する会話;問題を人々から切り離すことを目的とした会話スタイルである。
「事実」や「可能性」が明確になってくる。 
2)ユニークな結果を際立たせる会話
3)リ・メンバリングする会話

・リフレクティング・プロセス 考え方の概要
1)方法の概要
 ・クライエント
 ・面接者
 ・チーム で面接を構成する。 
2)面接段階;クライエントが抱える問題について、話し合いが行われる。
3)リフレクション段階;チームが話し合い、それをクライエントが聞くことである。
4)再面接段階(最終面接段階)
クライエントはリフレクションの感想やコメントを話すように求められる。

・「かたる」は「形る/象る/かたどる」に由来
 「はなす」は「離す/端-成す/放す」に由来

・事例をそれぞれの手法で考察
 ・学校臨床の事例;生徒の親と学校側が険悪
 ・医療臨床の事例・拒食症/うつ病
 ・複雑な問題を抱える家族の事例;夫婦関係がこじれ、家庭内別居中

感想
人はとても複雑なんだと思います。
そのため、その人に合ったその人の今の状況に合った心理療法を選ぶことなのでしょう。
それを間違えると長期化するのかもしれません。

そのためには自分もある程度心理療法について知っていることが必要なのだと思います。
またセルフカウンセリングも取り入れて行うこともできます。

私は論理療法を初めて知った時なるほどと思いました。
その後はゲシュタルト心理学、アドラーの個人心理学に興味を持ち、そして今はロゴセラピーに興味を持っています。

ゲシュタルトの祈り
http://inorinohinshitu.sakura.ne.jp/care31.html

アドラー(個人)心理学
http://inorinohinshitu.sakura.ne.jp/kojin.html

ロゴセラピー
http://inorinohinshitu.sakura.ne.jp/logo.html