https://www.msn.com/ja-jp/news/national/西川氏「ゴーン氏らは本当に悔いてほしい」「全部やりきれず申し訳ない」/ar-AAH2vBW?ocid=spartandhp#page=2
2019/09/10 産経新聞社
西川氏「ゴーン氏らは本当に悔いてほしい」「全部やりきれず申し訳ない」
日産自動車の西川広人社長は9日夜、取締役会議長の木村康社外取締役ら取締役会の要請で16日付の社長辞任が決まったことを受け、記者会見で謝罪と“新生日産”への期待を語った。
紺のスーツに白っぽい開襟シャツで会見場にあらわれ、神妙な面持ちでマイクを握った西川氏はまず、謝罪の言葉から口にした。
「私が社長になって以降、完成検査の問題、ゴーン事件、業績不振と、過去のうみが相当噴き出した時期だった。本来なら全てを整理して次の世代に渡すところだが全部やりきれず、大変申し訳なく思っている。株主のみなさま、お客さま、従業員、みなさまにお世話になった。道半ばでバトンタッチすることを、お許しいただきたい」
マイクを左右の手で何度も持ち替えながら、次のように自負も口にした。
「だが新たなガバナンス(企業統治)を立ち上げ、『指名委員会等設置会社』に移行できたのは大きな節目だった」。
ゴーン事件の反省から、取締役会を社外取締役主体にし、経営の執行と監督の機能を分離するガバナンス改革。自身の今回の辞任も、まさにこうした改革の効果の一つでもある。
木村氏がこれに先立つ記者会見で、「西川氏は最近も辞任意向を表明していた」と語っていたが、西川氏自身は「辞める意思はずっと持っていた。できる限り、早い段階でけじめをつけて次に引き継ぎたい気持ちがあった」と述懐。「だいぶ時間かかったが(ゴーン被告らの不正の)社内調査が終わり、大きな意味で次のステップに進める。ある意味で区切りが付いた。やや早いタイミングだが、取締役会で議論して辞任を決めた」と語った。
後任者選定を行う、社外取締役による「指名委員会」の議論について、「私の方で『とにかく早くやりましょう』とスピードを相当早めていただいた」と明かし、辞任しても「後継にそんなに迷惑かけないタイミングとして選んだ」と強調した。
辞任を早める背景の一つとなった6年前の株価連動型報酬「ストック・アプリシエーション・ライト(SAR)」の不正上乗せ問題については、これに先立って記者会見した社外取締役らが、西川氏からの不正指示はなく「事務的な錯誤」(永井素夫監査委員長)として違法性はなかったと認定していた。
西川氏は「(ケリー被告やゴーン被告が行ったような)意図を持った不正とは全く違うと思っている」と強調した。
ゴーン、ケリー両被告に対する現在の思いを問われると、静かな口調ながらやや激しい言葉を口にした。
「顧客に心配をかけ、従業員にもいらぬ苦労をさせ、会社をこういう形にしてしまったことが、一番大きな責任、罪だろう。その点での謝罪は、私は一回も聞いたことがない。本当に悔いてもらいたい」
そして、日産についてこう期待を口にして、会見場をあとにした。「日産は日本が世界に誇る国際企業であり、業界の変化に耐えて発展するだけの人材、技術力を持った企業。次の世代のメンバーが、この日産をつくる姿を見たい」(経済本部 今村義丈)
感想;
ゴーン氏に問題があったとするなら、それを認めてきた人の重要なお一人ではないでしょうか?
