https://news.goo.ne.jp/article/jisin/nation/jisin-https_jisin.jp_p_1946458.html 2021/02/04 11:00女性自身
「死亡者が増えているのは、高齢者施設のクラスター化を放置しているから。そう伝えるため、昨年8月から4度にわたって吉村知事宛てに『新型コロナウイルス発生施設に関する緊急要望』という要望書を提出してきました。
しかし返答はいっさいなく、すべて無視されました。行政側の対応にも、何の改善も見られませんでした」
そう憤りをあらわにするのは、大阪府の介護老人保健施設が加盟する大阪介護老人保健施設協会の木場康文事務局長だ。
新型コロナウイルスによる死者が全国最多となっている大阪府。1月27日時点での累計死亡者数は、880人にのぼった。
「累計感染者数は東京都のほうが2倍もいるのに、死亡者数を見ると逆転しています。それだけ、大阪府の死亡率が高いのです」(全国紙記者)
その背景には、高齢者の感染増加があるという。
大阪府の発表によると、昨年10月10日から1月5日の死亡者は390人。そのうち、97.7%が60歳以上だった。
実は昨年秋以降、府内の高齢者関連施設でクラスターが相次いで発生していた。その数、なんと100件を超えていたのだ。
木場氏は、感染発覚後の対応に問題があったと指摘する。
「高齢者は、新型コロナウイルスに感染した際の重症化リスクが高いといわれています。しかしPCR検査で陽性反応が出ても、無症状だとすぐ入院させてもらえません。保健所から『病床がいっぱいなので、施設内で預かっていてください』と指示されるのです。
施設内で感染拡大を防ぐといっても、さすがに限界がありますからね。これでは、あちこちでクラスターが起こるのも当然といえるでしょう」
■アンケートで明らかになった驚きの実態
入浴や排せつの介助時には、体が密着せざるをえない。耳が聞こえにくい入所者との会話は、どうしても近寄ってしまう。いくら細心の注意を払っていたとしても、完全な感染予防対策を取るのは難しいだろう。
しかし、いくら要望書を出しても府は沈黙するばかり。
そこで木場氏は介護老人保健施設(老健)の実態を広く知ってもらうため、アンケートを実施したという。
「加盟する188施設に呼びかけたところ、わずか5日で131施設から回答が返ってきました。それだけ、どの施設も危機感を抱いているということでしょう。アンケートの結果、『感染者が出た』と回答したのは44施設。3割以上にのぼりました。
さらに5人以上の感染者が出た場合をクラスターとしているのですが、これには10施設が該当。このなかで、8つの施設に陽性者の待機指示が出されていました。つまりクラスターが発生している施設の8割で、感染者がそのまま放置されていたのです。
逆にクラスターにはならなかった残りの34施設のうち、待機指示が出されていたのはわずか3施設だけ。明らかに陽性者を施設内で預かったままにしていることが、感染拡大の引き金になっているといえるでしょう」
驚くべきは、待機を指示された期間だという。木場氏が語気を強めてこう続ける。
「感染者を2〜3日で入院させてもらえたのは、たったの3施設だけでした。あとは、ほとんどが1週間以上。なかには、2週間以上放置されたままだった施設もありました。
病床数がひっ迫しているのは理解しているので、『入院調整のため、少しの間だけ待機していてください』というのならわかるんです。でも重症化リスクの高い高齢者たちがいる施設で、感染者を2週間もほったらかしというのはどうなのでしょうか。
本当に新型コロナウイルスを収束させる気があるのか、疑問に思いますね」
■「時限爆弾を抱えているようなもの」
木場氏がこれほど警鐘を鳴らすのは、老人介護保健施設という業態ならではの特徴もあるからだという。
「そもそも『老健』というのは、病院に入院していた高齢者が在宅療養に戻るためのリハビリなどを行う施設です。
つまり施設内には、退院したばかりの高齢者がたくさんいるということ。通常の高齢者よりも体調が万全ではないことも多いため、感染リスクは高い。ウイルスが広がれば、その分だけ重篤化する人や死亡者も増えやすいのです。
だから、私たちは大阪府に何度も『高齢者施設での感染者は、たとえ無症状であってもすぐに入院させてください!』と訴え続けてきました。
このまま施設内に感染者を放置し続けることは、いずれクラスター化する“時限爆弾”を抱え続けるようなものなのです」
取材中も木場氏のもとには緊急の電話連絡が入り、そのたびにインタビューは中断した。
「今、まさにクラスターが発生している施設があって……。そこに応援職員を送らなければならないので、調整をしているところなんです」
木場氏の言葉からは、切羽詰まった状況であることがひしひしと伝わってきた。
「新型コロナウイルスに感染している高齢者は、あっという間に重症化することもあります。
病院で入院中だったら、急変しても対処できるでしょう。しかし施設で待機している間に、症状がいきなり悪化したらどうなるでしょうか。
まずは検査してから受入れ先の病院を探し、そこから搬送しなければなりません。手遅れになる可能性が高まるのは、想像に難くないでしょう。
これ以上、助かるはずの命を失いたくない。そのためにも吉村知事が早急に対策を講じてくれることを、切に願っています」
高齢者施設でのクラスター化は、死亡者の増加に直結する。一刻も早い対策が必要といえそうだ。
「女性自身」2021年2月16日号 掲載
感想;
大阪府民はこんなに何にもしない吉村知事を支援しているのが驚きです。
吉村知事は老人に早く亡くなって欲しいと思っているのではと勘ぐってしまいます。
老人が亡くなると以下のメリットがあります。
1)年金支払いが減る
仮に150万円/年×1万人=150億円 ×15年 =2,250億円の節約
2)医療費の節約
仮に80万円/年×1万人=80億円 ×15年 =1,200億円の節約
3)介護施設の空き
1万人の空きが生じる
お年寄りに冷たい吉村知事のようです。
いや、府民に冷たいのかもしれません。
「死亡者が増えているのは、高齢者施設のクラスター化を放置しているから。そう伝えるため、昨年8月から4度にわたって吉村知事宛てに『新型コロナウイルス発生施設に関する緊急要望』という要望書を提出してきました。
しかし返答はいっさいなく、すべて無視されました。行政側の対応にも、何の改善も見られませんでした」
そう憤りをあらわにするのは、大阪府の介護老人保健施設が加盟する大阪介護老人保健施設協会の木場康文事務局長だ。
新型コロナウイルスによる死者が全国最多となっている大阪府。1月27日時点での累計死亡者数は、880人にのぼった。
「累計感染者数は東京都のほうが2倍もいるのに、死亡者数を見ると逆転しています。それだけ、大阪府の死亡率が高いのです」(全国紙記者)
その背景には、高齢者の感染増加があるという。
大阪府の発表によると、昨年10月10日から1月5日の死亡者は390人。そのうち、97.7%が60歳以上だった。
実は昨年秋以降、府内の高齢者関連施設でクラスターが相次いで発生していた。その数、なんと100件を超えていたのだ。
木場氏は、感染発覚後の対応に問題があったと指摘する。
「高齢者は、新型コロナウイルスに感染した際の重症化リスクが高いといわれています。しかしPCR検査で陽性反応が出ても、無症状だとすぐ入院させてもらえません。保健所から『病床がいっぱいなので、施設内で預かっていてください』と指示されるのです。
施設内で感染拡大を防ぐといっても、さすがに限界がありますからね。これでは、あちこちでクラスターが起こるのも当然といえるでしょう」
■アンケートで明らかになった驚きの実態
入浴や排せつの介助時には、体が密着せざるをえない。耳が聞こえにくい入所者との会話は、どうしても近寄ってしまう。いくら細心の注意を払っていたとしても、完全な感染予防対策を取るのは難しいだろう。