ゴーン氏も問題があったかはこれからの裁判になりますが、それを良しとしてきた経営陣、まさに日産自動車に一番の問題があったのだと思います。
経営のコンプライアンスが機能していなかったのです。
今回の役員報酬も事務的な誤りとのこと。
こんなことが事務的な誤りとは到底考えられません。
事務担当者は把握されていたと思いますし、上からの指示で不正に手を染めてしまったのだと思います。
それもきちんとされないのであれば、まさに日産自動車はなにも変わっていません。
46年ずっと日産自動車を愛用いてきただけにとてもがっかりしています。
不正な会社を支援してきたのかと・・・。
2019/09/10 産経新聞社
西川氏「ゴーン氏らは本当に悔いてほしい」「全部やりきれず申し訳ない」
日産自動車の西川広人社長は9日夜、取締役会議長の木村康社外取締役ら取締役会の要請で16日付の社長辞任が決まったことを受け、記者会見で謝罪と“新生日産”への期待を語った。
紺のスーツに白っぽい開襟シャツで会見場にあらわれ、神妙な面持ちでマイクを握った西川氏はまず、謝罪の言葉から口にした。
「私が社長になって以降、完成検査の問題、ゴーン事件、業績不振と、過去のうみが相当噴き出した時期だった。本来なら全てを整理して次の世代に渡すところだが全部やりきれず、大変申し訳なく思っている。株主のみなさま、お客さま、従業員、みなさまにお世話になった。道半ばでバトンタッチすることを、お許しいただきたい」
マイクを左右の手で何度も持ち替えながら、次のように自負も口にした。
「だが新たなガバナンス(企業統治)を立ち上げ、『指名委員会等設置会社』に移行できたのは大きな節目だった」。
ゴーン事件の反省から、取締役会を社外取締役主体にし、経営の執行と監督の機能を分離するガバナンス改革。自身の今回の辞任も、まさにこうした改革の効果の一つでもある。
木村氏がこれに先立つ記者会見で、「西川氏は最近も辞任意向を表明していた」と語っていたが、西川氏自身は「辞める意思はずっと持っていた。できる限り、早い段階でけじめをつけて次に引き継ぎたい気持ちがあった」と述懐。「だいぶ時間かかったが(ゴーン被告らの不正の)社内調査が終わり、大きな意味で次のステップに進める。ある意味で区切りが付いた。やや早いタイミングだが、取締役会で議論して辞任を決めた」と語った。
後任者選定を行う、社外取締役による「指名委員会」の議論について、「私の方で『とにかく早くやりましょう』とスピードを相当早めていただいた」と明かし、辞任しても「後継にそんなに迷惑かけないタイミングとして選んだ」と強調した。
辞任を早める背景の一つとなった6年前の株価連動型報酬「ストック・アプリシエーション・ライト(SAR)」の不正上乗せ問題については、これに先立って記者会見した社外取締役らが、西川氏からの不正指示はなく「事務的な錯誤」(永井素夫監査委員長)として違法性はなかったと認定していた。
西川氏は「(ケリー被告やゴーン被告が行ったような)意図を持った不正とは全く違うと思っている」と強調した。
ゴーン、ケリー両被告に対する現在の思いを問われると、静かな口調ながらやや激しい言葉を口にした。
「顧客に心配をかけ、従業員にもいらぬ苦労をさせ、会社をこういう形にしてしまったことが、一番大きな責任、罪だろう。その点での謝罪は、私は一回も聞いたことがない。本当に悔いてもらいたい」
そして、日産についてこう期待を口にして、会見場をあとにした。「日産は日本が世界に誇る国際企業であり、業界の変化に耐えて発展するだけの人材、技術力を持った企業。次の世代のメンバーが、この日産をつくる姿を見たい」(経済本部 今村義丈)
感想;
ゴーン氏に問題があったとするなら、それを認めてきた人の重要なお一人ではないでしょうか?
ゴーン氏も問題があったかはこれからの裁判になりますが、それを良しとしてきた経営陣、まさに日産自動車に一番の問題があったのだと思います。
経営のコンプライアンスが機能していなかったのです。
今回の役員報酬も事務的な誤りとのこと。
こんなことが事務的な誤りとは到底考えられません。
事務担当者は把握されていたと思いますし、上からの指示で不正に手を染めてしまったのだと思います。
それもきちんとされないのであれば、まさに日産自動車はなにも変わっていません。
46年ずっと日産自動車を愛用いてきただけにとてもがっかりしています。
不正な会社を支援してきたのかと・・・。