しかし、いくら要望書を出しても府は沈黙するばかり。
そこで木場氏は介護老人保健施設(老健)の実態を広く知ってもらうため、アンケートを実施したという。
「加盟する188施設に呼びかけたところ、わずか5日で131施設から回答が返ってきました。それだけ、どの施設も危機感を抱いているということでしょう。アンケートの結果、『感染者が出た』と回答したのは44施設。3割以上にのぼりました。
さらに5人以上の感染者が出た場合をクラスターとしているのですが、これには10施設が該当。このなかで、8つの施設に陽性者の待機指示が出されていました。つまりクラスターが発生している施設の8割で、感染者がそのまま放置されていたのです。
逆にクラスターにはならなかった残りの34施設のうち、待機指示が出されていたのはわずか3施設だけ。明らかに陽性者を施設内で預かったままにしていることが、感染拡大の引き金になっているといえるでしょう」
驚くべきは、待機を指示された期間だという。木場氏が語気を強めてこう続ける。
「感染者を2〜3日で入院させてもらえたのは、たったの3施設だけでした。あとは、ほとんどが1週間以上。なかには、2週間以上放置されたままだった施設もありました。
病床数がひっ迫しているのは理解しているので、『入院調整のため、少しの間だけ待機していてください』というのならわかるんです。でも重症化リスクの高い高齢者たちがいる施設で、感染者を2週間もほったらかしというのはどうなのでしょうか。
本当に新型コロナウイルスを収束させる気があるのか、疑問に思いますね」
■「時限爆弾を抱えているようなもの」
木場氏がこれほど警鐘を鳴らすのは、老人介護保健施設という業態ならではの特徴もあるからだという。
「そもそも『老健』というのは、病院に入院していた高齢者が在宅療養に戻るためのリハビリなどを行う施設です。
つまり施設内には、退院したばかりの高齢者がたくさんいるということ。通常の高齢者よりも体調が万全ではないことも多いため、感染リスクは高い。ウイルスが広がれば、その分だけ重篤化する人や死亡者も増えやすいのです。
だから、私たちは大阪府に何度も『高齢者施設での感染者は、たとえ無症状であってもすぐに入院させてください!』と訴え続けてきました。
このまま施設内に感染者を放置し続けることは、いずれクラスター化する“時限爆弾”を抱え続けるようなものなのです」
取材中も木場氏のもとには緊急の電話連絡が入り、そのたびにインタビューは中断した。
「今、まさにクラスターが発生している施設があって……。そこに応援職員を送らなければならないので、調整をしているところなんです」
木場氏の言葉からは、切羽詰まった状況であることがひしひしと伝わってきた。
「新型コロナウイルスに感染している高齢者は、あっという間に重症化することもあります。
病院で入院中だったら、急変しても対処できるでしょう。しかし施設で待機している間に、症状がいきなり悪化したらどうなるでしょうか。
まずは検査してから受入れ先の病院を探し、そこから搬送しなければなりません。手遅れになる可能性が高まるのは、想像に難くないでしょう。
これ以上、助かるはずの命を失いたくない。そのためにも吉村知事が早急に対策を講じてくれることを、切に願っています」
高齢者施設でのクラスター化は、死亡者の増加に直結する。一刻も早い対策が必要といえそうだ。
「女性自身」2021年2月16日号 掲載
感想;
大阪府民はこんなに何にもしない吉村知事を支援しているのが驚きです。
吉村知事は老人に早く亡くなって欲しいと思っているのではと勘ぐってしまいます。
老人が亡くなると以下のメリットがあります。
1)年金支払いが減る
仮に150万円/年×1万人=150億円 ×15年 =2,250億円の節約
2)医療費の節約
仮に80万円/年×1万人=80億円 ×15年 =1,200億円の節約
3)介護施設の空き
1万人の空きが生じる
お年寄りに冷たい吉村知事のようです。
いや、府民に冷たいのかもしれません。